未来の自分のカケラを叶えた、憧れの俵屋旅館の話
2021年の12月、京都で最古とされる創業300年の俵屋旅館に泊まってきた。
西の玉の湯、京の俵屋、東のあさば
なんて言われるお宿。
一生に一度、泊まってみたい宿に、俵屋をあげていた彼が、たまたま空いているのを見つけて予約してくれた。
昭和初期に改築、その後の吉村順三氏の増築をベースに、現当主の佐藤年さんの類まれなるセンスと、それを形にする京都の職人で改築を重ねている建物。
建築を生業にする彼が
「これどうやってるんだろう…もはや謎すぎる…」
と、うなる職人技が随所に光る。
月ごとにしつらえられる、調度品やお花もセンス抜群。
さりげないけど心に響くサービスも、お食事もどれも申し分なかった。
ほかの月のしつらえも楽しみたいし、ほかのお部屋も楽しみたい!
また来よう、京都の定宿に必ずやしよう!
と彼と誓った。
そんな時間を過ごした週末では、のどから手が出るほど欲しかった、時間とお金の自由を手に入れつつある、という幸せに気づけた。
実は京都には土曜から月曜までの3日間、滞在した。
月曜から土曜まで週6働いていた1年半前は、考えられなかった平日を含めた旅行。
仕事がたまっている月曜日の朝に、何なら教授回診のあった月曜の朝に、憧れの俵屋旅館で、湯豆腐の湯気ごしに、窓の外の紅葉を見ながら、朝ごはんを頂き、好きな人とゆったりと幸せを感じる。
そんなことができるとは、想像もしていなかった。
でも、これは、私だからできたことではない。
誰でもできるけど、やるか、やらないか、それだけの差。
…とか、偉そうに書いたけど、週6働いていた昔のわたしは、平日に休みを取ることも、高級な旅館に泊まることも選択肢にはなかった。
当時でも、平日の休みを取ろうと思えば取れたし、高級な旅館に泊まるくらいの預金はもちろんあった。
ただ、それをして良いと自分に許可していなかったし、勇気もなかったし、できるという選択肢も持っていなかった。
それをしたいという欲にも忠実じゃなかった。
だから、できなかった。
2020年の12月には、アマン東京にはじめて宿泊した。
ずっと躊躇していた金額を、住んでいる場所から遠くないホテルの一泊に使った。
自分にそれを許可できた経験だったし、勇気を出した経験だった。
そのおかげで、一泊に使える金額の枠が広がった。
今回の俵屋旅館はアマン東京をゆうに超える。
でも、その金額を使うことを許可できてたし、選択肢を自分が既に持っていたからこそ、選び取れた。
そして、世界中の人が恋する、日本を代表する俵屋旅館に泊まりたい、という欲に忠実だっだから実現した。
週6働いてたわたしと、今のわたしは、持っているお金も、平日休める権利も何も変わらなかった。
変わったのは考え方だけだった。
今、暮らしている枠におさまっていると、できる理由すら、考えないけど、何も制限がないなら、未来の自分はどんな暮らしをし、どんなお金の使い方をしたいだろうか。
まずはそのカケラを叶えてあげると、どんどん、欲が叶うようになる。
カケラを叶えてあげることは、自分の選択肢を増やすことだから。
…未来のわたしは、アマンも俵屋も、定宿にしたい…だから、そのカケラを叶えるために一泊でもいいから泊まるし、時間とお金に自由でいたいから…平日に旅したり大きな金額を払うという、夢のカケラを叶えるのだ。
あなたは、どんな夢を描いて、どんなカケラを叶えてみたいですか?
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