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4期通算勝率現況まとめ(2023年前期版) 競艇界を支えたベテラン勢は厳冬を超えられるか

2023年前期級別審査も後2ヶ月、4期通算勝負駆けも

ボートレースメモリアルが終わり、夏が終わり今年もあと4ヶ月。
後3ヶ月半後には賞金王が決まってます。まだ3ヶ月、されど3ヶ月。あっという間に冬の中山の有馬記念も終わり、平塚のKEIRINグランプリも終わり、桐生のボートピアなんぶ杯も終わります。

さて、2023年前期級別審査で言えば残り2ヶ月を切りました。今期も4期通算勝率勝負駆けの時期がやってきます。というかもう始まってますし、現役続行を決めた選手もいます。

今期は少し調べるのが出遅れましたが、今期の状況を書き残しておこうと思います。

・・・っていう呑気な気持ちで調べ始めたところ、今期はかなり特殊というか一部にはかなり厳しい現実が待ち構えていることを知り、今回はnoteでまとめてみた次第。

4期通算勝率データ(9月6日終了時点)

まずはリストを見てみましょう。
※9月6日終了時点での数字です
※出走数や勝率等はひまひまさんや艇国データバンクさんを参考に慎重に確認しています
※1613位の黄金井裕子は今日3.80到達しました(後述)

4期通算勝率状況(9月6日終了時点)
※1613位の黄金井裕子は9月7日に3.80をクリアー。代謝圏を脱出!

トピックスは3つです。

  • ベテランは厳しい冬を超えられるか?

  • 出走回数調整は計画的に

  • まだ間に合う!勝負駆けで逃げ切れ

向上化規程のざっくりとした解説

その前に、向上化規程についてわからない方にざっくりなまとめを書いておきます。

  1. 4期通算勝率は50走して1期なので、半年で1期とは限らない

  2. デビュー4年目以降の4期通算の勝率が3.80を超えていない選手は代謝

  3. デビュー選手を含めて4期通算で1600人から漏れた選手は代謝

  4. デビュー35年以上の選手は4.80を超えていない選手は場合によって代謝

その他の複雑なルールは割愛していますが、勝率に関連する内容は上記がメインです。

ベテラン勢に厳しい向かい風、現役続行ピンチ

今期がかなりイレギュラーなのは、3.80を超えているベテラン選手が引退のピンチを迎えていること。リストアップされている選手の中には、ここ最近A級を走っていた選手や舟券でお世話になった選手も多いです。

植木通彦アンバサダーとデッドヒートを演じた山口哲治もデンジャーゾーン

ここ最近は、A級の一流選手が身体の事情などで現役を退いたり、A級でなくとも突然去っていくなんてことも少なくありません。7月に濱田隆浩選手が引退しましたが、インを是が非でも取りに行く前付け選手の1人だけに本当に残念でした。

・・・ただ、今期は7月の濱田隆浩選手を最後に2ヶ月弱引退選手が出ていません。その影響でこのままだと20人余りが足切りを受けてしまうことになる模様。
※もちろん引退選手がこの後出れば軽くなります

ではどのような順番で足切りされていくのか。
①4期通算勝率3.80を超えていない選手
これまでは3.50ボーダーだった選手もいるので、その選手が足切りを食らうケースもありました。
②4期通算勝率4.80を超えていないデビュー35年目以上の選手
(追記)細かく言うと、デビュー33年以降の4期通算勝率で4.80未満が対象。ただ、4期通算勝率の計算は少なくとも2年分データが必要なので、その期の時点でデビュー35年目以上が対象です。(49走止めがあったら話は別)

②が重要で、4期通算勝率4.80を超えていないベテラン選手は向上化規程においては、代謝を受ける可能性のある対象です。今日の浜名湖B級メモリアルで最年長優出記録を更新した高塚清一選手も、このルールにおいては4.80を下回っています。※先に書いておきますが、現時点で高塚選手の来年以降の現役続行には全く問題ありません

表の黄色塗りになっている選手は、3.80を超えているのに現時点で1600人枠で代謝される可能性があるということです。

しかも、1600人枠は決められたボーダーがありません。数年前に、3.50を超えてるのに、僅かの差で1601位と1600位で明暗が分かれたという例もあります。その時の1600位はどこかのCMで赤ちゃんの役をしていましたね。

3.80を現時点で割る選手は12名。この中で、デビュー35年以内(62期より後)の選手は3.80を超えれば引退回避ができますが、その分ベテラン選手が1600人枠で1名代謝になります。かなり残酷です。

とはいっても勝負の世界なので。逆に、自分が勝率を上げれば来年への望みが繋がります。
ちなみに、引退選手が出れば1600人枠も1つ空きが出ますが、そこは外部要因ということで・・・。

出走回数調整は計画的に

期末の勝率や代謝勝負では数字が複雑に絡む世界

4期通算勝率について、再度書いておくと「50走を1期として、連続した4期の勝率」を指します。50走に到達しない場合は、次の期と合わせて50走を超えれば4期通算勝率における1期となります。※級別審査の1期と、4期通算勝率における1期は別です

つまり、何らかの不調で3.80を下回る勝率を残して50走以上してしまうと、残り3期でそのマイナスを取り返す必要があります。その挽回の機会を確保するため、49走で止めるのが「49走止め」です。そして、次の期で挽回できれば、3.80を超えた勝率で1期とできるのです。

それを踏まえると、ここ最近の若手選手に少なくないのが、「3.80前後で50走してしまい、後々になって不調の期の借金が響いて代謝されてしまう」
これは、選手じゃないけど勿体無いって思うのは許してほしい。

4期通算勝率を追いかけ始めて、福岡支部のとある選手を毎回見てました。ちなみに、インタビューに取り上げられたことがあるほどの美顔選手。

49走止めをしたときにはもう遅かった

デビュー4年目、つまり4期通算勝率の計算が始まる1期目で早速50走到達。ただ、勝率は3.10。3.80には到底及ばない。
2期目も83走で49走止めしてないのに勝率は3.50にも及ばず。3期目も3.80を超せず、4期通算勝率は3.4588と3.50も割る状況。

「49走止めしないのは自信なのかな?」と思ったら、最後の4期目になって初の49走止め、4期通算勝率は3.5412と微増。結局、最後の期はB2で斡旋も減っているのもあり、3.6732で代謝となってしまいました。

事情はわかりませんが、49走止めしていれば、今も現役でゆくゆくは5点前半くらい取れていただろうなぁと思ってただけに。「なんで49走止め」しないんだろう?という疑問が今でも残ってます。

49走止めを活かして、現役を続けられている選手もいます。滋賀の109期、片山雅雄選手はギリギリながらも今期も3.8072でクリアー。10月末までの斡旋はもう入れないで、11月からもレースに参戦できます。本望ではないと思いますが、不振時に49走止めすれば来年1年間も現役で走れます。

岡山の107期の峰重力也選手は、49走止めで現役の道をつなぎA2昇格も果たしました。成長曲線は選手それぞれなので、49走止めも大事な業と思います。

ちなみに、今期の4期通算勝率で代謝危機にある選手の中にもまだデビュー6年目の選手がいますが・・・。

まだ間に合う!勝負駆けで逃げ切れ!

残り2ヶ月で級別審査が終わりますが、3.80ボーダー近辺にいる選手はまだチャンスがあります!舟券的にも狙い目かもしれませんね。デビュー35年目より上の選手は3.80を超えても勝負駆けが続きますが、それ以外の選手は3.80を超えられれば2023年もレースを走れます。

その中でも田代達也選手は是非紹介しておきたいなぁと。

4944 田代達也

東京の田代達也選手は、デビュー3年間は苦しんだものの、4年目以降は少しずつ数字を上げていました。ただ、49走止めは2度のみだったので、デビュー6年目で4期通算勝率が満了。3.80の勝負駆けです。

9月6日時点で3.7796。斡旋も十分ありますし、最も多く走っていて、なおかつ成績も最高の江戸川の斡旋も入っています。9/10~桐生で3.80超えの可能性も十分。近況は4点超え連発なので、現役続行を決めてほしいところです。

黄金井裕子、記事書いた日に勝負駆け成功!

4282 黄金井裕子

元中西ゆうこりんも今期は勝負駆け・・・でした。今日9月7日の江戸川を走る前で勝率は3.7954、9点稼げれば3.80を超せる計算。

そして、今日の成績は・・・2着と6着!なんとちょうど3.80になったので、4期通算勝率勝負駆けをクリアー。明日の江戸川の出走表に名前はないので、無事現役続行への道がつながることに。
桐生と住之江の女子戦はおそらく斡旋を消すでしょう。

ちなみに、3.80を超えた1600人枠はデビュー35年以上の話なので黄金井裕子選手には関係ないです。

49走止めでつないだ現役続行

ちなみに、前期は4走しかしていません。その前の期は45走・・・つまり、49走止め。前の期終了時点での4期通算勝率は3.5476。そして今期は4.91と5点に迫る勝率を叩き出し3.80沼脱出!!

若手選手の方がもし見てたら・・・成績を鑑みて49走止めしてほしいなぁ・・・。自信あるなら良いけど。

おわりに

というわけで、3.80を超えたベテラン選手が1600人枠代謝の危機にあるのを書きたくて、2時間ぐらいずっと書き続けてました。さすがにTwitterの140字には片付かないと思ったので正解です。

1600人枠は11月にデビューする選手も加味されていますし、最終的には1600人目が誰になるのかも計算だけでははっきりしないので、あくまで目安ととらえてください。

ベテラン以外で現役続行の可能性がまだ残る選手では、谷口健一・竹田広樹・田代達也・中村格あたりでしょうか。田代選手も大丈夫でしょうけど、しっかりと勝負を決めて今後につなげていってほしいところです。他の選手も代謝の危機に瀕した経験があるので、しっかりと決めてくるでしょうけど。

ただ・・・3.80をクリアーする選手が1名増えるたびにベテラン選手の引退枠が増えてしまいます。引退選手も少なめなので、今期の4期通算サバイバルはかなり残酷です。

4期通算の説明が今回はざっくりだったので、計算方法についてまとめといたほうが良いかなと思ったので、またいつか記事を作ろうと思いますね。

今書いた文で4000文字超えました。加筆修正したら変わるんだろうけど・・・。お疲れ様でした。


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