映画評【おとなの事情 スマホをのぞいたら】

https://www.otonanojijo.jp/sp/

映画『おとなの事情 スマホをのぞいたら』を観てきました。イタリアで大ヒットしたコメディを世界各国でリメイクしている作品の日本版だそうです。

年齢、職業もバラバラな3組の夫婦と一人の独身男が、年に一度集まって開くホームパーティーの席上で1番若い夫婦の奥さんが言い出した「全員のスマホを出し合って、通話はスピーカーフォンで、メールはみんなに公開する」という提案。夫婦の信頼を確かめるようなこの提案から、全員の秘密がバレていく…というコメディ。

もともと、日本では三谷幸喜さんが得意とするこういうシチュエーションコメディ(会話劇)は大好物。以前も「キサラギ」などの傑作がありますね。

もちろん、現代においては開けてはいけない個人の秘密が詰まった『パンドラの箱』スマートフォンを、夫婦はもちろん友人にも公開したら何が起きるかは想像通り💦あなたが隠しているような秘密や、文春砲が火を噴くわけです…

ただ、どう考えても取り返しのつかない秘密を暴露しあったパーティーの参加者が、それでもパーティーをまた続けようと思う秘密が、「コンビーフ」に隠されています。

主演の東山紀之を始め、鈴木保奈美、常盤貴子、木南晴香、益岡徹、田口浩正などキャストはみんな芸達者。一人だけ初めてみた淵上泰史さんも、軽薄なカフェの雇われ店長役にピッタリ。映画的な演出として「あざとい」部分が多くて、映画ファンにはウケが悪そうだけど、人間ってサイテーだけどサイコーだな❗️って思えて泣ける映画でした。

ただ、絶対に夫婦では観に行かないでください‼️

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