【開催報告】おおたなでしこ未来塾9期 Day.2
はじめに
こんにちは、一般社団法人なでしこ未来塾 理事の吉良です。
群馬県太田市主催の女性のための起業塾である「おおたなでしこ未来塾」の運営に携わっております。
先日、おおたなでしこ未来塾 2回目の講座が終了しました。
こちらではその時の様子を写真を交え、雰囲気をお伝えしていきます。
最後まで読んでもらえると嬉しいです。
Day.2がスタート!
2023年7月22日、「おおたなでしこ未来塾9期」Day.2が行われました。
30名以上の応募者の中から選ばれた15名の受講生。
まだ会って二度目にも関わらず、すでに同期としての横のつながりを感じるあたたかい雰囲気です。
今年度も訪問保育サービス ファミーユによる無料託児を設けているので、子育て中のお母様でも、小さなお子様を託児ルームへ預け安心して受講できる体制を整えています。
太田市産業政策課の方より、特定創業支援事業や起業の際に役に立つ補助金のお話などをお聞きした後に、いよいよ講座がスタート!
想いを形にするアクション
Day.2の講師は(一社)なでしこ未来塾の代表理事であり、(株)エフチャイルドの代表取締役である西村愛美さん。
この日のテーマは「想いを形にするアクション」。
生まれも育ちも群馬県太田市である西村さん。
保育士・幼稚園教諭の免許を取得し、保育園での勤務経験を経て、2017年に「訪問保育サービス ファミーユ」として起業しました。
そして昨年、念願だった「ファミリエほいくえん」をオープン。
スタッフと共に、訪問保育と保育園の二つの事業で活躍されています。
5年前、4期生として受講した西村さんは、
「同期との横のつながりが何よりの宝。9期生の皆さんも、高め合える存在でいられるように願っています」と冒頭でお話ししてくださいました。
グループワーク「ビジネスプランの発表とフィードバック」
まずは前回の宿題の確認から!
グループに分かれ、自分が考えたビジネスを「誰に」「何を」「どのように」提供するのか、決められた時間の中で発表します。
その後グループ内でフィードバックをもらい、違った角度からの意見や素朴な疑問、アドバイスを受けブラッシュアップを行いました。
提供するビジネスを考え抜き、発表していた9期生の皆さん。
現状の悩みや自身が提供できるスキルについて、要点を絞ってまとめられておりました。
聴く側はしっかりメモを取り、フィードバックを行います。
一人で考えていても思い浮かばないようなアイデアを教えてもらったり、別の角度からの意見に、発表者も視野が広がっている様子。
Day.1の時に話した「相手の話をよく聞き、勝手に判断せず、事実を書く。そして相手の良さを伝える」という、他己紹介で学んだことが生きています。
「ファミーユ」ができるまで
グループワークを終え、「訪問保育サービス ファミーユ」を立ち上げた経緯についての話に入ります。
全員が保育士の資格を持つ、保育のプロが行うベビーシッターサービスで、保護者の要望に応じて提供するサービスもお客様一人ひとりによってカスタマイズされています。
保育園で勤務していた時に、親の些細な心境の変化を感じ取り、お子様の情緒が不安定になってしまう場面に直面することがあったという西村さんですが、一人ひとりのご家庭に十分に向き合う時間がないことにもどかしさを感じるように。
「一人ひとりの保護者様とじっくり向き合う時間を作りたい」
という想いのもと、訪問保育サービス ファミーユはスタートしました。
お客様のご自宅へお伺いする訪問保育のおかげで、一人ひとりが抱えている悩みを個別に対応できるようになり、お母様の笑顔も増えたと言います。
法人向けの出張託児サービスも行うファミーユを例に、BtoC、BtoBのビジネスモデルを説明し、ペルソナの設定についての話へ。
開業した当初は「たくさんのお子様と親御様をサポートしたい!」と間口を広く設けていましたが、顧客も増えず、スタッフの退職も相次ぎ売上が伸びない負のループに陥ります。
自社の強みがわかっておらず、他者との差別化ができていなかったからこそ、ターゲットを絞ったことでお客様一人ひとりへのサポートを丁寧に行うことができ、信頼関係を築ける現在まで事業を成長させることができました。
ペルソナを考えよう
この日の最初のワークは「ペルソナ(顧客のモデル像)を考えよう」。
どのようなお客様にサービスを提供したいのかターゲットを絞ります。
どんな世代にもサービスを提供したい!男女問わず沢山のお客様に来てほしい!と想定している受講生も多く、ペルソナの設定には苦労している様子。
そして二つ目のワークは上記の応用で「ペルソナ(法人顧客のモデル像)を考えよう」。
もし法人にサービスを提供するなら?という問いは、受講生には少し想像しづらかった部分もあったので、訪問保育サービス ファミーユを例に出しながらわかりやすく説明してくれていました。
卒塾生のプレゼン「ホスピタルアート」
休憩を挟み、ここで、昨年受講された8期生のイラストレーター アカネさんのプレゼンから後半戦がスタート。
イラストレーターとして15年ほど活動された後に、昨年8期生としておおたなでしこ未来塾を受講されたアカネさん。
イラストレーターとしての実績をもとに何か新しい事業を起こしたいと思っていましたが、具体的にどうするか決められなかったと言います。
そんな中、おおたなでしこ未来塾を受講し、同期の仲間への相談や、講師からのアドバイスのおかげで、「ホスピタルアート」というキーワードに辿り着きました。
おおたなでしこ未来塾を卒塾した後、新聞記者に活動を取り上げてもらったり、思い切って病院に営業に行った結果、2ヶ月で4件契約が取れたとのこと!
そして、新聞を見たテレビ局から連絡があり、ホスピタルアートの活動を行う様子が放送され反響を呼びました。
アカネさんは、昨年のおおたなでしこ未来塾を振り返ります。
「今回のワークのテーマになっている『ペルソナ』ですが、私はしっかりとペルソナを想定したからこそ前に進むことができました。
私たちって、単なる一歩を踏み出すだけじゃなくて、何もない道を切り拓いているんです。
安心してください、一人じゃないです。支え合える同期とともに頑張ってください」と熱い言葉をいただきました。
料金設定と競合他社分析
3つ目のワークは「製品やサービスの料金を設定しよう」
ここでも、ファミーユの料金設定を例に挙げ、受講生がイメージしやすいように進められておりました。
起業したてで自分の価格に自信がない人は、つい値段を下げてしまいがち。
自分の人件費をきちんと確保した上で料金設定をするよう、西村さんからアドバイスがありました。
卒塾生であるメンターも受講生の様子を見て回り、自身の経験をもとにアドバイスを行います。
そして4つ目のワークは「競合他社分析」。
そもそも同じようなビジネスを行なっている人はどれくらいいるのか、そして競合他社と比べ自分はどの立ち位置なのか、グラフに記入することで自分が目指す方向が見えてきます。
競合他社分析を行なった後は、本日の4つのワークをもとにグループワークを行い、事業をよりブラッシュアップ。
心理的安全性が確保されているこの場では、発言もしやすく、様々な角度からアイデアが生まれ、新しい発見につながります。
最後に
この日メンターとして参加してくださった「aroma Lily」の大木唯さんの紹介があり、講座はまとめに入ります。
大木さんはおおたなでしこ未来塾6期生として受講され、女性ホルモンでの悩みや不調に寄り添うフェムケアアドバイザーとして活動されています。
最後は9期生の皆さんから一言ずつ、1分間の発表タイム!
本日の感想を決められた時間でまとめていただきました。
・お客様は老若男女と幅広く考えていたが、あえて絞る重要性を認識できた
・ターゲットが決められない!全部やりたい!
・BtoBに関しては考えてもいなかった
・企業向けの事業についても検討していきたいと思えた
・理念を常に忘れることなく活動していきたい
・同じ悩みを持つ人からの情報収集を行いペルソナを絞りたい
などなど、今日だけで、それぞれ大きな変化があったようです。
「成功のカギは、アクションを起こすのみ!」
西村さんはそう締めくくり、講座は終了。
これまでの西村さんの人生を振り返り、起業に至るまでのストーリーを振り返り、ご自身の経験を例に、ペルソナと料金設定、競合他社分析について学んだDay.2でした。
次回は8月5日(土)、講師は関東学園大学の中谷淳一先生をお迎えします。
テーマは「価値を出すブランディング」。
Day.3で皆様にお会いできること、楽しみにしております!
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撮影/執筆:(一社)なでしこ未来塾 吉良幸恵
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