玉吉の肥満細胞腫の手術
玉吉は、元気な猫でそれほど心配するような病気にもかかった事がない。
しいていうなら、アゴの猫ニキビ、脂肪腫、湿疹(かゆくはなさそう)くらいだった。
が、今回肥満細胞腫という悪性の腫瘍が見つかった。
ひとまず、いままでの気になる玉吉の症状を列挙する。
玉吉のこれまでの気になる症状
●脂肪腫(2018年玉吉8歳)
背中の皮膚の下にポニョっとした触り心地のシコリが出来た。病院にいき、細胞をとって調べてもらったら、脂肪が溜まってるだけでほっておいても大丈夫、とのこと。
この時、猫の出来物には良性の脂肪腫と、悪性の肥満細胞腫がある事を知る。
●湿疹(2014〜2022年 玉吉4歳~12歳)
この湿疹は広範囲に小さくポツポツできるもので、そのうち瘡蓋になって取れてなくなるようなものだった。
獣医によると「フードに菌が繁殖してアレルギーをおこしてるのかも?今あるフード全部すてて、新しいフードにして」
と言われて、やってみたらほどなくして湿疹はなくなったので、フードのせいだと思った。
しかし、フードの管理をちゃんとしてるのに、毎年梅雨から夏にかけて湿疹が発生する。
この原因がわかるのに、数年かかってしまったが、私のブラッシングが強いせいだった。
ブラシの先端が強く当たって弱くなった皮膚に、菌の多い季節に感染して発症するのでは?と思いつき、ブラッシングを弱くすると、この湿疹はでなくなった。
引っ越しを機に獣医を変える
ここまでの獣医は引っ越し前にかかってた獣医で、猫が苦手な先生。
玉吉が怒ってると「おちついてから来てください」と帰るように言われる。
そんな事でワクチンや血液検査を数年できなかった。
2020年に引っ越しして、違う動物病院に通う事になったが、そこでは「ガパペン錠」という、診察前に猫を穏やかにさせる薬を処方してくれた。
この薬のおかげで、気を楽に通院する事ができて大変ありがたい。
肥満細胞腫の発見
●肥満細胞腫(2023年 玉吉13才)
今回見つけた出来物は、今までと全く違う様相のもので、見た瞬間「ほっといたらヤバいやつ」と思ってすぐ病院に予約した。
プニプニした白っぽいピンク色で、毛が無くツヤツヤしてる。(数日したら赤黒く変化した)
大きさは8ミリくらい。
偶然玉吉が、テーブルにあがりお尻をむけた体勢になったので、後ろから両足を触ったら違和感があって探したらみつけたのだった。
この写真は一例であって、形や色、毛の状態などは色々らしいので、出来物をみつけたらすぐ病院で診察してもらうのがよいと思う。
猫の肥満細胞腫とは
肥満細胞腫、と言う名前だけど、肥満でなるのではなく「肥満細胞」という免疫系統の細胞が腫瘍化するもので、原因は不明とのこと。
体の色んな部分できるが、
●皮膚型
●内臓型
大きくこの二つにわけられる。
皮膚型は切除したら、ひとまず完治。
しかし内臓型は外科手術か、放射線治療か、場所とステージによって異なる。
内臓型はいろんな箇所にできるが、膵臓に多発し、重篤になることが多いそうだ。
玉吉はまず、この出来物の組織から「肥満細胞腫の皮膚型」と診断され要手術となったが、手術前に内臓にも転移してないか(内臓型)の検査を行う事になった。
検査と検査費用
この検査にはレントゲン、エコー、膵臓の細胞診検査、血液検査が必要で、ついでに普通の血液検査もしてもらった。
検査の結果、幸い内臓には転移してないとのこと。
血液検査も13歳にしては、とても綺麗な数値ですと、お褒めいただいた。
(ただ、腎臓に関しては年齢なりの硬化はあるとの事と、軽い気管支炎の疑いがある、との事。)
肥満細胞腫は多発する場合があるので、3箇所までは手術は同金額なので、他の箇所にもないかどうか、色んな場所を触って探してみてください、とのことだった。
お腹に皮膚下にこりっとしたシコリをみつけた。え?これも??
いざ手術
1週間後、朝に預けて12時から手術開始。
17:30にはお迎えに。
気になるお腹のシコリについても調べてもらい、肥満細胞腫であれば切除してもらう事に。
そして、手術についての説明をしてもらう。
●毛を剃って腫瘍の周りも切除すること(再発防止の為)
●全身麻酔のリスク
●何かあった時に蘇生するか否か
●術後の合併症の予想など
手術中に何かあったら電話します、との事で自宅に帰り、仕事をしながら待機。
14:30くらいに「そろそろ終わってるのかな?」と思ってたところに、電話がなった。
何かあったのか?とびっくりしたが
「無事終わりました。切除した腫瘍を病理検査に出したいのですが、18000円するんですけどいいですか?」との事だった。
この検査をする事で、内臓への再発の可能性があるかどうかがわかるらしい。
「再発の可能性あり」なら半年に一度検査をして早期発見を心掛けるようにできるとの事だった。
安くない出費だがやってもらう事にした。
17時30分にお迎えにいった。
玉吉はおしっこを漏らしてしまい、今乾かしてるという。
奥から玉吉のシャー‼️💢ゔにゃーーーー‼️💢と、雄叫びが聞こえた…
とった腫瘍部分の写真をみせてもらった。
結構おおきく切除されてる。玉吉の白黒模様がベロリと剥がされてあり、つい顔をしかめてしまった。
傷口は縫合してあるので、それを舐めないようにカラーをつけてもらう。(病院からレンタルできる)
舐めて、傷口が治らないと、余計にお金がかかるので絶対舐めさせないようにしてください、との事だった。
お腹のシコリは脂肪腫でとらなくてよい、との事。
2日分の痛み止めと5日分の抗生剤が処方された。
検査と手術費用合わせると10万円くらいに💸
病理検査の結果は、電話で教えてくれるらしい。
そして、2週間後に抜糸である。
慣れないカラー生活と、痛みでしょんぼりと元気がないが、食欲はあるようで安心している。
肥満細胞腫の原因は不明
猫の肥満細胞腫は原因が不明だそう。
玉吉の血液検査や、レントゲン、エコーの検査もすべて健康で問題ない。なのに発症した。
やはりシニア以上の猫に多いそうなので、毎日色んな場所を触って異常がないかどうか確認するのが大切なのだと思う。
ペット保険
私は玉吉を子猫で迎えた時、ペット保険に入るなら、その金額分グレードの高いフードを与えるという選択をした。
だが、10歳を超えるあたりで、腎不全の事を考えてペット保険を入る事を考え探したが、その時はその年齢で入れるペット保険がなかったので諦めた。
今回、再度調べたら高齢でも入れるペット保険があるようだ。
またちゃんと調べてみようと思う。
追記)
軽く調べてみた。
ほんの数年前調べた時は、シニア猫が入れるペット保険は見つけられなかったが、先日探したらアニコムが、年齢上限なしで加入できるとのこと。
試しに、玉吉(雑種のオス13歳)で見積もり取ってみると年間20000円ぐらいで70%補填。
ちなみに玉吉は今回の「悪性腫瘍」の病歴があるので、入れない。
これに「ある」をクリックすると「お引き受けできません」のアラートがでた。(これ以外にも告知義務項目がある。)
ざっくり計算すると、10万円くらいの治療手術代だと、3年以内に発症しないと元はとれない計算。
しかし、それ以上に治療代がかかる病気もある。なかなか難しいところ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?