暗殺者〜コール・デッド〜

               『暗殺者~コール・デッド~』


醜増:政府直属の、暗殺組織『道(タオ)』に、所属していた、元暗殺者。いつも、黒尽くめの服装を、している。


アキラ:醜増の、暗殺現場を、目撃した、ユウコの兄で、現役の刑事。醜増に、暗殺されてしまう。


ユウコ:醜増の、暗殺現場を、目撃した女性。兄のアキラも、殺され、醜増を、後ろから、アキラの銃で撃つ。


アン:中国人マフィア。政府から、危険人物認定され、醜増に、暗殺されてしまう。片言だが、日本語も、喋れる。


シュンスケ:醜増が、組織を、抜けた後に、知り合った、男性。犯罪現場の、証拠フィルムを、高額で、その犯罪組織に、売りつけるが、逆に、殺されてしまう。


モトヤス:木刀使いの、殺し屋。犯罪現場の、証拠フィルムを持った、シュンスケを、その木刀で、殺害する。


タツヤ:シュンスケの、鞄を、奪おうとした泥棒。それを、目撃した、醜増が、殴り倒し、引ったくりは、失敗に終わる。


ナオコ:醜増が、組織を抜けた後、『コール・デッド』の、コードネームを継いだ、女暗殺者。醜増を、付け狙う。


長老:暗殺組織、『道(タオ)』の、ボス。


【シーン1】

 ここは、暗殺組織『道(タオ)』のアジト。ここの、長老の前に、醜増が、跪いていた・・・・。


長老「・・・・『コール・デッド』よ・・・・」


醜増「・・・・はっ!・・・・」


長老「・・・・お前に、仕事を、与える・・・・」


醜増「・・・・はい・・・・」


長老「・・・・中国マフィアの、アンという男を、知ってるか・・・・?」


醜増「・・・・もちろんです・・・・」


長老「・・・・なら、話は、早い。その男を、暗殺しろ・・・・」


醜増「・・・・分かりました・・・・」


長老「・・・・行け・・・・」


醜増「・・・・はっ!・・・・」


 この後、醜増は、立ち上がり、この場を、跡にした・・・・。


【シーン2】

 ここは、とある宿屋。ここの、2階の部屋の、ベッドの上で、醜増は、眠っていた・・・・。


【シーン3】~夢の中のシーン~

 ここは、とある住宅街。暗殺を終え、帰ろうとする所で、ユウコが、銃を拾い、後ろから、醜増を撃ち、そのまま、醜増は、倒れる・・・・。


【シーン4】~現実のシーン~

 ここは、とある宿屋。ここの、2階の部屋の、ベッドの上で、眠っていた醜増は、そのまま、夢から、目を覚ます・・・・。醜増は、冷や汗を、かいている・・・・。そのまま、しばらく、間があく・・・・。


醜増「・・・・夢・・・か・・・・」


 この後、醜増は、深く、ため息をつき、立ち上がった後、黒尽くめの服装に、着替え、そのまま、外に出た・・・・。


【シーン5】

 ここは、とある住宅街。ここを、醜増は、歩いていた・・・・。


醜増「・・・・ターゲットの位置は、・・・この辺り・・・!!いた!・・・・」


 醜増は、目の前の、アンの存在に、気付く。この醜増の存在に、気付いたアンは、走って逃げる・・・・。


醜増「!!待て!!!」


 こう言うと、醜増は、走って逃げる、アンを、走って、追いかける・・・・。逃げ切れないと、悟ったアンは、両手に、マシンガンを構え、その二丁のマシンガンを、醜増に、ぶっ放す・・・・。この弾丸を、醜増は、跳んで、物陰に隠れ、銃を、構える。それにも関わらず、アンは、マシンガンを、ぶっ放し続ける・・・・。やがて、アンの、二丁のマシンガンは、弾切れになる・・・・。その隙に、醜増は、表に飛び出し、手にしてる、銃を構える。それに対して、アンは、その場を、走り去ろうとするが、醜増は、そんなアンを、自らの銃で、一発で、仕留める・・・・。アンは、そのまま、倒れる・・・・。そのアンに、醜増は、銃を、構えながら、走って、駆け寄る・・・・。


アン「・・・・待て・・・あれは、私のせい、違う・・・・」


醜増「うるさい!!」


 こう言うと、醜増は、自らの銃で、アンに、一発で、トドメを刺した・・・・。


醜増「・・・・よし・・・仕事は、済んだ・・・!んっ!?」


 自らの後ろを見ると、そこには、この暗殺現場を、目撃した、ユウコの姿があった・・・・。


醜増「!!しまった!!!」


 醜増が、ユウコに、気付いたことで、ユウコは、この場から、走り去ろうとする・・・・。これに対して、醜増は、ユウコに、銃を、連射するが、ユウコには、逃げられてしまう・・・・。


醜増「・・・・まずい・・・・」


 醜増は、焦りながら、駆け足で、ユウコを、探し始めた・・・・。


【シーン6】

 ここは、とある都会の街中。ここを、ユウコは、走っていて、そのまま、疲れてしまい、立ち止まる・・・・。


ユウコ「・・・・お兄ちゃんに、電話しないと・・・・」


 この後、ユウコは、携帯を、取り出し、兄であり、刑事の、アキラに、電話をかけた・・・・。


アキラ「・・・・もしもし・・・ユウコ?・・・・」


ユウコ「もしもし!お兄ちゃん!!」


アキラ「・・・・ああっ、俺だ。どうした?・・・・」


ユウコ「大変なの!!あたし!殺人現場!見ちゃった!!」


アキラ「!何だって!?」


ユウコ「犯人は!何とか!撒いたけど!・・・・いつ、見つかるやら・・・・」


アキラ「分かった!!すぐ向かう!場所は!?」


ユウコ「よく行く!ケーキ屋さんの前!!」


アキラ「分かった!!」


 この後、アキラは、通話を切る・・・・。


アキラ「・・・・ヤバいな・・・・」


 この後、アキラは、この警察署を、跡にした・・・・。


【シーン7】

 ここは、とある都会の、街中。ここを、醜増は、大勢の人混みの中、ユウコを、探していた・・・・。


醜増「・・・・ヤバいな・・・そろそろ、サツに、連絡してる頃だ・・・だとすると・・・・」


 この後、醜増は、立ち止まる・・・・。


醜増「・・・・ズラがるしかないか・・・・」


 この後、醜増は、来た道を、戻って行った・・・・。


【シーン8】

 一方、ここは、ユウコ側。ここで、ユウコは、アキラを、待っていた。しばらくして、ここに、アキラが、姿を現す・・・・。


ユウコ「!!お兄ちゃん!!!」


アキラ「!!おう!ユウコ!無事だったか!!」


 こうして、ユウコとアキラは、合流する・・・・。


アキラ「・・・・良かった・・・無事で・・・・」


ユウコ「・・・・うん・・・・」


アキラ「・・・・とりあえず、殺人現場に、案内してくれるか・・・・?」


ユウコ「・・・・分かった・・・・」


 こうして、ユウコとアキラは、殺人現場の方に、向かって行った・・・・。


【シーン9】

 ここは、醜増の、宿泊してる、宿屋の中、ここに、醜増は、携帯で、電話しながら、入って来る・・・・。


空港受付嬢「・・・・もしもし・・・・」


醜増「・・・・チケット、一枚、予約できるか?・・・・」


空港受付嬢「・・・・はい・・・どちらまで?・・・・」


醜増「・・・・とりあえず、田舎であれば、どこでも、いいのだが・・・・」


空港受付嬢「・・・・それでは、北海道など、どうでしょう?・・・・」


醜増「・・・・じゃあ、そこで・・・・」


空港受付嬢「・・・・かしこまりました・・・札幌空港に、1時に、予約で・・・・」


醜増「・・・・ああ、頼む・・・・」


空港受付嬢「・・・・かしこまりました・・・・」


 この後、醜増は、電話を切った・・・・。


醜増「・・・・クソったれ・・・・」


 この後、醜増は、荷物を、まとめ始めた・・・・。


【シーン10】

 ここは、アンが、死体となって、倒れてる現場。ここに、ユウコとアキラが、やって来る・・・・。


アキラ「!この男は!指名手配中の!中国マフィア!!」


ユウコ「!この人も!犯罪者なの!!?」


アキラ「・・・・ああ、そうだ・・・・」


ユウコ「・・・・そうなんだ・・・・」


 この後、ユウコとアキラは、死体となった、アンを、眺めていた・・・・。


アキラ「・・・・もしかすると、組織間抗争かもしれんな・・・・」


ユウコ「・・・・そう・・・なんだ・・・・」


アキラ「・・・・断定は、できないが・・・・」


 この後も、ユウコとアキラは、このアンを、眺めていた・・・・。


【シーン12】

 ここは、警察署の中。ここの、控室に、ユウコは、待たされていた。しばらくして、アキラが、階段から、降りて来て、ユウコの方に、向かって来て、ユウコの、正面に座る・・・・。


アキラ「・・・・これが、ユウコの証言を元に、作られた、モンタージュ写真だ・・・どうだ?似てるか!?・・・・」


 この後、ユウコは、このモンタージュ写真を、マジマジと見る・・・・。


ユウコ「・・・・うん・・・バッチリ・・・・」


アキラ「・・・・よし、・・・じゃあ、街中に貼る・・・いいな・・・・」


ユウコ「・・・・うん・・・・」


アキラ「・・・・分かった・・・・」


 この後、アキラは、このモンタージュ写真を、持って、この場を、跡にした・・・・。


【シーン13】

 ここは、とある住宅街。ここを、通って、醜増は、空港に向かうが、途中で、電信柱に、貼られてる、自分の、モンタージュ写真が、目に入る・・・・。


醜増「・・・・マジかよ、最近の、モンタージュ、精度良すぎ・・・・」


 この後、醜増は、再び、駆け出し始めた・・・・。この近くを、アキラは、モンタージュ写真を手に、捜索していた・・・・。


アキラ「・・・・モンタージュ写真が、正確でも、どこを、探せば良いやら・・・!居た!!・・・・」


 この後、アキラは、両手に、二丁拳銃で、醜増に、構えた・・・・。


アキラ「動くな!!警察だ!」


醜増「!?何っ!!?」


 この後、醜増とアキラは、激しい銃撃戦を、繰り広げる。その結果、アキラの方が、醜増に、射殺された・・・・。


醜増「・・・・行くか・・・・」


 この後、醜増は、この場を、跡にしようとするが、偶然、通りかかった、ユウコが、アキラの、銃を拾い、後ろから、醜増を撃ち、そのまま、醜増は、倒れる・・・・。


醜増(・・・・マジかよ。正夢かよ・・・・)


 そのまま、ユウコは、死んだ兄の、アキラを、しばらく、眺めていた・・・・。


ユウコ「・・・・お兄ちゃん・・・・」


 この後も、ユウコは、しばらく、その場に、立ち尽くしていた・・・・。


ユウコ「お兄ちゃぁ~ん!!!!」


 ユウコは、悲しみのあまり、涙を、流しながら、その場に、立ち尽くしていた・・・・。そのまま、しばらくして、ユウコは、涙を、流しながら、この場を、跡にした・・・・。ユウコが、去った後、しばらくして、醜増が、目を覚ました・・・・。


【シーン14】

 ここは、暗殺組織『道(タオ)』のアジト。ここの、長老の前に、醜増が、跪いていた・・・・。


醜増「・・・・と言うわけで、女は、殺し損ねました・・・・」


長老「・・・・そうか・・・まあいい・・・ターゲットは、殺した訳だしな・・・・」


醜増「・・・・すみません・・・・」


長老「・・・・まあ、良い良い・・・ただ、覚えておくがいい・・・・」


醜増「・・・・何でしょう・・・・?」


長老「・・・・『コール・デッド』よ・・・お前は、番犬だ・・・我らの、操り人形だ・・・決して、逆らうことは、許されない・・・お前は、我らの意志に、従えばいい・・・・」


醜増「・・・・はっ!・・・・」


長老「・・・・下がってよい・・・・」


醜増「・・・・はい・・・・」


 この後、醜増は、この場を、跡にした・・・・。


【シーン15】

 ここは、暗殺組織『道(タオ)』の、アジトの廊下。ここを、醜増は、1人で、歩いている・・・・。すると、この組織の、下っ端の、話し声が、聞こえて来る・・・・。


下っ端①「・・・・知ってるか?・・・・」


下っ端②「・・・・何を?・・・・」


下っ端①「・・・・醜増さん、撃たれたって・・・・」


下っ端②「・・・・ああっ!聞いた・・・珍しいよな?・・・・」


下っ端①「・・・・珍しい!・・・・」


下っ端②「・・・・しかし、ご苦労なこったよな?・・・・」


下っ端①「・・・・正義のための暗殺だって、思い込んでいるんだろ?・・・・」


下っ端②「・・・・それな!・・・・」


下っ端①「・・・・ホントは、裏社会、牛耳ってるだけだもんな!・・・・」


下っ端②「・・・・ホントな!・・・・」


下っ端①「・・・・おっ!そろそろ、集合時間だ・・・・」


下っ端②「・・・・行くか!・・・・」


下っ端①「・・・・ああっ!・・・・」


 この後、この下っ端2人は、並んで、歩き出し、この会話を、聞いていた、醜増は、ショックを、隠しきれなかった・・・・。


【シーン16】

 ここは、暗殺組織『道(タオ)』の、アジト。ここを、醜増は、大勢の、暗殺者達に、追われながら、走っていた。ここでは、激しい銃撃戦が、展開され、醜増は、次々に、暗殺者達を、射殺していっていた・・・・。


暗殺者①「裏切りだぁ~!!!!『コール・デッド』が!!裏切ったぞぉ~!!!」


暗殺者②「早く!!射殺しろぉ~!!!」


 この銃撃戦の中、醜増は、脱走した・・・・。


【シーン17】~数年後、・・・・~

 ここは、とあるバスの中。ここで、醜増は、こんな、昔のことを、思い出し、目を覚ます。醜増は、暗殺組織『道(タオ)』から、身を隠し、生活していた・・・・。


醜増「・・・・夢・・・か・・・・」


 この後、醜増は、このバスが、止まった後、このバスを降りた・・・・。


【シーン18】

 ここは、とある住宅街の、一本道。ここを、醜増は、歩いている。向かい側からは、シュンスケが、歩いていて、そのシュンスケの後ろから、タツヤが、付けていた・・・・。そのまま、しばらくして、タツヤは、シュンスケの方に、走り出し、シュンスケの、鞄を、ひったくる・・・・。


シュンスケ「!あっ!泥棒!!」


 そのタツヤを、醜増は、瞬時に、殴り倒す・・・・。


醜増「・・・・人の鞄を、取ってんじゃねぇ~・・・・」


タツヤ「・・・・わっ悪かった・・・鞄は、ここに置く・・・・」


醜増「・・・・行け・・・・」


タツヤ「はっ!はい!!失礼しました!」


 この後、タツヤは、鞄を置いて、この場を、去って行った・・・・。この後、醜増は、その鞄を拾い、シュンスケに、差し出す・・・・。


シュンスケ「あっ!ありがとうございます!!」


 こう言いながら、シュンスケは、この鞄を、受け取る・・・・。


醜増「・・・・次は、気を付けな・・・・」


 こう言いながら、醜増は、この場を、去ろうとする・・・・。


シュンスケ「あっ!あの!!」


 こう言われ、醜増は、立ち止まる・・・・。


醜増「?どうしたぁ~??」


シュンスケ「今から、飯食いに、行くんですけど、一緒に、どうですか?お礼に、奢りたいので、・・・・」


醜増「!・・・・う~ん・・・いいよ♪奢って貰うのも♪悪くない♪・・・・」


シュンスケ「!ありがとうございます!!」


醜増「・・・・いやいや、奢って貰う立場だし・・・・」


シュンスケ「いえっ!鞄!取り返してくれたので!」


醜増「・・・・いいってことよ・・・・」


シュンスケ「ではっ!!」


 この後、醜増と、シュンスケは、近くの、食堂に、入って行った・・・・。


【シーン19】

 ここは、とある食堂の中。ここで、シュンスケは、醜増の分まで、金を払い、醜増とシュンスケは、それぞれ、定食を、受け取った後、少し歩いて、席に着いた・・・・。


シュンスケ「この定食!マジ!!オススメなんッスよ!」


醜増「確かに♪うまそうだ!♪」


 この後、醜増とシュンスケは、定食を、食べ始める・・・・。


醜増「!うまい!!」


シュンスケ「でしょ!!?」


醜増「うん!♪マジで♪うまい♪」


シュンスケ「気に入って貰えて、良かったです♪」


醜増「ここ来て!正解だな!!」


シュンスケ「そう言って貰えて!良かったです!」


醜増「うん!!♪」


 この後、醜増とシュンスケは、無邪気に、笑い合った・・・・。


【シーン20】

 ここは、先程の食堂の、すぐ外。外に出た、醜増とシュンスケは、並んで、歩いていた・・・・。


醜増「いやぁ~♪マジで♪うまかったわぁ~♪」


シュンスケ「でしょう♪」


醜増「また来ような♪」


シュンスケ「はい!♪・・・・ところで、お名前は?・・・・」


醜増「!んっ!?・・・・ああっ!まだ名乗ってなかったな♪俺は♪『醜増』だ♪そっちは♪?」


シュンスケ「『シュンスケ』って言います♪」


醜増「『シュンスケ』か・・・じゃあ♪シュンスケ♪・・・またな・・・・」


シュンスケ「はい!!」


 この後、醜増と、シュンスケは、別々の方向に、歩いて行った・・・・。


【シーン21】~数日後、・・・・~

 ここは、とある公園。ここの道を、シュンスケは、歩いていた。しばらくして、シュンスケの携帯に、着信が入り、シュンスケは、それに出る・・・・。


シュンスケ「・・・・もしもし・・・・」


モトヤス「・・・・私だ・・・・」


シュンスケ「・・・・金は、用意できたか・・・・?」


モトヤス「・・・・ああっ・・・そっちは?・・・・」


シュンスケ「・・・・もちろん、フィルムはある・・・・」


モトヤス「・・・・それは、良かった・・・・」


シュンスケ「・・・・じゃあ・・・例の路地裏で・・・・」


モトヤス「・・・・分かった・・・・」


シュンスケ「・・・・金も、忘れずにな・・・・」


モトヤス「・・・・もちろんだ・・・・」


 この後、シュンスケは、電話を切った・・・・。その後、そのまま、シュンスケは、この公園を出た・・・・。


【シーン22】

 ここは、とある路地裏。ここに、シュンスケとモトヤスは、対峙するように、立っていた・・・・。


シュンスケ「・・・・金は・・・・?」


 こう言われ、モトヤスは、持っているバッグの中を、見せる。すると、その中には、大量の札束が、入っていた・・・・。


モトヤス「・・・・フィルムは・・・・?」


 こう言われ、シュンスケは、鞄から、フィルムを取り出し、それを見せる・・・・。


モトヤス「・・・・よし、じゃあ、『せ~の』で、同時に、投げるぞ・・・・」


シュンスケ「・・・・分かった・・・・」


モトヤス「・・・・よし・・・・」


 この後、少し、間があく・・・・。


シュンスケとモトヤス「せ~の!!」


 この後、シュンスケと、モトヤスは、それぞれ、フィルムと、金の入ったバッグを、同時に、相手の足元に、投げる・・・・。その後、それぞれ、足元の品を、拾う・・・・。


シュンスケ「・・・・取引成立だな・・・・」


モトヤス「・・・・ああっ・・・・」


シュンスケ「・・・・それじゃあ・・・・」


 こう言いながら、シュンスケは、この場を、去ろうとする・・・・。


モトヤス「・・・・待て・・・・」


 こう言われ、シュンスケは、足を止め、再び、モトヤスの方に、向きなおる・・・・。


シュンスケ「・・・・何だ・・・・?」


モトヤス「・・・・もう一つ、渡して貰いたい物がある・・・・」


 こう言いながら、モトヤスは、不敵な笑みを、浮かべながら、手にしてる風呂敷から、木刀を、取り出す・・・・。


シュンスケ「・・・・なっ何だ・・・・?」


モトヤス「・・・・それは、・・・貴様の!命だ!!・・・・」


 モトヤスが、こう言うと、シュンスケは、走って逃げ、それを、モトヤスが、木刀を持って、走って追いかけた・・・・。


【シーン23】

 ここは、とある住宅街。ここを、醜増は、1人で、歩いていた。すると、醜増の、携帯が鳴る・・・・。


醜増「?誰だ??」


 相手を見ると、それは、シュンスケだった・・・・。


醜増「!シュンスケ??」


 この後、醜増は、電話に出る・・・・。


醜増「もしもし?」


シュンスケ「!醜増か!?」


醜増「ああっ、俺だけど?」


シュンスケ「良かった!助けてくれ!!・・・・うわああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!!・・・・」


醜増「!?シュンスケ!?もしもし!?シュンスケ!!?」


 この後、醜増は、携帯の音を、よく聞く・・・・。


醜増「・・・・ここは・・・!例の路地裏か!!」


 この後、醜増は、電話を繋ぎながら、通話の音を、よく聞き、走り出した・・・・。


【シーン24】

 ここは、とある路地裏。ここに、シュンスケは、倒れていた。ここに、醜増が、やって来る・・・・。シュンスケを、見つけると、醜増は、電話を切り、倒れている、シュンスケの方に、駆け寄る・・・・。


醜増「おいっ!!シュンスケ!しっかりしろ!おいっ!!」


 シュンスケに、反応はない。醜増は、シュンスケの脈を、確認する・・・・。


醜増「・・・・脈がない・・・死んでる・・・・」


 この後、醜増は、シュンスケの体を、よく確認する・・・・。


醜増「・・・・この痣・・・木刀だな・・・・」


 この後、醜増は、ゆっくりと、立ち上がる・・・・。


醜増「・・・・後悔させてやる・・・俺を!『コール・デッド』に!!戻したことをなぁ~!!!」


【シーン25】

 ここは、とある住宅街の、坂道。ここを、モトヤスは、風呂敷に、包んだ木刀を持って、歩いていた。すると、・・・・。


モトヤス「!んっ!?」


 すると、目の前には、醜増がいた・・・・。


モトヤス「・・・・誰だ・・・・?」


醜増「・・・・シュンスケの、友達だ・・・・」


モトヤス「・・・・シュンスケ?・・・ああっ・・・あのゴミか・・・・」


 これを聞いて、醜増は、イラッ!とする・・・・。


醜増「・・・・これは、敵討ちだ・・・分かるな?・・・・」


 こう言いながら、醜増は、拳法の構えをする・・・・。


モトヤス「・・・・なるほど・・・ね・・・・」


 この後、モトヤスは、風呂敷を外し、木刀を構える・・・・。この後、醜増とモトヤスは、互いに、相手の出方を伺う・・・・。このまま、しばらく、間があく・・・・。この後、モトヤスが、仕掛ける。この後、モトヤスは、木刀を、振り続けるが、醜増の方は、全て、紙一重で、躱していく。しばらくして、醜増とシュンスケは、止まり、互いに、戦闘の構えをし、互いに、相手の出方を、伺う・・・・。


モトヤス「・・・・なかなか、やるな・・・・」


醜増「・・・・そっちこそ・・・・」


 この後、しばらく、そのまま、互いに、動かなかったが、再び、モトヤスは、木刀を振る。その木刀を、醜増は、左手で弾き、上空に、吹っ飛ばし、少し離れた所に、落とす・・・・。


モトヤス「!なっ!?」


 この後、醜増は、モトヤスを、殴り倒す・・・・。


モトヤス「・・・・そんな!・・・バカな!!・・・・」


 この後、醜増は、左手で、尻餅を、付いている、モトヤスの、頭を掴む・・・・。


モトヤス「やめろぉ~!!!!」


 この後、醜増は、その左手で、モトヤスの、首の骨を、折った・・・・。醜増は、しばらく、その場に、立ち尽くしていたが、やがて、そのまま、歩いて、この場を、跡にした・・・・。その様子を、少し、離れた所から、ナオコが、見ていた・・・・。


ナオコ「・・・・見つけた・・・・」


 この後、ナオコは、醜増の方に、自らの銃を、構える・・・・。その殺気に気付き、醜増は、ナオコの方に、視線を移す・・・・。


醜増「誰だ!!?」


 この後、物陰に、隠れていた、ナオコは、その姿を、見せる・・・・。


ナオコ「・・・・醜増ね・・・・」


醜増「・・・・ああっ・・・お前は?・・・・」


ナオコ「・・・・私は、ナオコ・・・現『コール・デッド』よ・・・・」


醜増「・・・・なるほど・・・俺のコードネームを、お前が、継いだのか・・・・」


ナオコ「・・・・ええっ・・・初めまして、前任者様・・・・」


醜増「・・・・ああっ・・・・」


 ナオコは、殺気、剥き出しだった・・・・。しばらく、間があく・・・・。


醜増「・・・・やめておけ・・・・」


ナオコ「・・・・そうも、いかないのよ・・・任務だから・・・・」


醜増「・・・・お前は、俺に、勝てない・・・・」


 これを聞いて、ナオコは、不敵な笑みを、浮かべる・・・・。


ナオコ「・・・・それは、どうかしら・・・・?」


醜増「・・・・手加減できないぞ・・・・」


ナオコ「・・・・望む所よ!!・・・・」


 こう言い終えると、ナオコは、構えてる銃を、乱射した・・・・。それらを、醜増は、紙一重で、躱していき、徐々に、ナオコとの、間合いを詰めていく・・・・。そのまま、しばらくして、醜増は、ナオコの、背後を取る・・・・。


ナオコ「!なっ!?」


 この後、醜増は、容赦無く、ナオコの、首の骨を、両手で、折った・・・・。ナオコは、力無く、倒れた・・・・。醜増は、ナオコを、殺した・・・・。


醜増「・・・・『道(タオ)』よ・・・どこまでも、追って来るか・・・・」


 ナオコを、殺し、醜増は、再び、歩き出し、この場を、跡にした・・・・。


ナレーション(醜増の声で)「・・・・俺は、正義のため・・・自分の信念を、貫くため、・・・『道(タオ)』を、抜けた・・・俺が、生きてる限り、・・・『道(タオ)』との、戦いは、続くだろう・・・俺は、・・・追われながら、・・・正義の信念を、貫く・・・『道(タオ)』を、抜けた時・・・そう決めたのだ・・・自らの罪を、償うためにも・・・俺の名は、『醜増』・・・暗殺組織『道(タオ)』の、元暗殺者だ・・・・」

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