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【読了】英語の教室で何ができるのか

タイトルを見た時に「読まざるを得ない!」と強く惹かれました。

今年度から教える教科がまた変わり、「英語コミュニケーション」
比較的どの教授法で教えていくか自由度のきく教科なのではないでしょうか。

だからこそ、私が今実践している教育は生徒にとってどのような影響を与えているのだろうか。私が作り出している教室はどのようなことが起きていて、どのような可能性を秘めているのか。

教員の最重要な仕事が授業だと思ってます。
生徒と直接英語を通じて、学び合う環境の中で、生徒にとっても最も有意義な時間になるようにすることが務めだとも思います。

生徒の時間と未来への可能性を預からせていただいているからこそ、授業の「意義」を常に考えていくべきではないでしょうか。

この1冊は、そのことを再確認させ、そして、よりよい時間を作り出す気づきを与えてくれるものでした。

最初に「英語の教室で何ができるか」というのが今回のテーマですけれども、まず結論から申し上げますと、できることというのは「生徒の心に火をつける」ということに尽きるだろうと思います。

この言葉にすべてが詰まっているのだと、確信しました。

英語学習の意義とは。今や、AIの発達もあり、調べれば簡単に答えが出て、翻訳機能にかければ高性能な英語にしてくれて。そんな情勢の中で、なぜ英語を学ぶのか。

きっと生徒の「知りたい!」「なんでだろう!」「成長したい!」という知的好奇心を掻き立て、「英語」というものを題材にしてできなかったこと、むずかしかったことを自分でできるようにするという自己成長の機会にしていくこと。

知らなかったことを知ることや、自分の成長を感じることで、自分自身の可能性を見出し、そしてさらに前向きに人生を自分の足で進めていけるようにすること。

これが私の考える教室でできることです。

だから、私は英語は「覚える」ものではなく、「使える」ものにしていくべきだと思います。

生徒の中には、「テストで点数がとれればいい」「受験勉強のため」などという目的認識をしている子がいます。確かにそれも英語を勉強する上では、あるべき目標の一つだと思うので、そこに関しては否定はできません。

だた、その比較的短期的で、高校を卒業した後に、学んだことが「過去」のものになってしまうのであれば、私と子どもたちとの関わりはいわゆる「使い捨て」のように感じます。

1年間以上の付き合いの中で、卒業した後には忘れてしまう知識なんて、せっかくの伸び盛りの子どもたちの時間がもったいない。

だからこそ、知識の詰め込みだけでは太刀打ちできない社会になっているのであれば、未来に生き抜く強くたくましい力を、英語を通じて見に着けていきたい。

これは一方的に生徒に「教える」のではなく、教師と生徒と一緒に「学ぶ」もの。

教育とは、学び合いなのではないでしょうか。

今日も、明日もこれからも。
生徒と一緒に「英語の教室で何ができるか」考え続けていきたいと思います。


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