生きてる人間が一番怖い(精神科閉鎖病棟にいると思うことシリーズ)
生きている人間が一番怖い。
おはようございます。ヲノデラです。
わたしは現在精神科の閉鎖病棟に入院中です。ほぼ幽閉されています。
入院期間もあと1カ月あるのでここで思うことなど少し書こうかなと。
題の通りですが、生きている人間が一番怖い。
閉鎖病棟では、たくさんの友達ができました。この年齢になってから新しく友達ができるとは夢にも思っていなかったので、大変嬉しい誤算。
友達になった彼女たちに共通するのは、腕にある無数の傷跡、区分のためにつけられた病名、そしてとても優しいこと。
それは老若関係なく、です。
彼女たちはとても優しい。みんな例外なく親切で心優しくて、人のために心を痛めることのできる、美しい心を持っています。
そしてその心は、誰かの手によって、例えば職場の人間や、例えば実の両親や、そんな人々に無碍に扱われ、傷つけられ、壊されてここにやってきています。
あんなに優しい彼女たちが、です。
なぜこんな目に遭わなければならないのか?
そして彼女たちに病名を与えるにまで至った人間は今も当たり前のような顔をして、健常者として外で暮らしている。
わたしは、この世に生きている人間が最も怖いと思いました。
わたしよりもずっと優しい彼女たちを、ここに追いやっていじめる人間の醜さ。
天使じゃ地上じゃ窒息死、ということですね。
それでも彼女たちは、日々隔離されたこの空間で楽しみを見つけて、毎日を必死に生き延びています。
普通に生きていたら折ることのなかっただろう折り紙 や、学生時代を思い出させるおしゃべりの時間、化粧道具をみんなで持ち寄ってメイクを存分に楽しんだり…
生きている人間のパワーには大変驚かされます。
生きている人間が一番怖い、それはパワーの使い道の話なのかな、と思ったりする。
正しく、生というパワーを使っていける人間でありたい、と強く思う日々です。
そう言えば余談ですが、この間朝の4時ごろ目が覚めたら、扉から誰かが覗いていて(なんなら部屋に侵入しようとしていて)飛び上がりそうになりました。
後から思い返し、あの服装とおばあちゃんであったこと、奇妙な行動……たぶん斜向かいの部屋の統合失調症のおばあちゃんです。
夜中に徘徊していたのでしょうね。それにしても、部屋に侵入されてたら、わたし、何をされてたんだろう…?
やっぱり生きている人間が一番怖い。
そう実感したヲノデラでした。
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