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【あなたがきめる物語】#SLあなきめ

<海の家>    第4話

[起]

ある所に、海がとっても大好きな 女の子が居ました。
海が大好きで、大好きで
やがて女の子は大きくなったら、
自分だけの<海の家>を持つことを 夢見るようになりました。
そして、十数年の年月が経ちました・・・・・

とある 小さな入り江に建つ 海の家、【撫子屋】

「ああ~もうっ だあ~れも来ないわっ!
 いえっ ちょこちょこと来るけど・・・・・
 お爺ちゃんお婆ちゃん達では儲からないのよぅ~~>< 」
これが いつもの彼女の口癖だった、
せめて注文をしてくれれば多少なりとも儲かるのだが・・・

「なんで<水筒>にお茶を入れて持参してくるのっ?!
 それに・・・
 みんなで来て ひとつのチョコバナナ を分けて食べるのですかっ?!!」

彼女は盛大にため息をついた

「オープンしたての頃は、毎日のようにみんな来て賑やかだったわねぇ~~
それが、
お年寄りの方が増えるに従って~みんな 来なくなってしまって、
いちど理由を聞いてみたら・・・」
『えっ?! なでこ のお店って<老人ホーム>では無かったの??』



【【どごがじゃあぁぁぁぁっ~~~><!!】】
彼女の魂の叫びは、波に乗って流れていく・・・
「ハァ ハァ・・・ でもお年寄り達は 追い返せないのです、
 誰だって 一人でいるのって寂しいのは分かってるし」

「でもッ このままでは倒産してしまうのよっ!!
 何か対策を考えないといけないわ」
彼女は しかめっ面をして~なにげに砂浜を見ると・・・一組の家族連れがいた。
ふたりの子供達は、波打ち際で楽しそうにはしゃいでいる
それを眺めている親たちは、パラソルの下で寝そべり優雅にビールを飲んでいた・・・
(こんな小さな浜辺に珍しい~お客さまねw)

頬杖をつきながら家族たちを見ていた彼女は、
【そうよっ! これよッ これだわっ!!】
「待っていてはダメっ こちらから仕掛けるのですッ!!」
彼女は、なにかを思いついたようだった。
なでこの選択は・・・

[承]

夕暮れ時の ビーチバーは、おおいに賑わっていた。
『お酒も飲める~<海の家>』と言う触れ込みで宣伝したのが、
大当たりしたのだった!
お酒は人を呼び、人は お酒を呼んだのである。

お客A>『ママさ~ん、ビールッ おかわり~~~で~す』
なでこ>「はい~今行きますねっ!!」
(お酒が無くなりそう~明日発注しないといけませんね><w)
〇〇達>『イカ焼き 大盛りで下さいな~ ゲソ多めで~♡』
なでこ>「あっ 〇んむんさんと、〇まさん~いつも有難うなのですっ!!
     イカのメガ盛ッ!!はいりますね♡」
彼女の海の家は、今夜も大繁盛~ さらに売り上げを更新するのだった。

しかし、
お金が集まるところには、<迷惑な者達>も来る。
『ねえちゃん、そろそろ俺達の<保険>にも入って貰いたいのだがねぇ~』
簡単に言えば、ショバ代を払え と言う事のようだ・・・

その日の彼は、一杯のビールを飲み干すと また来ると言って帰っていった。
彼らは地元で有名な者達で、拒否したお店は看板を汚されたり
品行の悪い者達が 店先で居座ったりするというトラブルがあるのだった。

彼女は警察にも相談したのだが
『まだ事件にならないからw』と取り合ってくれない・・
なでこ>「事件がおこってからでは遅いのよ・・・といってお金を払うの  
     は癪に障るのですっ><!」
(ボディーガードでも雇いましょうか~でも、料金が高そうなのです。)
色々と考え過ぎて、気持ちが高ぶってしまった彼女の心を
波の音が癒してくれる・・・・
( だから・・・海が好き )

目を閉じて波音を聞いていた彼女は、ゆっくりと目を開け
「・・・・これだわ・・・w」
と、
楽しそうに悪戯な笑み>を浮かべて呟いたのだった。
なでこの選択は

[転]

『ハ~イなでこ、マタキタヨぉ~』
「トニー いらっしゃい~、とりあえず いつものですねっw」
彼は、勇猛果敢と知られる<米軍海兵隊>の隊員だ。
あのあと彼女は、近くの米軍基地に猛烈に<海の家>を 売り込んだのだっ!
最初は向こうも様子見の様で 数人ほどしか来なかったが
米軍関係者様 1名につき~今ならっ
海の家特製【ピリ辛チキン】に~生ビール3杯 サービス中っ!!】
のメニューが大当たりっ!!!
サービスメニューは、全くの<赤字>だったが、
彼らは、それ以上に~注文するので 十分に儲けることが出来た。

なでこ>「ジェシー <サービスワンッ>追加してぇ~」
ジェシー>『はいっ マァ~ムっ、兄貴ッ!いらっしゃぃませッ!!』
と、厨房から 元気よく答えたのは・・あの時の 元・迷惑な者。

今の彼に当時の事を聞くと~今でも、顔を赤くして恥ずかしがる
『やめて下さいよぅ~これからは、まっとうに生きますからぁ~><』
今では、隊員たちから 弟分のように慕われているw

当時を振り返る・・・・・、
その日 休日の海の家は、沢山の軍関係者で賑わっていた。
そんな所へ、はのこのことやって来たのだ!
お酒を飲んでいた隊員たちは<面白いおもちゃ>を見つけたみたいに
目の色を変えて彼で遊びだす、さらに~
鬼軍曹の<ハートマン>も加わって地獄の教育が始まったのだった。
・・・そして、性根を叩きなおされて今に至っていたw

そんなヤンチャな ジェシーは、
今や 海の家にとっても貴重なスタッフ枠になっていた。
そして・・・
海の水が冷たさを増す 9月の夜、神妙な顔をした トニーがやって来た・・。
話を聞くと、トニーは配置換えで 南に戻らなければならなくなったらしい
もう二度と ココに来れないかもしれない。
トニー >『なでこ・・ボクノ、メガミニナッテホシイッ!』
告白だった。
(いきなりなのですっ?! でも・・イケメンですし・・・新天地で
 新規にお店も 作らせてくれる・・・・・でも・・・)

海があれば どこでも<海の家>は出来るし、トニーの人柄の良さにも魅かれているのは感じていた
けれど・・・ここには沢山の想いでがあるのも事実。
静かに波の音が二人を包み込む、やがて意を決した彼女が振り返り
彼に語り掛けるのだった。
なでこの選択は

[結]

<私は今、撮影に凝っている>
それは 風景だったり、人物だったり と色々だ。
時が経つにつれて 色々な物が過ぎ去って消えてしまう・・・
あんなに賑やかだった米軍基地も解体されて 今は見る影もない、
お得意様が居なくなってしまえば、問屋も、宿も、スーパーも全てが必要なくなってしまうのは理・・・みんな出て行ってしまった。

タカリ屋達も、稼げなくなって居なくなった・・
この町は少しずつ滅びに向かっているのだろう。

(無くなる前に写真にして残す事にする・・これが私の日課になった。)

また、夏が来た。
普段はスーパーでパートをして 生活している私は、夏の間だけ海の家を開く事にしている。
開くごとに・・・赤字になっている気がするけど、気にしない~

10年前の あの時・・・トニーの申し出を断った私は、
<海の家と共に生きる選択をした>
ここにある全ての物が 私の宝物でしたから当然なのよ♡
おかげで、大変な事もあったけど~楽しい思い出もたくさん出来たわっ!
でも・・・
(トニーを断った夜・・・ひとり泣いたのは今でも 内緒なのですw)

そうそう~楽しい思い出でしたら、去年ジェシーが結婚したのです!!
そして先月、無事に男の子を出産・・・今頃は子守りで頑張っている事でしょう~おめでとうなのですw
と言う事で、今年の海の家は 私一人で頑張らないといけませんね・・・

<ひとり、店内を清掃する・・・>
一年間ほったらかしでしたから~埃が凄いわねっ><
あっこんな所の壁がへこんでるっ?!・・・たしか、
部隊長の定年祝いで胴上げして、落っことしたのよね~あの時は大変だったわw

・・・・みんな居なくなってしまいました・・・・
( だめよっ泣かないって決めたじゃないっ!!・・・)
 < 見ていた壁が にじんでいく >
【そのとき、店の入り口から・・・懐かしい声がした】

『ハ~イなでこ、マタキタヨw』

そして今年も、海の家が始まる・・・
【normal end】

みなさまこんにちは、
【あなたがきめる物語】#SLあなきめ
第4作目『海の家』終わりですw
~ノーマルエンドでした~
でも、今後の状況を考えると・・・<彼女>にとっては ハッピーエンド なのかも♡
文章を書くって、実際にやってみるとすごく大変ですよね、
私の文章力の低さに驚愕しているところです・・・すみません><。

それでも見限らずに、
ここまでお付き合い下さりまして、本当にありがとうございます!
また次回の【あなたがきめる物語】#SLあなきめ 
どうぞ宜しくお願いしますねw
さいごに、いつもの種明かしです~
メモ的な物なので・・・脚色は必至ですっ!!ご注意くださいな><

【あなたがきめる物語】#SLあなきめ
https://note.com/nadeko_sa_n/n/ne520f6126df8

<Game Girl>   第3話

[起]

深夜の部屋に、PCの わずかな駆動音がながれる・・・・・。
空調の効いた部屋は快適だ、
激しい夏の暑さも この部屋の中では役に立たない。

少女は毎夜、PCの画面に誘われるように見続けるのだ。
今夜も、
同じようにゲームにのめり込む・・・・

『シンデレラ学園物語』
今回の【お題】らしい・・、
と言うのはこのゲーム、立ち上げるごとに同じゲームにならない!
ゲームの回数を重ねるごとに、
プレイヤーの嗜好をAIが学習して
ひとり ひとりのプレイヤーに望むゲームを提供する・・・
【My own game】非常に中毒性が高い ヤバイゲームなのである。

少女は、慣れた手つきでアバターを インストールする。
彼女が手掛けた アバターの【なでこ】は、何百と言う世界をクリアした
エキスパートの部類に入る・・・
前々回だろうか、ファンタジー世界で行った最終決戦は
同じゲームをする仲間たちから、かなりの喝さいを浴びている。
相手チームからは【破壊の聖女】という有難くない
またの名を貰っているが・・・。

さて、今回はどのような物語になるのだろう。。。。

・・・(よくある~パンを口にくわえて、相手にダイビングアタックする所を<スキップ>して正解だったわ)・・・
動作説明画面はスキップ、台詞もスキップ、途中で出てくるサブキャラもスキップ、イケメンのお巡りさんはスクリーンショット と、
あらゆる選択肢をスキップした結果、最短で学校の場所まで来た所だ。
時間短縮をした結果、
かなりのプレイ時間が残ったみたい・・・
なでこ>(今回も、私のマスターは良い仕事をするわねw)
風で揺らされた髪をおさえながら、周りを見渡す・・
時間はかなり早く、人っ子ひとり居ない。

(ここが今回の戦場ね・・この学校を攻略するのね)
なでこ>【敷地の大きさ、建物の作りは問題なし! さてどうしよう】
数々の世界をクリアしてきた少女の目が、怪しげに光る。
なでこの選択は

[承]

空には、青空が広がり 太陽が初夏の光を照らしていた時
正門前に白塗りの車列が止まる。
付き人にしては厳つい男たちが 車から降りてきて周りを警戒する・・・
その中の一人が頷くと 車のドアを開ける、
中から出てきたのは【なでこ】だった。

なでこ>【ご苦労さま】
小さな声であったが、周りの男たちが緊張するのが分かる・・・。
(久しいわね・・・1年と3か月ぶりかしら、)
それもそのはず、
なでこは・・・1年前の入学式には出席しなかったのだっ!

彼女は、【 <お金>を得る選択】をした。
たいていの事は、お金で解決する事を 嫌と言うほど知らされたからだ。

だから彼女は、
一年間・・あらゆる事をした、ただお金を儲ける為に・・・

今では、いくつかの組織を運営して 資金の量は爆上がり~
とどまる事を知らない・・・
もちろん<非合法>などはお得意様である。
ちなみに、
この学校の運営は すでに乗っ取り済みだっ!!

声を掛けられた男子生徒が 赤くなるw
制服の違う彼女が歩くと、皆からの注目を集めていく。

なでこが教員室の扉を開くと、校長以下一同が起立して
挨拶をしてきた・・・
全員の表情が緊張しているのが分かる。
(あれは仕方が無い事だったのよ?)

《・・・数刻前・・・》
乗っ取りに文句を言ってきた体罰教師と言われた人物を、
全員の目の前で 半〇✖△に、したのである。

(そうなのですっ~~しかたが無かったのよ♡)

<後日の自宅前>
送迎の車に乗り込む前、腕を組んで彼女は考える・・・。
なでこ>(十分に情報も集めたし、そろそろ次のステップに行っても良い頃ねっ)
彼女が考えて答えを出したのは 人材
【彼女と共に攻略する仲間となる者達だ】

これには理由があった。
外部から学校の運営を乗っ取ってはみたものの、《攻略》のポイントは入らなかった・・・。
これを考慮すると~
どうやら内部から攻略しないと駄目なようである。
なでこ>【よしっ! 決めたわ!!】
なでこの選択は・・・

[転]

GAME内は、始まってから2年が経過した・・・
つまり残りの期間は、1年間という所だ
折り返し地点はとっくに過ぎているが、彼女は焦らないっ
あの<選択>・・・つまり、
文科系よりも <体育会系を重視した選択>が見事に成功したのだった。

早朝の 真新しいプレハブの建物に彼女の声が響く・・・、
それに答える、メンバーの受け答えにも熱気がこもる。
ここは、新しく作られた体育会系の「総合格闘戦術クラブ」
通称『SKC』と呼ばれる<クラブ>・・・いや、
もはや<活動団体>と言っても良いだろう。
既存のクラブ活動という物に、不満を持っていた彼女は
莫大な資金を元に、ひとつの巨大な団体にまとめたのだった・・・
本校舎より広大な敷地を持つ建物を筆頭に、そこ知らずな設備投資・ひとりひとりに専用の個別強化訓練メニュー・屈強な精神の開発・疲れた身体を癒すリラクゼーション施設・・等々、
第一線のスポーツマン達が、夢見るようなシステムを作り上げたのである!

【SKC】を作り上げた時には、数々の困難があった・・
なかでも、記憶に新しい『蹂躙の七日間』は記憶に新しいところだ。
そう、それは・・・・

なでこ>【どうしました? もう、終わりなのですか?】
夕日に照らされた校庭には、数々の遺体・・いや身も心も完全にへし折られた、瀕死の者たちがいた。
陸上部を筆頭に、
サッカー・バトミントン・野球・テニス・空手・柔道等々の者達、
彼らは、彼女の強引なやり方に反旗を翻して・・そして敗北したのである。
・・・・ここに、歴史にも残る『蹂躙の七日間』がはじまったのだ。

彼女は、反旗をあげて向かって来る者達に真正面から 彼らの土俵で戦い・・そして完全に勝利する!
正々堂々と戦いを挑んできた者達は幸せなのだ。
背後から、また不正な手段を使った者達は 協力した団体や暴力団を含め
言葉に出来ないほどの 凄惨な末路になって消えて行った・・・・

そして今、

彼女は、生徒達から一枚上手の存在として 皆から認められていた。
敵に回せば恐ろしい人となってしまうが、
味方になれば、どんな些細な事も親身になって考え 見守ってくれる<聖母>のような人物になるのである。

なでこ>(結構攻略ポイントも溜まって来たわね♡ ほとんど手を付けていなかった文科系も 利用した所が大きいのかも・・・)
彼女は新たに 文科系をも利用し始めた、
●書道部には <大会で使う看板を発注>
●手芸部には <新素材をつかったユニフォームを発注>
●PC部   には <最新のPCを与えて、効率的な訓練メニューの開発を願い>
●理研部には <現在、体調を整えるビタミン剤の開発をお願いしている>
等々と、それぞれの文化系クラブに 資金を与えて利用したのである。
それは相乗効果を発揮して、学校の基礎能力を爆上げしたのだった!

いまや学園全体が熱気に包まれている・・・
理研部の マッドな学生からは
「遺伝子を改造して、強力な薬品を作りたいのですが如何でしょう?」
とオファーを貰っているが<P4施設が出来るまで待って> と
こちらが止めている程なのだw
学園は今まさに、凶暴な・・・新たな 変化を生み出す所に来ていた。

なでこ>【そろそろ、ポイント取得に力を集中しても良い感じね・・・】
(とすると、一番手っ取り早いのは全国で開催される全ての大会の制覇 でしょうねぇ)
その手段とは?!
なでこの選択は・・・

[結]

彼女の朝は早い。
まだ夜が明けない バスルームに、水の音が流れる。
少し冷たさを感じるシャワーを頭から浴びると、思考が鮮明となるのだ
重大な決断をする時に、良く行われる 彼女の行動だった・・・。
<キュッ>
水栓を止めた彼女の瞳に、決断の色が宿る!
そして、<特殊作戦部>通称【特戦部】を呼び出す。

なでこ>【私です。本日ヒトニマルマルより、作戦名【風林火山】を開始せ   
よ。】

作戦名【風林火山】とは、<あらゆる手段>を使い
全国の大会で勝利を もぎ取ってくる特殊作戦なのだ・・・
そこに、「正々堂々」や「スポーツマンシップ」などの言葉は無い・・・
それはもう【戦争】の始まりだった。

それから季節は流れ・・・年末が目と鼻の先に なった頃、
特殊作戦部に彼女は現れた。

特選部長>「なでこ殿、わざわざ来て頂きご足労お掛けしますっ!」
なでこ>【いえいえ、皆のお陰でここまで来れたのです 本当に助かります】
と言うと、
自身が持ち込んだ お汁粉に、フーフーしながら食べている隊員に笑顔を見せる・・・・

なでこ>【それでっ どんな感じなのです?】
特選部長>「ぜひ、その目で見て頂いた方が良いかと・・・こちらへっ」
そういうと、奥の部屋に招き入れた。

<奥の部屋>とは 指令室の事
ここでは現在進行形の作戦に 細かな命令を出す所なのだ。

(小鳥が泣いた!、アルファーからブラボーへ 侵入せよ・・・よろし?)

(状況報告!・・・こちらシルフっ 目標が現れた! )
(シルフ了解、キラードック ワンッ ツーを送るっ! そのまま監視せよ)
(シルフ了解っ!)

(仙台サッカーリーグ、対象チーム無力化を確認っ! 撤収せよっ)

指令室内には、事務的に色んな言葉で埋め尽くされていた。
特選部長>「ご覧の様に、すでに8割方作戦は成功ですっ!」
と部長は胸を張って告げてきた。

なでこ>【違うわよっ 部長殿、100%完了して成功なのよ?・・・そこは順調 と言い直さないといけないわ♡】
特選部長>「いやぁ~参りましたっ」と部長は頭をかきながら謝罪する。
部長の態度に彼女は<クスッ>っと笑うと、カバンから書類の束を取り出して机に広げる。
なでこ>【追加分のターゲット(大会)を持って来たわよw】
特選部長>「こっこれを全てですか?!」
部長が驚くのも無理はない・・・畳一畳ほどの机が埋まってしまう量だ。
なでこ>【そうよ? ラストまで、後三ヶ月分・・・少なかったかしら??】
彼女の顔が少しだけ暗くなる。
特選部長>「いえ十分ですっ! しかしこれは・・今夜は徹夜ですなっ
コーヒーを入れてきますw」
(ガード下で燻っていた俺を拾ってくれた恩があるからな・・・どこまでもお供しますぜっ お嬢っ(笑)
やがて指令室に、コーヒーの香りが漂うのであった。

そしてゲーム終了時、彼女は
・・・通常1000ポイントの所を【10万ポイントで攻略した】・・・

【【【happy ending】】】

【あなたがきめる物語】#SLあなきめ 
『Game Girl編』
皆さま、お疲れさまでしたっ・・・・そしてっ!!
物語が【ハッピーエンドに成ったのですっ!!】やりました~なのですw
これを見れたのも、あなきめに参加して頂いた皆様のお陰なのです><
本当にありがとうございました!
それでは恒例の種明かしです♡
※その場のノリ的に書き留めていますので・・字数制限とかが有り
かなり脚色が入っておりますのでご容赦くださいな。。。

それでは~ありがとうございました!
また次回も、皆様の参加をお待ちしていますね♡

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<女スパイ>   第2話

[起]

・・・・・また、日が昇る前に目覚めてしまった。
ソファーから、身を起こすと
呑みかけの瓶ビールをグラスに注ぎ グイっと飲み干す・・・
ぬるい液体がのどを潤す。
そして、タバコに火をつける 室内にかすかに白い煙が漂う

【私は女スパイ】だ。

密輸・盗撮・ハッキング・・・
色々と世間で言うところの 悪事をしているが、
『殺し』だけはやっていないのが、私の唯一の自慢だ。
わたしは、ある目的の為に金を稼いでいる
次の依頼をこなせば・・・たぶん、目的の金額は クリアできるだろう。
(さて、仕事を決めよう・・)
テーブルに乱雑に置かれた<仕事の依頼>書類の束に目を通す・・・
・『Furry Ballroom』の秘密を暴け
・武器商人の書類の取得
・密輸の犯行現場を撮影
・むんむんの家庭教師?? (これは依頼先を間違えたみたいね・・)

私は、おもむろに2本目のタバコに火をつけると
ソファーに寝転がる・・・窓から入ってくる月の光に、私の体が包まれる。

なでこ>(師匠も、最後の仕事の時は こんな感じだったのかな・・・)
師匠は、私に全てを教え 隠居した・・・
今は、遠い異国の地で暮らしている事だろう。
やがて、女スパイは閉じていた目を開く・・瞳に決意の色が浮かぶ!
なでこの選択は

[承]

ソファーから立ち上がると、そのままテーブル上に置いてあった『写真』を手にとる。
・・・・・< 密輸が行われるというカジノ >
なでこ>(最後の仕事場が カジノなんて・・・いいわねぇ)
女スパイの口元がほころぶと、煙草の灰が落ちた。

一週間後・・・南国のリゾート地に 女スパイの姿があった。
かなり大きな島で、金持ち達の専用ビーチが複数ある場所だ
カジノは、ここから1時間ほどの所にある。
時間があれば~ゆっくりとしたいところだけど
ビーチを脇目に見ながらレンタカー屋のドアを開けた。
なかから可愛い声がする
お店の少女>『いらっしゃいませっ なにをレンタルいたしますか?』
一瞬質問の意味に戸惑ったが、レンタルの種類を聞いているのだと分かる・・車はもとより、ボート・自転車・バイク・ダイビングセットと
色々な物を、レンタルできるようである。

なでこ>「料金は高くても良いから、一番パワーがある車をお願いするわ」
私の言葉に少女の顔が、ぱぁ~っと咲き誇る。

女スパイは車を走らせる・・・
小さな体で必死にやり取りをする少女の姿を思い出して、
女スパイは微笑んだ。

なでこ>「あの建物が、目的のカジノね・・・さてっ どうしようか。」
建物の周りには、護衛だろうか 黒服の男たちがチラホラと見える・・・
どのように侵入しようかと考えていた時、
とうとつに 横から声を掛けられた!

ぐれっ○>『あなたは海に光る真珠だっ どうか僕の話だけでも・・・』
ナンパ
だった・・・・・

       <男が話し始めてから 10分が過ぎた>
なでこ>(この男、私の話を聞かない・・全く聞かないのだっ!!)
そろそろ私も限界・・・そう思った時に唐突に【侵入方法がひらめいた!】
なでこ>(しかし・・・・こいつ で良いのか?!)
男は、いまだに話をやめはしない・・・・・・・・・・。
なでこの選択は・・・

[転]

女スパイは、男と共に カップルとしてお店に侵入する事に成功した。
私達は普通に食事を注文して食べ始める
ちらりと店内を見渡すと、
店内は<客ではない者たち>つまり・・護衛の男たちでいっぱいだった。
なでこ>(この物々しい警備・・取引は今夜、当たりね♡)

(女一人では 怪しまれたに違いないわね、しかし・・・)
ぐれっ〇 >『僕たちは運命なんだよ~世界が認めてるのさぁ~~キリッ☆』
延々と話し続ける・・・。< 私の我慢もげんかいに近い >

便器の水が勢いよく流れる・・・。
なでこ>「ぐれっ〇、あなたが悪いのよ? お尻を触るから~♡」
女スパイは、ひと言いうと 片手をひらひらと振りトイレを出た。

廊下は警備もなく、普通に通れるようだ。
進んでいくと、手前と奥に扉があるのが見えた・・

廊下の突き当りの部屋が怪しいわね・・・ドア越しに微かに話声がする
なでこ>(警備員の姿も見えないし、思い切ってっ ん?)
そう言うと、女スパイは手前の部屋を覗き込む。
なでこ>(こちらは給仕達の部屋ね・・給仕に化けて 情報を探っても・・)
私の選択は・・・

[結]

給仕に化けたのは正解だった。
< ワインを持って行くように>と言われて、ちょうど部屋に入った時に
取引 が行われていたのである。
いかにも怪しげな男たちが、テーブル上に置いてあるトレイを眺めている
トレイには、銀色の小さな金属が載せられていた。
なでこ>(これが【オスミウム】初めて見たわ・・)
普通の人が見れば、ただの金属の塊だが
これ 1グラムで2000万円ほどになる!それが 100グラムほど・・・
ざっと計算して 【20億円】もするのだ。

某国で奪われた希少金属が、
すぐさま密輸されて・・・この島で取引されていたのである。
なでこ>(たかが給仕と思って、侮っているわねw これはチャンスだわ!)
女スパイは、袖口のカフスのボタンをテーブルに向ける・・
あとは、ボタンをひねれば撮影完了なのだ。
その時っ!!
ドアが勢いよくあけられ、そばに立っていた護衛を吹っ飛ばすっ?!
『マイッ ハニィぃ~~~~ィ!! ここに居たのか~い><!!!』

なでこ>「ふあぇ?! 」
固まった 男達の視線が、自然に~女給仕に集まる・・・・・・
「ぶぁ鹿っ~~~~~><」
最初に動いたのはっ女スパイ!!
テーブルを蹴り ひっくり返すと、一目散に部屋を飛び出すっ
後に残った男たちは、床に散った金属片を集めだす・・・結果的に追跡が遅れる。
その後、一日を掛けて島を探したが
女スパイは捕まらなかった・・・・。

数か月後・・某飛行場に、女スパイが居た。
なでこ>「もう失敗は許されないのですっ!! この仕事は・・・なんとしても~成功させるのですっ><!!」
・・・そんな 彼女の後ろに、ぐれっ〇?!
この男が、【女スパイの人生】を変えるのであった・・・・

女スパイが仕事を受けると、必ず行く先に ぐれっ〇 が居るのである・・
>どんなに 行動を秘密にしても
>どんなに 昼夜休まず動き続けて~最短で目的地に付いても
>近所に ご飯を食べに行っても
行く先に なぜか~居るのである!!
そして仕事は 必ず100%失敗する。

そして
・・・・10回目の失敗で、女スパイは【仕事を辞めた】・・・・

【【【Bad Ending】】】

皆さま、最後まで読んで頂きまして有難うございます!
第2回目となる【あなたがきめる物語】略して  #SLあなきめ  
なんと~まさかの2週続けて【バットエンド】なのです~><
これも・・・ぐれっ〇の呪いかも?!w

これに懲りずに、また来週の SLあなきめを
皆さま どうぞ宜しくおねがいしますね♡
では、今回の種明かしを貼り付けておきます。
それでは~また来週ですっ お疲れさまでしたw

ツイッター まとめモーメント
https://twitter.com/i/moment_maker/preview/1538411854112112640


<ファンタジー> 第1話

[起]

とある村に一人の少女が居ました。
明日はお城で、成人式を迎えた人達に 職業を与える儀式が行われます・・・
なでこ>「あなた達にエサをやるのも、今日で最後かしら・・・残念ね。」

(・・・・もう少しで食べごろ・・)
鳥< ビクッぅ!!>

夜が明けて次の朝。
お城にやって来た子供達は、10名ほど
いかつい顔をした王様が目の前に座っている。
王様>【さあお前達、目の前の宝玉に手を触れなさい・・ひとりずつだっ】
きこり・給仕・農民・猟師・・ただの人、と
色々な職業が次々と決まっていく。
そして、私が手を触れると~真っ白な光が部屋全体に広がるっ?!

「ゆ「勇者っ!!!」」と人々が口をそろえて叫び出すっ
王様>【おおおぉ~お、勇者っ! 待ちわびたぞこの時をっ!!】
王様が私に向き直ると、
【勇者なでこよっ 魔王を倒すのじゃ!! おまえに、剣と盾を授けるっ】
目をそらさずに、じっと 私を見つめ続ける王様。
私の選択は・・・

[承]

その日の夕方、とある高級衣料店の店先で はしゃぐ少女の姿があった・・
なでこ>【この服、前々~ずう~とぉ前から欲しかったのですっ!!】

王様から「勇者になれ」 と言われた なでこであったが・・
バッサリと拒否すると、与えられた武具を返せと言われる前に
お城を飛び出したのだった。
なでこ>(魔王討伐なんてっ怖いじゃないですか~~w 私は、自由に~気ままに生きるのですっ♡)
と、ルンルン気分で街を散策するなでこ・・
お財布の中は、入りきらないほどの金貨の重みが~ずっしりと!!少女の大豪遊の夜が始まりました・・・・。

なでこ>【ふぅ~おなかいっぱ~い 幸せなのですっ】
パンに・す~ぷに・ビアッ とテーブルの上には最高級の食材が並んでいる。
その夜は・・ゆっくりと過ぎていったのである。

次の昼下がり、ふかふかのベッドを抜け出して 街を歩く少女の姿。
なでこ>【よく眠ったのですっ!! でも、このままではダメですね】
と、少し重くなってしまったようなお腹をさする・・
なでこ>(ぐうたらな生活をしてしまうと、大変な事になるのです~?!)
腕を組みながら歩いていると、
目に入るギルドの看板・・・そして、大型の乗り合い馬車が ゆっくりと停車する。
なでこ>【お金も余裕があるし、隣町まで観光するのも~・・いえ、今のうちに良い職に就くのも良いかも・・・】
私の選択は・・・

[転]

海からの潮風が少女の髪をなでる・・・
石畳の大きな通りを、商人達が話しながら通り過ぎて行く・・港町だ。
広場にある大きな噴水
その隣で、陽気な音を奏でるのは一座の人達。

なでこ>【すっご~いい!! そして良い匂い~~なのですっ!】
そして目的の屋台を見つけると、まっしぐらに走り出す。
美味しそうな香りを出していたのは、初めて見る<焼き物>だった・・・?
屋台>『へぃっ お嬢ちゃん、いま焼けた所だよっ おひとつどうだぃ!!』
少女は、進めるままに初めて見る食べ物を口に入れる。
(ん んッ んまぁ~いい、これ何っ 美味しいのですっ!!)
屋台>『おっ、その反応は~~はじめてかいっ! ほいっ こいつだよ!!』
と見せたその姿は
ぬめっとした10本足の物体だった・・・・・・。
<少女の時が止まる。>

(さっきはひどい目に遭いました・・・でも、美味しかったのですっw)
みなとを取り囲む城壁の上に居る。
この場所は絶好の展望台、港が一望出来る場所の様だ
なでこ>【おお~~~大きな、お船がいっぱいっ!】
行き交う船や、活気ある人々の流れをしばし見つめる・・・・

それから少女は、数日をこの港町で過ごす事になる。
美味しい食べ物、
肌の色が違う人たち、違う言葉を話して ごった返す市場、
毎日お祭り状態の広場・・・・
(ふんふん・・・なるほど~黒コショウというのが儲かるみたいねw)
少女が居るのは、顔なじみになった酒場の隅の席
有り余る大金を元手に、商売を始める算段である。
よしっ っと今まさに答えを出そうという時っ?!
荒くれ者>【おいっ聞いたか? なんでも新大陸が発見されたらしいぞっ】
少女の耳がピクリと反応する。
荒くれ者>【来週、開拓団を募集するそうだ・・これは儲かるぞ~~ぉ!】
と言うと、ビアを一気飲みする男。
(これはっチャンスかもっ?!)
なでこの選択は・・・

[結]

【少女の一日は、洞窟の中から始まる・・・】
どうしてこの場所にいるのかと問われれば、答えは簡単だ
【難破】したのだ。
少女を乗せた船は、新大陸へあと少しとういう所で
大きな嵐に巻き込まれて木っ端みじんになってしまった・・
運よく ひとり少女だけが、無人島に流れ着いた
この状態で すでに3年が経過している。

なでこ>【ふあぁぁ~んんぅ~~】
と大きく伸びをする少女
そして おもむろに立ち上がると、そばに置いてある 水がめの水を飲む。

最初の数か月は、洞窟の入り口に立ち続けて
通りがかる船を探したものだったが
最近は簡単な物である・・
なでこ>【はいっ 本日も船影無し~~良いお天気なのです!】
日課になってしまった 確認作業が終わると
蔦で編んだカゴを背に洞窟を飛び出す、食材を獲ってくるためである
こうして、彼女の一日が終わる。

夕食が終わり焚火の 炎を見ていると ふと思う時がある。
(あのとき・・違う選択をしていれば、又 変わっていたのかな)
少女が見つめる炎は赤々と燃えている・・・・。

それから数日が経った真夜中
少女が住んでいた方向の北の空が、真っ赤に染まったのである
まるで燃えている様に!!

天啓の様に 少女は思い出した、古き言い伝えを
『空が赤く染まり、七日間燃えた後 大魔王が降臨し全てを無に帰す』
少女は、ただ茫然と眺める事しか出来ないのである・・・

そして、
・・・・かの地に【勇者】は 未だに現れていない・・・・

【【【Bad Ending】】】

ここまで読んで頂いた皆様、有難うございます お疲れさまでした!
第一回目となる【あなたがきめる物語】略して  #SLあなきめ  
が最後まで完走いたしまして、今ほっとしていますw
途中で・・ハッシュタグが間違っていたり、投票期間が短すぎたり、撮影場所で手間取ったりと散々でした><
これに懲りずに、また来週の SLあなきめを
皆さまどうぞ宜しくおねがいしますね♡
では、今回の種明かしを貼り付けておきますね。

○文章は多少の脚色を付けております。
○今回は、最初と言う事で【結】が綺麗に並んでおりますが、来週からはランダムに変わりますのでご注意くださいなw
○投票の終了時刻を、【翌日の18時過ぎ頃】に設定いたします。なので
皆様が余裕をもって投票する事が出来ると思います。

最後に、Bad Ending に一直線と言う事でビックリしていますっ
もしかして皆さん狙っていたのでしょうか?!w
それではまた、来週お会いしましょう~ありがとうございました!

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