毎日の戦いの時間

薬局で薬が出来上がるまでの間にあたたかいルイボスティーを飲む。
普段ルイボスティーは買わないので、ある意味ここだけの味だ。
混んでいなければ、ちょうど飲み終わる頃に薬が出来上がる。
テーブルについて、少し長めのお茶の時間をとる。
マイナンバーカードは保険証として使っていないので、従来どおりの保険証を利用している。
調べればいいものを、いつ頃から本格的に普及していくのか、とぬるくなってきたお茶をすすりながらぼんやり考える。
調べればわかることをぼんやりそのままにしてしまう。悪い癖だ。

薬が出来上がるまでにまだ時間があるようで、店内に流れるBGMのジャズが気になりだした。
お茶やテーブルや椅子、BGMに至るまで、くつろいでいただこうという魂胆があるような気がしてしまうのは策略にはまっているからだろうか。
そういえば、寝違えたせいで左の脇腹、肋骨付近から背中に至るまでがギックリ状態にあり、何をするにもウウッという瞬間があってつらい。
見事なくつろぎ空間のなか、わたし一人だけがいつ何どき背中に痛みが走るか怯えている。
早く治ってほしいがこの手のギックリは治るまで時間がかかるし、しかもふとした拍子で再発する。
昨日の自分の寝相を直しに行きたい気持ちでいっぱいだ。
けれど、怖いもの見たさのようなもので、まだ痛いかな~と恐る恐る確認しに体勢を傾けてしまったりする。
これでは治るものも治らないのだが、わりと何度も繰り返してしまう。

最近あまりにも昼夜問わず眠いので、ついに梅雨がきたか、、、と少し身構えている。
この歳になるまで自分が気圧変化に弱いことに気付かずにここまできた。
思い返すと、雨が降れば生活が乱れていたし、梅雨時は最悪の体調だった気がする。
そして今まさに梅雨に足を踏み入れようとしているなか、部屋などが乱れつつある。
寝る時間も遅くなったり、それなのに早く起きようとするから日中眠かったり。
生活リズムが乱れたとき、周りの人はどうやって立て直しているんだろう。
いまのところ「ちゃんと夜に風呂入ってちゃんと寝る」、がもっとも効果的なのだけど、悪いループにはまるとどうにも抜け出せない。
夜のリラックスタイムはわたしにとって戦いの時間だ。
もっと気力と体力があれば、と毎日思っている。
いっそ丸洗いしてくれる装置が開発されることすら願う。
というか、そんなことを考えている間に重い腰をあげた方が早い。
といったことを夜の戦いの時間に毎日延々と考えている。


こんなことをしたためたのは少し前のことになる。
この頃からずいぶん経った気もするし、
そこまででもないような気もする。
身の回りのことや、身体のことはだいぶ変わった。
言葉にするの面倒くさいな、と改めて思うくらいには変わった。
しかし言葉にしたとしてうまくいくかは保障がない。
言葉にしても本当の自分の気持ちとか考えとか、
結構わかんないものだし。
いい大人だろ、しゃんとしろ、とはずっと思ってはいるよ。


最近考えていることはたぶん、
自分に寄り添いすぎないように寄り添うこと。
落ち込んだ今にのめり込みすぎずに、
少し離れたところから見つめる。

周りの大人から贈られた、
気付かないうちに染み付いた呪いの言葉から全速力で逃げること。
わたしは「かわいそう」なんかじゃない。
「えらい」わけでも、
「よくがんばってる」わけでもないけど、
少しはがんばってはいるかもしれない。
「不器用」なのは知ってるよ、
だけどそれ以外でなんとかやっていこうとしてるよ。

いい年だけど、まだみんなに追い付けないし、
これからも追い付けないだろう。
しかし少しずつでも良くありたい、とは思うね。


マヨナカ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?