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初夏を摘む
我が家の山の近くに、5月初旬頃からGW明け位まで、草いちごが咲いている場所が幾つかある。
近所の珈琲屋のおじちゃんから教えてもらった
苺と草いちごのジャムを作る為に、私はGW前からそわそわしだすのだ。
おじちゃん曰く、草いちごだけのジャムだと
酸味や種が多いから、スーパーで終わりかけの苺を1パック一緒に煮るといいらしい。
5月まで格安苺がスーパーに並んでいる、
この土地ならではのアイデアだ。
草いちごは毎年少しずつ摘めるポイントが
違う。山の斜面を這うように自生する植物なので、去年摘んだ所から少しずつ離れていたり、まるっきり生えていない事もある。
今年は散歩道のところに沢山実っていた。
キラキラと輝く丸い赤い宝もの。
自然の贈りものだ。
草いちごは葉っぱの表にも裏にも、それから
茎にも小さな棘がある。手に引っかけない
ように、慎重に実を摘むのだ。
実の中は空洞になっていて、蟻が入っていなければ、そのまま口に入れる。
味が一粒ひとつぶ違う。
それも宝探しみたいで、また楽しい。
今年は家族で散歩道の他にハイキングコースの方も登ってみた。
普段降りない脇道の方から山を降りてみたら、
あったあった!草いちごの小道!
家で一回ジャムにするだけの分を家族で摘んできました。
山の恵みに感謝して。
ちなみにこの草いちごと似て非なるヘビイチゴ。息子は小さい頃食べていました。
毒はないのですが、お味は?と聞いたところ
『発泡スチロールみたい』
いや、発泡スチロール食べたことあんのかい!
初夏の楽しみでした。