アイ歌鑑賞50回目、51回目@ヱビスシネマとちょっと夏トンのお話~2022-10-5
ヱビスシネマさん、念願の「アイの歌声を聴かせて」再上映! という訳で半年ぶりに行ってきました、ヱビスシネマ! 自分にとって記念となる(?)50回目のアイ歌鑑賞にこれ程相応しい上映はありません。
ちなみに、ヱビスシネマさんの凄さについてはこちら↓の怪文書に色々書いておりますので、よろしければ…
さて、今回は半年ぶりの訪問となった訳ですが…正直、前回の印象が強烈過ぎて「思い出補正」というか、改めて鑑賞したら「あれ?」って事にならないかなあという心配もちょっとありました。が、しかし…
すごいんだよこれ!
改めて、ヱビスシネマさんの凄さを体験しました。行くのも、帰るのも大変な場所ではありますが(今回も帰りは駅まで送ってもらいました…オーナーさんに感謝です)、それでもここに来る理由があります。以下、今回湧き上がった怪文書を記させて頂きます(写真も徒然に…)。あと、アイ歌に加えて、ちょっとだけ「夏へのトンネル、さよならの出口」についても…
本日のアイ歌についての感想戦
・観終わった後の第一印象は「マスターフィルムを観たかの様」。とにかく画と音の密度、クリアさがすごい。今回は特に映像の鮮明さに意識が行きました。最初の松竹ロゴや、バンナムロゴからもう違う。白が白い。冒頭のネット空間の背景の青、藍色がめっちゃ奇麗。
・声のクリアさはイメージのままだった。声に空気が含まれている感、ほんのわずか震えている感がありありと。
・今回最も印象に残ったのが、場面によって声の聴こえ方がはっきりと違っていた事。ホシマのCMの「スピーカーから流れている感」が強かったり…いちばん「おっ」となったのが、HDD内のシオン思い出ムービーのラスト。教室のサトミを見つけた時の「サトミ! サトミ!!」は脳内ボイスだからクリアに聴こえ、最後の「サトミ、今、幸せ?」は自分がその場で発した声を記録しているのだからちょっとこもって聞こえる(という解釈であってるよね?!)、その差がものすごくはっきりと感じ取れた。
上映後にエンドロールの「土屋太鳳スペシャル」を聴かせて頂く…目の前で歌っている、を通り越して土屋太鳳さんの表情が見える。声だけでなく、その場の空気の動き、ほんのわずかなリップノイズ、服の布の擦れる音…全てが再生されているのではと思わされる、最高のYou've Got Friends「ライブ」でした。これは、アイ歌ファンのみならず、土屋太鳳さんファンも必聴なのでは(土屋太鳳さんガチ勢の方の感想を聞きたい…)。
・「声に空気が多め感」は真空管の方が強かった。これはスピーカー制御の特性らしい(オーナーさん談)。一方でデジタル版ではオケの重心の低さやHDDの動作音のリアルさ、シオンの歌のロングトーンの美しさが印象的。どっちも好き…
という訳で、やっぱり来て良かったなアイ歌鑑賞となりました。アイ歌、新ピカのライブ音響上映をはじめ、まだまだ動きがありそう。もうすぐ上映1周年、これからも楽しみましょう!
さて、鑑賞後に駅まで送ってもらう車中、オーナーさんとちょっとお話し…それはヱビスシネマさんの映写のクリアさについてと「夏トン」について。
夏トンと劇場における映写のお話
「夏トン」は、ストレートにヱビスシネマさんでの上映希望を伝えました。アイ歌は主に音で、夏トンは主に画、色彩で劇場で観るべき作品である、ヱビスシネマさんの映写で夏トンを観てみたい、と。するとやっぱりというか、既にオーナーさんの元へ夏トン上映希望の声はいくつか来ているそう。数多ある上映希望の一つではあるのでしょうが…期待して待ちましょう!
そして前回も伺ったのですが、ヱビスシネマさんの映写のクリアさについて。本来600インチ用のレーザープロジェクターを200インチスクリーンに投影しているので明るさ、色乗りに余裕があるからではとのお話でしたが、今回はそれに加えてもうちょっと突っ込んだあれこれを聞きました。実は一般的な劇場では~な制約がある、ここでは~、の様な、劇場さんの裏事情的な事でしたが、ひたすら「成程…だから~なのか」と納得のお話でした。
さて、自分が夏トンを鑑賞していて感じた事の一つに「極上音響上映があるなら、極上”映写“上映があっても良いのでは」があります。岩浪さんをはじめとした音響監督が直接監修した上映があるなら、美術や撮影スタッフが直接監修した「これが本来の、我々が見せたかった画、色だ」な上映もありなのでは、と(勿論、これまで観た夏トンに不満があった訳ではないです。バルト9さんもT・ジョイ品川さんも素晴らしい劇場で、夏トン鑑賞は本当に環境に恵まれてます!)
ただ、家庭用プロジェクターであれば色温度やガンマカーブ等、色々な設定をいじりまくれますが、業務用機器ではその辺どうなんだろう、と疑問にも思っていました。そんな事をオーナーさんに尋ねたところ…
・業務用機では、こちらで調整できる事とできない事がある
・先方から設定の指定はある
・ただし、その設定を忠実に守るのは結構大変。すべての劇場がちゃんとしているかは…
・なんなら、画も音も「フルオート」な設定もできる
・なので「極上映写上映」もあり得る
とのお話でした。「フルオート」は結構衝撃というか、実際どこまでオートなのか、精度はどうなのかはわかりませんが、でも妙に甘い画や音の上映な劇場さんはもしかして…な疑惑が浮かんでしまいますね…
という訳で、色彩が特に重要な夏トン。いつの日かヱビスシネマさんで、もしくは「極上映写上映」で観られたらいいな、というお話でした。
ヱビスシネマさん名物、かわいいシオンコレクション
最後に、ヱビスシネマさん名物(?!)有志の方製作のシオン&お掃除ロボギャラリーを…
以上、今回の訪問にて湧き上がった怪文書でした。見て頂いた方(いるかしら…)、ありがとうございました!