【備忘】日本代表対ドイツ代表レビュー②(前半編) FIFA WORLD CUP QATAR 2022
みなさん、こんにちわ!
今回も、日本代表 vs ドイツ代表のマッチレビュー(試合後の振り返り)の第2段です。歴史的な勝利について少し時間があいた今振り返りたいと思います。
ABEMAの本田解説に沿って解説する形をとっていますから、AMEBAプレミアムに入って、試合が再アップされたタイミングで観ながら確認していただくとよりわかりやすいと思います。
では、始めていきましょう!
【前半0分】ドイツボールでキックオフ
日本代表キャプテン吉田麻耶(背番号22)は、キックオフ前の陣地とボールぎめの際に、ドイツのキャプテンノイヤー(背番号1)が食い気味でボールを選んだことから、ドイツ代表はキックオフ直後に何かやってくるぞと思ったようです。(映像でもノイヤーが食い気味なのがわかります)
吉田選手の読みは的中し、ドイツはキックオフ直後にロングボールを蹴っていきなり攻めの姿勢をみせてきました。ドイツとしては最初に出鼻を挫いて、なるべく早く勝負を決めてしまおうという気持ちがわかるシーンでした。
【前半0:48】 日本代表の守備の立ち位置
そうなんです。日本は引いて守る戦い方ではなく積極的に前線から守備をすることを選びました。カナダ戦はドイツ戦前の11月17日に行われた親善試合のことです 。
前線から守備をする理由はこうです。
・前線からの守備をして、なるべくゴール近くでボールを奪いたい。
→奪ったらショートカウンターで、ゴールを奪いたい。
・守備ラインを高く保って、ブロックを引き、敵をゴールからできるだけ遠ざけたい。
→そうすれば、失点を防ぐことができる。
このような意図が感じられる立ち上がりでした。が、早速ドイツ代表に力の差を見せつけられしまいます。
【前半1:39】 個の差
日本代表選手のレベルが上がってきているとはいえ、ドイツ相手に主導権を握った戦い方ができるまでのレベルはありませんでした。ドイツ代表の高度なボール回しに、すぐ日本の守備が崩されてしまいすぐ主導権を握られてしまいました。
日本代表の強化を考えたときに、できるだけ世界の強豪クラブでスタメンをはれる選手を増やして、ゲーム主導権を握ることがカギであることは、みなさんもわかりますよね。ゲームの主導権を握れないと、相手にあわせないといけないですからね。これができて初めて優勝の2文字が現実的な目標になってきます。
【前半2:38】デュリガーからラウムへのパス
本田GMのコメントはないですが、ドイツのセンターバックをフリーにすると、ポンポンいいパスが通されてしまうシーンでした。今回は、パスが長くタッチラインをわってしまいました。ん、ちょっとドイツ調整不足?と感じるプレーでした。
【前半2:55】 ピッチ上では声が聞こえない
スタジアムでサッカーを観られたことのない方に向けての槇野氏のレポートだと思いますが、そうなんです。
僕ら素人ははTVを観て「何で声かけて連携しないの?」と思ってしまいますが、実は歓声がスゴすぎてピッチ上はほぼ声での連携なんて取れないんです。なので、サッカーは状況に応じた戦術変更などはなかなか難しいスポーツなんです。最近だと伝達手段に監督が選手にメモを渡して、指示をだす海外のチームもあります。
槇野氏からすると「そうなんすよね。サッカーはほぼピッチ上で声の連携とれないんです。」みたいなフォローが欲しかったシーンだと思います。本田GMらしいですが(笑)
【前半3:09】日本のカウンター
日本の狙いが出たシーンでしたね。なるべく高い位置でボールを奪って、数秒でシュートまでもっていく。森保監督が言う「いい守備からいい攻撃」というシーンでした。
【前半3:50】日本の前線からの守備
日本の守備がはまっていて、期待が持てる立ち上がりでした。
【前半4:10】伊東のニアへのクロス
また伊東純也のニア狙いのクロス。または前田を狙ったクロスかもしれませんが、ファーにはあげないの?と感じたシーンでした。ドイツの高さを警戒してか、この試合の伊東純也はファーへクロスをあげることはありませんでした。
立て続けにチャンスをつくったところでの、本田GMのコメントでした。日本は確かにこの時間帯サイドでボールを奪えてましたね。
本田GMの攻めのプランは終始一貫していて、日本はカウンターで攻めるのがいいというものでした。
【前半4:40】日本のコーナーキック(キッカー鎌田)
鎌田は吉田を狙ったが、クリアされる。日本は高さを気にしてか、低く、速いボールでニアを狙うボールを蹴っている。
ドイツの守備は、ゾーンとマンツーの併用。
【前半5:13】日本のスローイン
かなり離たところから中盤の選手が走り、スローインのボールを受ける。そのためフリーでボールを受けることができたシーン。
解説でも言っていましたが、この時日本代表もセットプレーコーチ(菅原大介さん(44))を招聘しています。
ちなみに、歴代の日本代表のセットプレー得点率はこんな感じだそうです。
・ジーコ監督時 17%
・オシム監督時 25%
・岡田監督時 17%
・森保監督時 11%
やはり、森保 ジャパンは遠藤保仁や中村俊輔といった世界でも通用するようなプレスキッカーがいないので、セットプレーでの得点は少ない傾向がある様です。
久保選手はあと数年したらいいプレスキッカーになりそうですが、右利きのプレスキッカーが欲しいところです。
これは世界中のセットプレーを観て、貪欲に真似して取り込めば解決する気がします。バリエーションが増えれば、相手も狙いを絞れ無くなる。ここを止められたら、他が空くので、フリーになるといった、相手がどちらか選択する、もしくは選択しないで迷っているとその隙をついてゴールをしてしまうようなプランが必要ですよね。
【前半6:00】ドイツのコンディション
本田のコメント通り、コンディションが悪いドイツに対して、日本に前半最大のチャンスが来ます。
【前半7:05】カウンターからの前田のオフサイド
たしかに、前田選手はオフサイドラインをみることができたと思います。でも、前田選手へのオフサイドにならないパスコースは切られていましたね。(逆にマイナスの久保選手のコースは空いてましたが。。)素晴らしい攻撃。これを日本はやればいいんだと思った瞬間でした。
それにしても、ギュンドアンを遠藤と鎌田で挟んでボール奪取したところがチャンスの起点だったんですが、この後ギュンドアンからその様なボールの奪い方は一度もできませんでした。ギュンドアン恐るべし。。
【前半9:05】ドイツ代表ミュラーのボールの受け方
このミュラーの受け方は本当に厄介でした。
これは吉田選手も試合後に「ミュラーがイヤで、イヤで、、」と話していました。
サッカーは攻撃の時に敵にとって中途半端なポジションをいいタイミングで取ると、守備側を混乱に陥れることができる典型的な例だと思います。これは日本も今後真似すればいいんだと思います。
【前半9:57】シュロターベックのキックミス
選手はピッチに立ってボールを触った瞬間に自分の調子の良さを感じる物なんです。普段は問題なく蹴れているボールも、少しずれたりしていると、気になってしまいます。そのことを本田GMは言っていると思いますね。ドイツ代表選手のコンディションが上がっていない証拠のシーンだったと思います。
UEFAネーションズリーグではみたことが無いようなシーンでした。
【前半11:02】伊東→鎌田へのパスでカウンター
鎌田へのパスはつながらなかったですが、カウンターのチャンスでした。日本もいい形でボールを取れればドイツ相手に勝負ができるんだとわかるシーンでした。
ですがドイツはそれをさせまいと、両サイドを押し込んで来ます。
【前半11:44】日本の守備の状況について
日本代表はドイツ代表に押し込まれて、6バックになってしまい、カウンターしようにもゴールまでが遠くカウンターが繰り出せない状況になってしまいました。無限ループというか、蟻地獄に陥って攻撃ができない状態になってしまったのです。。
【前半14:28】ラウムの上がり
前線からプレッシャをかけられないと、DFラインからも正確なロングボールを蹴って来ます。今回はデュリガーからラウムへのサイドチェンジのロングパス。
ちょっと気になるのが、ラウムへの展開パターンは事前にスカウンティングできているはずなのに、ラウムのマークの受けわたしが、酒井宏樹、伊藤純也で中途半端になっていること。これは何か事前に準備できていたのかが気になってみていました。2人の中でうまく調整が取れていなかった感じがします。
【前半15:33】ドイツコーナーキック(キッカー:キミッヒ)
デュリガーのヘディングであわや得点されてしまうシーンでした。
これもドイツ代表は、バスケットボールでいうスクリーンアウトを使って、デュリガーをうまいことフリーにしています。
【前半16:27】吉田麻也の切り返し
ドイツ代表に押し込まれ、劣勢のなか、何でこんなに落ち着いているの?周りよく見えてるの?と思うような冷静な切り返しでした。
ハバーツがピッチ内側からボールを取りに来たところを、キックフェイントで内側に切り返して、守備の的を絞らせなかった麻也のファインプレーでした。
サッカーを含めスポーツは心理戦の側面が多いですよね。
こういうプレーは何気ないですが、後々試合に影響を与えていくものだと思います。
【前半17:58】日本のチャンスになるケースのお話
簡単にいうと前半7’18の鎌田→伊東→前田でのオフサイドでノーゴールとなったシーンが、日本にとっては最大のチャンスになるケースということですよね。
ドイツ代表の左サイドはラウムがかなり高い位置を取るため、スペースが空いています。そこをカウンターでつければチャンスなんですが、その後日本代表は、なかなか良い形でボールが奪えなくなりました。
特に前半7’18のシーンはギュンドアンがボールを持った時に、遠藤と鎌田でピッチ中央で挟んでボールを奪いましたが、ギュンドアンはすかさず修正し、どの後同じシーンはありませんでした。これが、一流のプレーヤーというところでしょうか、修正能力がすごい。
【前半20:02】ミュラーの開き
これは久保のプレスの遅れから、ちょっとづつずれが生じて、シュートまで行かれたシーンについて言及しています。守備側からしたらミュラーの動きがホントに嫌でしたでしょうね。うまい選手は次から次へと問題を起こしてきます。
【前半20:55】日本のショートカウンター
久保が自分のポジションである左サイドを離れ、右サイドまでプレスに行き、チャンスとなったシーンでした。時と場合によっては、自分の判断で動くことの大切さを感じるシーンでしたが、なかなかフィニッシュまでいけません。
【前半20:39】日本のコーナーキック(キッカー鎌田)
2本目はファーサイドの板倉、酒井宏樹へのボールでした。
【前半22:12】ミュラーの開いての動き
ミュラーの動き。日本にとっては最大の難題でした。日本代表もこういう動きをして、相手をパニックに陥れないといけません。
【前半23:10】ギュンドアンうざいな
そして、ギュンドアン。前半7:05に遠藤と鎌田に挟まれて、ボールロストして以来、同様のケースは発生しませんでした。ホントにボールの受けるスペース、タイミングがいいので、うざいと言うのもわかります。ギュンドアン、ミュラーこそが日本にとって嫌な動きをしていた2人でした。
【前半25:21】ミュラーの開いての動き再び
ここでも、ミュラーの動きについて解説でした。ミュラーがわざと中途半端な動きをするので、ボランチの田中碧がついていかざるをえない状況でした。
ということで、前半の前半は、少し日本はカウンターのチャンスはつくったんですが、あっという間にドイツにボールを支配されてやられる展開になってしまいました。これは日本代表は前線からの守備ではめにいったことに対して、ドイツが3バックに変えたことによることが大きいのですが、、
ちょっと私が疑問に思っているのが、ドイツは攻撃時に3バックになるなんて、過去の試合をスカウティングしていたら明らかなのに、日本代表はすぐ 対応しなかったことです。できなかったなのか、しなかったのか、、
それではまた次回