MLB全30球場30日連続観戦 事前-3.ルート
アメリカに行く日程が決まったので、具体的なルートを考えます。
（※だいぶややこしい作業だったので、文章も長くなっちゃってます）
試合時間
MLB、特に東海岸野外球場は雨で試合中断となることが多々あり、ケツに余裕を持たせる必要がある。なのでなるべく観戦後はそこに宿泊して翌朝出発としたい。
なお、延長は無制限ではあるが、2020年からはタイブレークが導入され、以前のように20回前後まで延びたりするような可能性はほぼゼロになった。
それに加えて2022年からはピッチクロックも導入されて試合時間が平均2時40分程度となり、屋根有り球場や雨が少ない西海岸などは試合後の移動も視野に入れられるようになった。
各球団の大まかな位置
地図を見ての通り、一言でいうと「いかに西地区を回るか」となる。
なにせ、例えばアリーグ西地区アストロズのヒューストンから見たときに、他29球場で一番遠いのは、シアトルである。つまり、まさかの同リーグ同地区にあるわけだ。もうめちゃくちゃ。なので、大陸の東西を何往復もしなくて済むようにア・ナ両西地区をまとめて回れる効率の良いパターンをベースとして、前後に中・西地区をくっ付ける、という方針を基本とした。
また、西地区ほどではないが割とフロリダ州も孤立しているので、州内2つ(MIA、TB)はまとめて行くことが望ましい。あわよくばアトランタもセットで。
国が違うカナダのトロントも要注意しなければならない。
そんなことなので、基本は飛行機となるが、陸路縛り案を放棄したとはいえ鉄道には乗りたい。
東海岸のワシントンDC〜ボルチモア〜フィラデルフィア〜NY〜ボストン間は高速鉄道が整備されており、むしろ鉄道で移動した方が効率的。
その他LA〜アナハイム〜サンディエゴや、シカゴから近隣各都市は鉄道（Amtrak）で移動出来るのでなるべく使いたい。
シカゴ以外の中地区同士は、中途半端な距離で、都市規模がそこまで大きくないところも多いため、飛行機の直行便が無かったりする。ただ、その代わりに、バスでの移動が可能になることもある。
自動化を検討
当然ながら、各球場とも毎日試合をやっているわけではない。平均したら2日に1試合も無いぐらいで、30日間約400試合のうちから30を選び繋ぎ合わせるパズルゲームとなる。主な失敗例として、
・どうしても行くタイミングが見出だせない球場が発生
・どうしても次の試合に間に合わない移動が発生
そんなこんなで、人力でTry＆Errorを繰り返すような原始的な手法では、時間がいくらあっても足りない。そこで、日程を登録したデータベース(mySQL)を用意し、バッチ処理(ストアド)を組んでみた。
バッチ処理と言っても、単純に全通りの組み合わせを求め、それらを移動距離(球場間の直線距離の合計)が短い順に並べる、という所詮素人の発想なので、処理途中にデータ件数が億を越えて無事にPCが逝った。
「時間かかるだろうから寝てる間にやってもらおう」などと思っていたが、寝る前に結果が出た。家庭用PCでは到底無理だった。
計画ツールを作成
そこで、人力とシステム化の折衷案として、縦軸が日付、横軸が球場の日程マトリックスを用意し、スクリプトを仕込んだWEBページを作成した。各球場を1回ずつ選択して、いつどこに行くかを決めていく。
球場や日付が重複してしまうと、選択済だったところは解除される(黄→灰色)
また、各球場間の直線距離とそれらの合計を表示する機能も足しておいた。あとはこれでTry&Errorを繰り返していくつかパターンを挙げていくことにする。
最終決定
合計数十時間の悪戦苦闘の末、10パターンほど作成された。いずれにしても総距離は2万km前後になった。あとは、移動可否が第一だが、多少のわがままも条件に含めたい。
・2軍時代から見ていた千賀投手のピッチングはどうにか見たい。
・MLBの歴史に名を残しつつある大谷投手も見たい（野手ではおそらく見れるだろうが）ので、それらのチームを多めにする。
・カナダの鉄道でトロント〜デトロイトの移動をしたい
これらの条件で絞り込むと、NYMを4、LAAを3試合含む案で、しかも
・メッツホームではSubway Series（ヤンキース戦）
・ヤンキースホームでは宿敵であるレッドソックス戦
もある全体的にとても高ポイントなパターンがあったので、採用することにした。その分、結構無理な移動を強いられる日もあるが…。
2022年末から初めて試行錯誤を繰り返しつつ2月頃までかかってしまったが、日程からのルートも決まったことだし、準備を始めましょう…