英単語は何をいくつ覚えたらいいのか?
言語学習は単語学習に始まり単語学習に終わります。
(正確には、始まりはあっても終わりはない、ですかね・・・)
赤ちゃんが母国語を獲得するときも、初めは単語を覚える、というか見つけ出すところから始まります。そして平均的には1歳〜1歳半で1単語の言葉を話し始めると言われています。
赤ちゃんの場合は手探りで単語を見つけていくしか方法がありませんが、私たち大人の場合はよく使われる単語は先にまとめて覚えてしまうのが効率的です。
ではそれは、いったい何個なのか?
次のグラフを見てください。
このグラフでは、縦軸がある単語が使われる頻度を、横軸が知っている単語の数を示しています。単語は使われる頻度が高い順に左から右に並べられています。
この図からわかることは、
よく使われる1000単語で全体の85%をカバーできる
よく使われる3000単語で全体の98%をカバーできる
ということです。
しかし注意しなければならないのは、このデータはおそらく、絵本のような簡単な内容のものから論文のような難しい内容のものまで全てを含めた平均であるということです。そのため3000単語を覚えたからといって、専門用語がよく使われる論文のような文章が読めるようなるはずはありません。また、ネイティブたちが日常会話で使うスラングも含まれていないと思われます。
一方で、専門用語やスラングを除けば、単語が使われる頻度にはこれほどの偏りがあるというのは事実です。
ここから私が考える最適解は、どんな場面でもよく使われる3000単語(例えば、The Oxford 3000)は先にまとめて覚えてしまい、その後は各自の目的に合った単語を都度増やしていくということです。
試験を受けるのが目的であれば各試験に合わせた単語帳や過去問にある難単語を覚える必要があるし、ネイティブとの会話を楽しみたいのなら会話で頻繁に使われる群動詞(phrasal-verb)や熟語(idiom)をNetflixやYoutubeなどから拾って覚えていくのが良いでしょう。
いずれにしても、初めに少なくとも3000単語を押さえてしまうというのが英語学習全体を加速させるのに有効です。