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速醸酛と言う製法(日本酒)

こんばんは、豪雨の霧島市です⚡️
寝る前の執筆。
本日は速醸という製法について語らさせて頂きます🗣
前回のプロセスの話しの続きとなりますが、ゴリゴリ行きます。

生酛、山廃が特徴的で個性に溢れる公立中高だとしたら(私は目も当てられない位の大馬鹿でした。。w)速醸は諸々約束された私立の中高一貫教育と言ったところでしょうか。

腐造のリスク=税収減に繋がりますから、より生産性を求める為、国は早急に1909年の山廃に次いで1910年に速醸を開発致します。

これは酒母の段階で人工のアンプルを入れ、優良な菌を繁殖させ、初動から野生菌に隙を与えない超有能且つ効率良く酒を醸す技術です。

既出の2つが醪になるまでに凡そ1ヶ月掛かるところを2週間で出来てしまう為、速く醸す=速醸酛と名付けられました👏

アンプルの中には人工的な乳酸菌やアミノ酸が豊富に含まれている為、比較的容易に造る事が出来、味わいに一貫性が産まれます。
腐造のリスクも大まかに減り、更に飲み易くなった事で、一気に主流と化しました。

山廃や生酛にムラが起きやすい事を敢えて楽しみたい方も居れば、雑味の無いクリアーでスルスルと楽しめる速醸系のお酒を欲するお客様もいらっしゃいます。

現在速醸系のお酒の普及率は凡そ90%を超えており、ライトな物がメインだとは主観的に感じますが、生酛山廃を踏襲した様な作品も有ります。

ここら辺非常に難しいですが、恐らく麹造りに時間を掛けて重さを出すか、水の成分などが挙げられます。
愛知県近辺が速醸でもしっかりフルボディ系が多いなぁーと言った印象です!

弊店お取り扱いのアイテムですと、栃木県の鳳凰美田は香り高貴で甘く余韻の長いエレガントな仕上がり。
一方同じ速醸でも、奈良県の風の森は無濾過生酒がメインで、瓶詰めまでガスを抜きません。
日本で最も硬い水で仕込む為、開けたてはフレッシュなサイダー、時間が経っても超硬水のお陰で熟成も出来る稀有な速醸系日本酒となっています。

7号酵母の秀作 「風の森」

全体的な特徴として生酛山廃と比べると、平面的で飲みやすい物が多い印象。
単体飲みでも良いし、お食事との組み合わせも立てやすく汎用性が高い物が多いです。

その代わり、長期的な熟成に感しては、自然任せな生酛山廃の方に軍配が上がると思います。

そこら辺の優劣は無いので、お客さま方とお店で色々とお話し出来ますと幸甚です笑

それ位レンジが極端な製法です🙇‍♂️

※次回は「白ワインと湯豆腐」です。

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