マルエーフェリー乗船記 #1 移動から乗船まで
こんにちは。撫牛子(なでうしこ)と申します。
試験的にブログを開設してみました。
記念すべき第1回目の本記事では、昨秋に鹿児島から那覇までフェリーで移動した記録を執筆しました(2回目以降があるかはわかりませんが…)。
乗船時間驚異の25時間!?謎の「マルエーフェリー」とは?
さて、旅オタの諸兄はすでに鹿児島沖縄航路のことを百も承知だと存じますが、そうではない方のために概要を説明しておきましょう。
フェリーが就航しているのは鹿児島新港と那覇港(那覇埠頭)の間。鹿児島を18:00に出港したフェリーは、途中奄美大島名瀬港、徳之島亀徳港、沖永良部島和泊港、与論島与論港、沖縄本島本部港を経由し、最終的に翌日19:00、那覇港(那覇埠頭)へ至ります。その所要時間は驚異の25時間…!。
しかも、島以外に陸地のない東シナ海の真ん中を突っ切っていくので、基本的に電波は通じません。仕事と食事と睡眠以外の全ての時間をネットサーフィン(死語)に費やす私のようなネット依存症患者には、またとない荒療治の機会でもあります。
なお、今回乗船する「マルエーフェリー」のほかに「マリックスライン」という会社の二社が運航しています。ただし、二社は必ずしも競争関係にあるわけではなく、例えば鹿児島発便で見るとマルエーが奇数日発、マリックスが偶数日発のように交互に出航しており、二社合わせて毎日運航実施している…といった具合です。
以上、ざっくり解説終わり。
さて、そんな長距離のフェリーに揺られるのは数年前に小笠原諸島父島へいって以来。しかも私、今回(も)運行ダイヤを見る以外のまともなリサーチをしておりません。そんな限界旅行記が始まります。。
2021/11/7 08:30 宮崎港フェリーターミナル
さてここは宮崎県は宮崎市。
「おまえ四国民じゃねぇかなんでスタートが宮崎なんだよ」とツッコミが入りそうですが、実は神戸→宮崎で「宮崎カーフェリー」なる船に揺られてきているわけです。マルエーフェリーに乗船すれば二泊連続フェリー旅になりますね。
まぁ宮崎カーフェリーの話は機会があればブログに纏めるとして、実は今回マルエーフェリーの予約をしておりません。
「コロナ云々で旅行できない可能性あったし、どうせ閑散期の日曜出発の沖縄行きフェリーなんてモノ好きが数人乗ってるだけだろうし、最近はどこの交通機関でもネット予約ですぐポチッと押さえられるしヨユーヨユー笑」と、持ち前の先送り・後回しスキルがいかんなく発揮されております。
「まあさすがに当日朝だし席押さえとくかぁ笑」とマルエー公式サイトにアクセス。「ご予約・お問い合わせ」の項目に目を通します。
「下り便は予約の1日前(中略)17時までご予約を承っております」
ン…? キノウマデ…??
「それ以降については各出発港の代理店へお問い合わせ下さい」
・・・急いで鹿児島港に電話。
「(コテコテ鹿児島弁)当日予約は出来ないんです~。直接港の窓口に来てください~。あ、今日予約かなり埋まってるんで早めに来てくださいね~。(コテコテ鹿児島弁)」
・・・かくして鹿児島新港RTAがスタートするのであった。
宮崎港FT08:55→→→🚌宮崎交通宮崎港線→→→09:08宮崎駅
宮崎駅09:36→→→🚃日豊本線普通→→→10:51都城駅
都城駅11:07→→→🚈日豊本線特急きりしま7号→→→11:50国分駅
国分駅12:37→→→🚃日豊本線普通→→→13:11鹿児島駅
2021/11/7 13:20 鹿児島本線鹿児島駅
鹿児島新港RTAとか言ってた割にセコセコと県境区間だけ特急ワープするなど、18きっぱー上がりの金欠移動者にありがちな移動をかましたわけですが何とか昼過ぎに鹿児島到着。
「47都道府県の代表駅で一番しょぼいのはどこか」という問いで散々コスられてきた鹿児島駅舎も、綺麗な橋上駅舎に生まれ変わっていました。そもそも鹿児島の代表駅は鹿児島中央なので最弱が山口駅であることは元から自明なわけですが。さて、果たしてフェリーのチケットは無事購入できるのか、先を急ぎましょう。
鹿児島駅前13:49→→→🚌鹿児島市営バス12番線→→→13:59城南小学校前
城南小学校前→→→🚶徒歩15分→→→鹿児島新港FT
2021/11/7 14:20 鹿児島新港フェリーターミナル
オタク特有の俊足でターミナルビルを3階まで駆け上がり、窓口へ向かいます。
私「沖縄まで、大人一枚ください!!」ドキドキ…
ネーチャン「本日2等(雑魚寝)しか空いてませんがよろしいでしょうか?」
完 全 勝 利
雑魚寝だろうが何でもいい。
これで無事に沖縄に行けることが確定しました。
こうしてタスクを後回しにしてもなんとかなった経験が、さらなる後回し癖を加速させるわけですね。
(よい子のみんなはもっと事前に予約しようね!)
(事前予約でおオトクな割引もあります。)
なお、金額は15,720円。LCCで関空と沖縄を往復できてしまいそうな金額であるが、そういう野暮なことは言わない、考えない。
出航まではまだまだ時間があるので、一旦鹿児島市街へと戻りTwitterの鹿児島住みフォロワーとのエンカを企てる(実現せず)、旧赤線地帯に迷い込む、ドンキに立ち寄り酒とツマミをしこたま買い込む、山形屋前で路面電車をひたすら眺める等、挙動不審限界オタクムーブで時間をつぶします。
金生町16:33→→→🚌鹿児島市交通局12番線→→→城南小学校前16:39
城南小学校前→→→🚶徒歩15分→→→鹿児島新港FT
フェリーターミナルに戻ると、昼過ぎとは打って変わって乗客であふれていました。客層も様々で、大学生旅行者、老夫婦、釣人、家族連れの島人、ガテン系の島人、部活の試合帰りの島人、高校野球応援帰りの島人、島人、島人、、、
って島人多いな。
これまで私は本土の長距離フェリーの感覚で「鹿児島沖縄なんてトラック運転手以外誰が使うんだよ」とか思ってたわけです。
しかしよくよく観察してみると、この航路は鹿児島本土と離島を結ぶ離島航路の性質がどうやら強いらしい、ということが分かりました。ましてや今日は日曜日。奄美大島には早朝5時に着くので、フェリーで一晩寝て月曜そのまま出勤・登校する人も多いのでしょう。知らんけど。
また、フェリーターミナルにトラックやトレーラーの姿はあまりなく、その代わり「A'LINE」「MALIX LINE」「奄美海運」などと書かれた12ftコンテナが積み上げられています。同じような光景は東京本土と小笠原父島を結ぶ「おがさわら丸」でも見ました。対離島の長距離フェリーの使われ方は本土間のソレとは異なるのだろう、ということを学びました。知らんけど。
以上、感想文終わり。
2021/11/7 17:20 乗船
17:15頃、「ただいまから、那覇行き、フェリー波之上の乗船を開始します」とのアナウンス。乗船口の表示に従って外に出ると、白と水色のツートンカラーの船がその姿を現します。真ん中に赤字で大きく「A”LINE」の文字。
ここから25時間にわたる船旅が始まる、そう考えると気分の高揚を抑えきれません。さあ、この乗り物は私にどんなモノを見せてくれるのか。
焦る気持ちを抑えて改札係の船員にチケットを見せ、船の中に一歩を踏み出しました。
小括
旅行の事前準備はきちんとしよう!
でも案外なんとかなります。
さて次回は、出港してからのことを書いていきたいと思います。
よろしければ次回も読んでください。。
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