SFFカスタム水冷の構成を考える
前から興味があったスモールフォームファクターPCの本格水冷を自分が組むならという考えが固まってきたので備忘録的に。
そもそもなぜ
理由は二つ。"SFFPCのカスタム水冷の情報が少なすぎる"からと"これだ!と思えるPCケースを発見した"から。
理由1:スモールフォームファクターPCの本格水冷?
ネットを漁ると然るべき大きさのケースに詰め込んだ本格水冷の動画や記事はある程度出てくるがSFFPCの本格水冷はwebサイトはおろかDiscordを見てもなかなか出てこない。というのもSFFPCは小さいケースにmini-itxのマザボやsfx電源などの通常より小さい規格のパーツを搭載していくPCなので物理的に本格水冷するほど空間がない。しかし全く可能性がないわけではなくパーツ選びや自作難易度は上がるがoptimumではやっていたりする。
とはいえかなりマイナーで日本語の情報もほぼないので今回は自分の調べたことをまとめていくことにする。
理由2:フルアルミ削り出しボディのITXケース
カスタムキーボードで有名なmarkerchunを覗いていたら惹かれるPCケースがあって、それの水冷版もあったのでtaobaoで購入した。普通に買うのが大変で中国口座がないと輸入できなくて(筆者の場合だけかも?)協力者のおかげでなんとか入手できた。
mini-ITXケースの中でも制限がかなりあってラジエーターとファンの厚みが45mmまでしか入らないので一般的な簡易水冷はそのままでは使えない。30mmラジエーターと15mファンか、20mmラジエーターと25mmファンの組み合わせを自分で見つけることになる。その他、水冷ヘッドの高さがPSUの高さぴったりに設定されていたりと他のケースより厳しめな条件が多々あるが制作者の美学がビンビンに伝わってきてこのケースのためにパーツ選びするぞ!と思えるくらいクオリティが高い。よく自作PCのケースは汎用性が大事と言われるが、正反対の思想でこのケースは設計されている。
カスタム水冷の考え方
通常サイズの本格水冷であれば水冷ヘッド、ラジエーター、リザーバータンク、ポンプなど必要なものを全て搭載できるがSFFPCになると空間がないので何かを外出しにしたり、合体しているものを使ったりと形態がさまざまだ。本格水冷というよりはカスタム水冷と呼びたいと思う。
筆者が見かけた限りのSFFのカスタム水冷には以下のようなものがある。
GPUのヒートシンク外し+水冷ヘッド+リザーバーポンプ(タンクとポンプが合体したもの)
GPUのヒートシンクあり+水冷ヘッド+セットアップ時のみ外部リザーバーポンプ
GPUのヒートシンク外し+水冷ヘッド+外出しリザーバーポンプ
GPUのヒートシンク外し+水冷ヘッド+ラジエーターリザーバーポンプ一体型
などがある。
今回はGPUのヒートシンクあり+水冷ヘッド+セットアップ時のみ外部リザーバーポンプのやり方に挑戦しようと思う。
具体的にはセットアップ時のみ外部のリザーバーポンプを使ってクーラントを充填し、ループの途中にあるクイックディスコネクたでリザーバーポンプだけをループの外に出して簡易水冷のような水冷ループを構築するやり方だ。簡単にいうと自分で選んだパーツで作る簡易水冷といったところだ。
パーツ選び
今回のカスタム水冷に必要な水冷パーツは以下。
・水冷ヘッド:
これがあったから組んでみようかなと思った別売りポンプを搭載できる水冷ヘッド。
・ポンプ:
低消費電力バージョンで配線一本なのが良き。
・ラジエーター:
これ一択。
・ファン:
みんな大好きnoctua chromax
・ソフトチューブ:
スリーブ付き使ってる人があんまいないのであえて。
・クイックディスコネクタ:
koolanceが有名らしいので。黒塗装はやや評判悪いが見た目優先で(見ないけど)
・クーラント:
・外部リザーバーポンプ:
手頃のなやつを
・フィッティング:
必要なやつを
その他あると良さそうなもの
・リークテスター:
・チューブカッター:
・ライザーケーブル:
水冷パーツではないけどケースに付属しないので