
MLB全30球場30日連続観戦 事前-4.準備
30球場回るルートまで立て終わってしまいました。
着手
自分の人生を賭けた一大プロジェクトであり、会社を辞めてさらに今までためてきた貯金の大部分を使い果たすことになるため、当然ながらそう簡単に決心が付くものではなかった。とはいえ、誰に相談すればよいかも特に分からず、ほぼ自分だけで悩んだ。
ただ、2022年11月末にはロンドンシリーズのチケットが発売した。前回のロンドンでは完売したと聞いていたので、強迫観念のようなものに駆られてチケットを買ってしまっていた。

2023年1月には、渡米の航空券も買っていた。ZIPAIR(JALの子会社のLCC)の成田LA線が4万ちょっとで売っていたのだ。
これらのチケットと航空券は、まだ全然決心がついてない頃で、最悪捨てることになることも考慮して清水の舞台から飛び降りるような気持ちで買った。
退職
月一杯で実務終了、5月は丸々有休消化で退職、で考えていたため、3月には会社に辞意を伝えなければならない。一歩が踏み出せず、ずるずると多少延ばしてしまったが、月の中ごろには社長に面会して伝えた。他社に常駐する勤務形態だったが、幸い4月以降の先方との契約も未締結だったため、どうにかなった。
宿と交通機関の予約
先述のように一部はフライングしていたが、会社に辞意を伝えたのがトリガーとなり、一気に諸々の予約を始めた。
半分は飛行機、同一州内では昼行バス、一部夜行バスも使い、カリフォルニア州内や東海岸など残りは鉄道、という風に各球場をつなぐルートを策定し、片っ端から予約。
アメリカの宿はとても高い。球場との位置関係、空港や駅との位置関係、グレード、価格という4要素のバランスを一泊毎に調べて、なるべく安いゲストハウスやモーテル、民泊などを選んでいく。ざっと平均すると1泊1万前後になったか。
チケットの確保
MLBのチケットは基本高い。ニューヨークなどは特にめちゃくちゃ高い。最低で2万円とかになる。一方で激弱不人気チームのアスレチックスなどは下手したら日本以下なぐらいに安い。
また、最近日本でも流行りだがファンの評判は悪いダイナミックプライジングだが、MLBはどの球場も既にそれが標準となっており、1席1席値段が細かく違う。日本と比べても全体的に球場がでかいので、ケチるとかなり遠い席になってしまう。グラウンドの見え方と値段の妥協バランスを各球場毎に調べて検討することになり、大変だった。


現地民限定販売…!?
中でもダントツで苦労したのが、フィラデルフィアフィリーズ。
公式サイトで買おうとしたら、
「そのチケットは球場所在州と周辺2州の住民にしか売らない」
などというエラーになった。どこかで英語の解釈など何か間違ったのか、と思い何度も最初からやり直し、席を変えてみたりなどもしてみるも、同じ結果になる。

そんな制限本当にあるのか?と、ネットで調べても詳しいことは何も分からず、メッセージには「それ以外のエリアの人間は電話しろ」などとも書いてあるが英語での通話なんて当然不可能だし、困り果てていたが、根本的解決は諦めて転売サイトから買う、という案が浮上した。
MLBでは転売サイトがいくつか公認?されていてアカウント情報まで連携されているようで、とはいえ転売となるとどうしても信用できない部分があるし、半信半疑で買ってみたら、自動でMLB公式アプリに反映されていた。逆にびっくりした。
そんなこんなで、出国前日にやっと30試合分のチケットが揃った。

その他準備
・Amazonでアメリカ用のsimカード(1か月用+7日用)を買った。
・モバイルバッテリー(20Ah)を買い足し、2個体制にした。
・キャリーケースを買う。これまでは持ったこともなかった。機内持込可のサイズのをトライアルで適当に5千円ぐらいで買ってきた。
・メガネを作った。普段コンタクトだが、近眼過ぎて紛失したら大変なことになるので念の為。旅行支援キャンペーンで貰ったクーポンで盛岡で。
・ソニー銀行の口座とデビットカードを作ってお金をぶち込んだ。海外でキャッシング手数料が安いので。
・モバイルwifiルーターの解約についてもあらかじめ調べた。
大問題発覚
MLB球場は持ち込み制限がとても厳しいことを出発直前に知る。透明な手提げバッグじゃないとダメらしく、キャリーケースなんてもってのほか。
試合後にその都市で宿泊、かつ試合前に宿にチェックインする時間がある、というケースならいいが、主にデーゲームで試合前に時間が無かったり、試合後夜行に乗る、などの場合は非常にまずい。
全ては解決できぬままとりあえず出発することにする…。