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緑の電撃_2024年8月27日
平沢進のギターアルバム、発売日決定!
「植物電子の本」
"The Book of Phytoelectron"
もー、なんかやることなすこと好きだな、と思わされるタイトル。
平沢さんはようやくその電撃を私たちに喰らわせる準備が整ったらしい。
蘇鉄の葉に斜めから差し込む朝の日差しの強コントラストを眺めながら飲んでいたならば、
— Susumu Hirasawa (@hirasawa) March 29, 2018
「フィト・エレクトロン」
という言葉が浮かんだ。
このツイート自体はおいしいお手製スムージーを飲んだ時の感想なんだけど。
春の朝に緑の眩暈をもたらす大いなるパラドックス
— Susumu Hirasawa (@hirasawa) March 29, 2018
「PHYTO・ELECTRON」
もちろん、そんなエレクトロンはございませんが。
植物電子と訳しましょうか。
— Susumu Hirasawa (@hirasawa) March 29, 2018
植物はマクロであり電子はミクロであるから、マクロでできたミクロということになる。
略してPHYTONと言いましょうか。
フィトロニクス音楽
植物電子。フィトエレクトロン。
このどこか雅でかわいらしい言葉は、彼の使うギターの名前として認識されるとともに、すでに多くの馬骨を魅了していると思われる。スムージーやら、グリーンティーのようなクリアな明るい抹茶色の飲み物を見るとフィトエレクトロンだと呟かずにはいられないのは、私だけではないようだ。フィトエレクトロンな飲み物は、レモンの皮のような小さな苦味があるとなんとなく思う。それがフィトケミカルだから(?)。この言葉にはそのくらい、なんらかの感慨を抱かせる力がある。
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そんで、「の本」て。「植物」「電子」「本」の組み合わせがこんなにイマジネーションを湧かせるのか。
「本」がくっついてくるだけで、聞いた時にイメージの上位に出てくるものが変わってくるということか…。こんな風に、言葉の組み合わせによって想起されるイメージをいつも操っているのだろうと思う。
「植物」と「本」といえば文庫本の内表紙のような、分厚い装丁の図鑑のような。セピア色の奥ゆかしい上品さ。もしくは銅版画の繊細なデティールと、鮮やかな水彩のグリーン。
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「電子」と「本」といえばテスラの読書が思い出されるなど。そういえば2019年のフジロックではテスラコイルの下で光る本持ってたわね。あれはザケルしてたんじゃなくて読書か……。わざとらしく眼鏡かけてたものね。(なのに全然じっとしてなかったの面白い……。)電子浴びる読書。電光浴だ!
「電気」ではなく「電子」なので、バチバチバリバリというよりはさっきの引用の通りミクロな粒子の降り注ぐということですな。
待望のアルバムの発売日が決まるという、嫌が応にも高まる期待の中、作品タイトルによって具体性を伴って迫ってきた更なる期待に殴られたのだったよ。
好き勝手イメージするのは発売前の特権じゃ!
最後に一言。
本日の金言
— Susumu Hirasawa (@hirasawa) February 11, 2019
フィトのフリ見てわがフリなおせ。