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W杯日本代表から与えられたもの

4年に一度のW杯。いよいよ準決勝まできましたね!個人的にモロッコの堅守の良い守備からの攻撃と結束力あるサッカーがいいなぁと思ってます😌
日本代表の快進撃には終始刺激をもらい、勇気、希望、感動を与えてもらいました。
国を背負って闘う姿が率直にカッコ良くて、「自分もあの舞台でプレーしたい」という想いが強まりました。

W杯を通して改めて考えたことを書こうと思います。

サッカーの試合をテレビの画面越しで見てきた中で、今大会の日本代表の試合が今までで一番胸が熱くなり、グッと来るものがありました。
「サッカーってやっぱり面白いな」「スポーツの力って偉大だな」ということを強く感じました。

・改めて感じるサッカーの面白さ
・サッカーの力

今回はこの二点について書いていきます。

・改めて感じるサッカーの面白さ

日本がドイツ、スペインに勝ったように、格上の相手に勝利する大番狂わせ、いわゆるジャイアントキリングがグループリーグの中だけでもたくさんありました。
「サッカーに絶対はない」というのを証明している姿が、見ている人の心を震わせているのを感じました。
たとえ実力に差があっても、体格に差があっても勝敗が決まっているわけじゃないし、格上の方が優位に進むわけでもない。
それはサッカーをしていて実感することでもあります。

サッカーはチームスポーツであり、メンタルのスポーツとも言われています。
「大番狂わせ」っていうのはこの二つが大きく影響しているように感じます。

チームスポーツであること
ピッチに立つ11人だけではチームは成り立たないし、雰囲気作りやチームの一体感は全員で作り上げていくもの。
お互いを信頼し合っているからこそピッチに立つ選手を支えようとするし、応援しようとする。その逆も然り。
支えてくれる仲間の存在がピッチに立つ責任感を強くするし、力が漲る。その気持ちが球際や勝負のかかった場面で強く現れる。
信頼関係は日頃からの積み重ね。一番はチームメイト一人一人のことを信頼できるかにあると思います。
試合の中に現れる「一体感」。それを感じるとますます力が漲ってくるし、気持ちもプラスになって良い声かけが増えていく。
そうするとなぜか良いところにボールが転がってきたり、ナイスプレーが続く。
熱の入った味方のプレーを見ると更に熱が入る。またそれが味方に乗り移る。
チームスポーツである以上、チームの「一体感」がその試合の雰囲気や流れを作り、それが勝敗を大きく分けるのに繋がっていると思います。
実際に、自分のチームがどういうチーム状況でその試合に臨んでいるかで、自分の中でのその日の試合の勝率が変わっているのも感じます。

メンタルのスポーツ
「最後は気持ち」「気持ちの強い方が勝つ」。冷静さに欠いていると思う人もいるかもしれないけど、勝負のかかった試合ではやっぱりここが大切だと思います。
緊張、強気、不安、自信、焦り、前向き…
サッカーの試合は状況が目まぐるしく変わるように、自分の気持ちや意識にも変化はあります。
それでも「絶対に勝つ、絶対に負けない」この気持ちが強いと一瞬一瞬のプレーへのこだわりが高まる。足が一歩前に出る。一歩相手に体を寄せられる。
ここでもなぜかその気持ちが強い方にボールが転がってくる。球際の勝負で勝てる。
その気持ちのぶつかり合いが面白さでもあるし、何が起こるかわからないワクワク感を生み出していると思います。

一人一人違った個性を持った選手が「チーム」として闘い、勝負に懸ける想いを表現する場で繰り広げられる闘いで「何が起こるかわからないワクワク感」がサッカーの最大の面白さなんじゃないかなと実感しました。

・サッカーの力
W杯での代表戦を見て、勇気をもらった。感動した。多くの人が感じていると思います。
それを感じた時「サッカーってすごいな」と思いました。
人の心を動かす力があることを実感しました。
国を背負って必死に闘う姿ってすごく心を揺さぶられるし、本気で応援したくなる。
それもW杯という誇り高き舞台だからこそ、代表選手達の苦労や努力が背景として見えてより一層胸が熱くなる。
日本中が同じ気持ちで、1つのピッチで行われる試合に釘付けになり、様々な感情を抱く。
点が入ると歓声を上げて喜び、負けると悔しさが込み上げ、「頑張れ」という気持ちで応援し続ける。
ピッチ上の選手達と同じような感情を抱く。
日本中が一つになった気分。
日本が勝った次の日は、その話で持ちきり。
どこかしら会う人の表情は明るいし、気持ちは上がっている。
「自分も頑張るぞ」と心の奥底から漲ってくるものがあって、常に前を向いている。
日本が負けた次の日は何か空気が重たい、気持ちも前に進まない。
こんなにも影響があるんだ、と思った。

サッカー選手としての目線で考えると、こんなに国中から注目されて、色んな人とサッカーで一喜一憂出来ていることがとても嬉しい。
自分の好きなことをやって、競技としてみれば自分自身のことに過ぎないかもしれない。
でもその姿で多くの人の感情を揺さぶって、心を動かすことができる。
ある人にとっての楽しみになり、またある人にとって夢を持つきっかけになる。
そうやって人に影響を与えられる。
自分自身の姿で、多くの人の心に影響を与えられる。
それはスポーツ選手だからこそ生み出せる力だと思うし、そこに価値があると思う。

サッカー選手として、自分に必死の毎日で、時にこの生き方に自分自身を疑うこともある。
直接的に人や社会のためになれるような仕事じゃないことに躊躇うこともある。
でも今回のW杯日本代表が与えてくれたものから、自分がサッカー選手として存在する意義を再確認させてもらった。

自分の姿で多くの人の心を動かせる立場にいる以上、一人でも多くの人にプラスの影響を与えたい。
そのためには自分のレベルを上げるための努力を続けること。それと、W杯のような注目される舞台に立つ意識を持つこと。
それに、女子サッカーの認知度や知名度を上げる努力をすること。

W杯を通して感じさせてもらったサッカーの力、選手としての価値を大切にして、一人のサッカー選手として自分の役割を全うしていく。

現在、私の所属している伊賀FCくノ一三重は皇后杯を戦っています。
女子サッカー日本一を決める熱い大会なのでぜひ、注目してみていただけたら嬉しいです!

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