ぼくは自由に生きてきたのか?
まずはじめに
NFTに関わり、LLACと出会い、自分の人生を振り返ってみようと思う。これが自分のデジタルアイデンティティーの基礎にもなれば。
自分の中では猫のように自由に生きてきたつもりだが、果たして本当にそうなのだろうか?
これまでの人生
ぼくは演劇教員をやっている。しかも今は3ヶ月休職させてもらってミュージカル俳優として全国ツアーをしている。これが今のぼく。
これまで簡単な流れをまとめると、高校生の文化祭で初めてお芝居をやり、大学時代に学生劇団に所属し4年間走り抜けた。
そこから4回生の時に、旅劇団のオーディションを受けて運良く合格し、劇団員に。そこは会社員扱いで、多くないが月収をもらえた。いきなり役者で飯が食えたのはラッキーだったが、プロの厳しさに打ちひしがれた3年間だった。
3年経って、本番の経験は沢山積めるが、芝居を学ぶ時間がないので劇団をやめ、新国立劇場の養成所のオーディションを受けた。そこは給与をもらいながら学べる場所だったが、もちろん競争率は高く、鮮やかに落ちた。
仕方ないのでバイトをしつつ、自分で先生を選び学びながら、ご縁でサウンドオブミュージックのロルフ役でツアー出演することに。そこからフリーで様々な作品に出演させていただいた。そこから約10年間、著名な方と共演させていただいたり、テーマパークで働いたり、多くの実績を積むことができた。
しかし、役者の収入はなかなか厳しいものでなかなか収入は上がらない。他にも自分のキャリアを積みたいと思い、約十数年やってきた役者のオファーを断り、教育関係の仕事に手を出した。
1年目は東京で日本語教員やセミナー講師(役者による話し方講座や緊張対策講座)を展開した、そこで大阪での高校教員のお話をいただいた。それで今は大阪の表現教育を行う高校で責任者をしている。
これからのこと
大阪で教員になって5年目。おかげさまで年収は役者の時より倍になり、人並みの年収は貰えている。だが、フルタイム拘束され、副業も禁止、お金の代わりに時間が奪われている感覚がある。
今年度は有難いことに全国ツアーの話をいただき、学校本部にも掛け合い、休職しながら舞台出演をしている。前例がなかった中、許してくれた学校には感謝しかない。
役者の仕事は充実して楽しいが、完全に役者に戻りたいわけではない。高校生との時間も天職だとも思う。生徒を大阪万博へも出演させたい。だが1年しか出来なかった、一般の方への表現教育も広げていきたいし、新しく知ったWeb3の世界でも泳いでみたい。その他にもやりたいことはいっぱいある。
いろんな方のご縁で、ここまでやってこれた。本当に感謝しかない。だが自分の中にはもっと我儘にやりたいことが今までの人生で沢山生まれてきている。今までのぼくは自由に生きてきたのだろうか?やりたいことをやれているが、もっとやりたいことがある今はなんなのだろうか?
新しい世界に出逢いながら、毎日考えさせられる。ただのぼくの我儘なのだろうか。今まで出会った方々とこれから出会う方々と、もっともっと面白いことをしていきたい。これまで以上にしなやかにしたたかに生きていきたい。