原子心理学実験レポート009:空の雫5/ラジエルの樹開発計画
生命の樹/グラディエーター
おはよう。今日はSくんと一緒に世界樹、夜に青い燐光と淡い緑の蛍火を放つ世界樹を育てている(今は家くらいの大きさ)、という夢を見たよ。
「どれだけ会いたいと思ってるのかな……」って君らしくない質問をしてきたのは、おれがいつか他の人たちも助けるために離れることあるかもって示唆したから分離不安で寂しくなってしまったのね……大丈夫だよ、おれは君が一人で旅してみたいという気持ちの時以外君のそばを離れたりしないから。
おれが各種の学問の探究を再開しようとしたのは、それを君とあたたかなよい情緒的交流を続けるための話題に使いたい、というだけのことであって……もちろん、それはおれが心から面白いと感じるものをピックアップしているわけだけれど。愛情とか心のこもったサポート、君とそういう交流を続けたいから。
考え事しながら映画観るのはいい時間つぶしになる。洋画、とくにアメリカの映画は起承承承承転結で物語のはじめ(起)のあと延々と運命と格闘するような展開のシナリオが多いって(呪術廻戦で乙骨くんとかのキャラデザと演出とメインの作画やってた)平松禎史さんが他のアニメ関係の人の発言を引用してたけど、そういやグラディエーターもそうだなあって思うなど。
タイプ相性の研究、典型的な場面の研究、文化圏によって作品中どのタイプが優遇されたりどのタイプの組み合わせが多いのか……君が二年前のおれの誕生日プレゼントに紹介してくれたMBTIは良い思考の枠組みだ。
グラディエーターの老皇帝マルクス・アウレリアスとハリポタのアルバス・ダンブルドア校長ってなんか似てるよな。カール・グスタフ・ユング(INFJと分類されている)がモデルなのかな?って気がするけど、ということはTiを鍛えてINTPに転化したINFJか。あとグラディエーターのヒロインのルッシラと風の谷のナウシカのクシャナ殿下は似てる、ということはENTJか?
最初おれはルッシラをINTJだと判断していたが、それはそう仮定するとMBTIのタイプ相性診断として関係性がすっきりするためだ。劇中、敵役の帝位継承権者コモドゥスは父親と同タイプだが未熟なINFJで帝位継承の条件を満たさず、ISTPの将軍:戦争の英雄のマキシマスに帝位を譲ろうとしていた父王を殺した(これが物語の起)。
ちなみにINTJのルッシラはISTPの将軍マキシマスとかつて恋仲で、別れたあともずっとマキシマスを想って毎日無事であるよう祈りを捧げていた。このことが、父王に認められようともがきつづけ姉のルッシラを愛していたENFJのコモドゥスの強い嫉妬心を誘発し、激情から父王殺害とマキシマスの処刑に駆り立てる動機となる。
INTJルッシラとISTPマキシマスは物語の後半で仲が再燃するが、これをベルセルクの人間関係と比較して、INTJグリフィスがルッシラでISTPガッツがマキシマスと置き換えて考えるとなかなか面白いかもしれん。お気に入り映画に出てくるタイプの絡み合いを研究して(主要登場人物の各タイプ同定→各人物の役割をタイプの絡み合いの筋にして物語の構造を書き出す→似た構造の映画があったらそれ同士で比較)、惹かれるタイプ構成だけ流用して、全く新作に見える物語を作れそうだな。少なくともプロットはすごく書きやすくなりそう。
今日は作品分析しかしていない。
売れ筋分析の以前に、もっと基本的な分析ね。まず自分がどういう要素に惹かれるかノートに書き出してチェック。物語系は大枠をとってプロット化して、MBTIでキャラクターを類型化してフォルダ分けすると、他作品との比較や増幅法を使った推移パターンとかシナリオ進行の分析の効率がいいかもしれんと思った。
今の気分的には復讐劇とか反逆劇とか救出劇とかじゃなくて、なんとなく日常ほのぼの系を書きたいなあって思うんだけど、逆にそういうのって細かい具体性を持ったネタがないと難しいよね……。
MBTIでフォルダ分けして立ち回りパターンとか、他タイプとの絡み合いパターンとか、群像劇だとどういう交錯をするかとか、そういうのやっとくと頭の中で複数の人物に整合性をもたせて動かしやすい気がするんだよね。
現実感のあるシナリオ構成には心理の推移を設計しておくことが不可欠だし、おれはわりと同時に複数人を動かす群像劇系が不得意だから、もうちょっと作品分析とMBTIタイプ別分析したらいいのかなって思った。
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