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連帯貢献金
今回は、少し優斗から離れて私が摂津FCのコーチをしていた時の余談をお届けしたいと思います。
本田圭佑選手の移籍時に
VVVフェンローからCSKAモスクワに移籍した時に移籍金が発生しました。
2011年7月の話です。
FIFAの規定には、海外のクラブに移籍した時に適応される連帯貢献金の分配規定というものがあります。
12歳の誕生日から在籍しているクラブに在籍期間によって移籍金の数%が分配されるという仕組みです。
CSKAモスクワからの連絡
確か、CSKAモスクワに移籍してから1年が経ったころだったと思います。
その当時のチーム代表さんから
・圭佑のチームから約120万もらえるらしい。
・日本サッカー協会からCSKAから摂津FCに連絡して欲しいと連絡があり英文のファックスが送られてきた。
・自分に処理する能力がないのでどうしようか悩んでいる。
という話が私にさらっとありました。
60歳近い代表さんは、
お金を払って代理会社にやってもらおうと言っておられましたが、
率直に何故??という疑問がわいた事や、輸入機械を取り扱う仕事をしていた私は一念発起し、自分で手続きをすることにしました。
海外に通用する請求書を作る
早速、CSKAの担当者に英文メールを打ったところ、
「とりあえず、指定する金額の入った請求書を送れ」と連絡がありました。
その日のうちに適当なインヴォイスのフォーマットをネットでダウンロードして要所を外さないように気を付けながら作成したものを添付送信しました。
そのインヴォイスがこちら
本田選手の所属期間と120ユーロなどリアルなデータが入ってますね。
CSKAとやり取りしたのは、その2回だけ。
2か月後に、チーム代表さんがCSKAから入金があった事と、
振込口座に指定した郵政の方から、【今回は特別に短期間で入金をするが、次回はそうはいかない】と脅してしただいたと連絡がありました。
連帯貢献金の使い道
予期せぬ大金がボランティアで運営しているチームに入った事で、
当時のチーム会議で使用用途について、かなり議論したのを覚えています。
概ねの使い方は、チームの子供たちの為に使う で一致したのですが、
その当時の代表さんが、摂津市に大型のテントを寄付したいと言って譲りませんでした。
代表さん以外は、どうして特に何もしてくれていない摂津市に寄付する必要があるのか?と思っていたと思いますが、押し通されてしまいましたね・・・。
運動会で使用するような大きなテントを一幕。
15万円くらいする物だったと思います。
摂津市のイベントで大きな摂津FCのエンブレムの入ったテントが使われていたら、それが本田圭佑テントだと思ってください・・・
正直いって、私はそれを見る度に恥ずかしい気持ちになります。
後は、私が在籍している間に本田選手のお金(?)でチームの高学年用ユニホームを新調しました。
50万円くらいの費用が掛かったと記憶しています。
全てのを使い切る前にチームを離れた私は、その後の使用用途については知りません。
最後に
連帯貢献金の制度は良い制度だと思いますが、しっかりとした組織に分配しないと価値ある使い方をされない可能性があります。
法人化していない団体などには分配しない方がスマートで良いのかもしれませんね。