見出し画像

人のプレイリスト

私には、やる気を出したいとき、リラックスしたいとき、悲しいとき、など日常のシーン別に再生するプレイリストがある。同じように、シーン別のプレイリストを作成しそれを公開している友人も何人かいる。

私は、友人たちが作成した、そのような日常のシーン別のプレイリストを聴くこで、彼女たちの人生を追体験することができると思っている。もちろん、完璧に追体験することなんて不可能だし、それを聴いていた彼女たちの気持ちを100%理解することもできない。なんなら1%も理解できていないかもしれない。ただ、追体験している「気分」になっているだけなのであろう。それでも、それを通して、友人を知ることができる気がするし、その友人と離れていても友人を身近に感じることができる気がする。

この子辛いときこんな曲聴いてたんだ、とか、この歌詞に励まされていたのかな、とか、そんなことを考えながらプレイリストを再生してその友人が経験した、(恐らく音楽に救いを求めなければならなかったような)瞬間に思いを馳せる。

そんな瞬間に思いを馳せる時間は、私に元気を与えてくれるし、辛いのは自分だけじゃないと思わせてくれる。それと同時に人間はみんな孤独であるということを理解させてくれもする。矛盾しているような気もするが。

何も救ってくれないから音楽に救いを求める。それは自分だけじゃない。しかし、そような経験をしているのも、自分だけじゃない。

だから友人のプレイリストを聴くことがすきなのだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?