神の怒り
『神の怒り』
イツキ:第三次世界大戦の、ロシアの戦場で、ロシアの戦艦への、白兵戦において、多くのロシア人兵士を、葬ってきた英雄。戦後は、アマチュアボクシングを、趣味で、やっていて、のんびり、暮らしている。
カオル:イツキの妻。料理上手で、不倫もせず、家事をこなす。当然ながら、イツキを、心の底から、愛している。ファリス島の、神話に詳しい。
ゴルル:ファリス島の、部族の、族長。神への、お供物である、ファリス刀を、狙う輩を、何人も、見て来たため、人間不信である。
タツヤ:ファリス島の、部族の、神への、お供物である、ファリス刀を、手に入れ、オークションに出品して、大金を、手に入れようと、企む、サージ株式会社の、社長。汚い手で、金儲けをしてきた。
ヤスユキ:日本の自衛隊の、軍曹で、第三次世界大戦時の、イツキの上司。カオルと同じく、ファリス島の、神話に詳しく、陰で、ファリス島を、守っている。
【シーン1】~プロローグ~
時は、第三次世界大戦の、戦時中。冷戦が崩れ、日本は、ロシアに、攻められていた・・・・。しかし、日本の、自衛隊の、戦艦は、何とか、ロシアの戦艦を、撃退していた・・・・。
イツキ「おいっ!!あれが!!!ロシアの戦艦だぁ~!突っ込むぞぉ~!!」
こうして、イツキの乗る、日本の、自衛隊の、戦艦が、ロシアの戦艦に、突っ込み、イツキ率いる、自衛隊員達が、ロシア戦艦に、乗り込み、マシンガンで、ロシア兵士を、次々に、撃ち殺していく。特に、イツキが、そうであった・・・・。このことの、繰り返しで、自衛隊の戦艦は、ロシアの戦艦を、壊滅させた・・・・。
【シーン2】現在
時は、第三次世界大戦の、終えた、日本。この日本の中の、福岡県福岡市の、住宅地で、第三次世界大戦の英雄、イツキは、妻の、カオルと共に、ひっそりと、暮らしていた。夫、イツキは、第三次世界大戦の、海上での、白兵戦の影響で、戦場ノイローゼにより、精神を、病んでいて、療養もあって、ゆったりと、生活していた。生活費は、戦場での、英雄であることを、考慮して、国から、支払われていた。贅沢は、できないが、イツキ、カオル夫婦は、幸せを、噛み締めていた。今は、食事中である・・・・。
イツキ「・・・・おっ!・・・ダシ代えた♪?」
カオル「ええっ♪♪高い方の♪味噌に♪」
イツキ「いやぁ~♪♪前の方の味噌も♪美味かったけど♪これは♪♪うまい♪」
カオル「そっ♪良かった♪♪」
イツキ「いやぁ~♪ダシだけじゃないって♪♪やっぱ♪カオルの、料理の腕、あってこその、味だよぉ~♪」
カオル「照れるなぁ~♪♪」
イツキ「いやっ♪♪ホントホント♪」
カオル「ホントぉ~♪♪?」
イツキ「ホントだよぉ~♪♪」
カオル「いやぁ~♪♪」
こうして、今日も、平和な時が、過ぎていった・・・・。
【シーン3】
ここは、遺産の物品を、売って、儲けている会社、サージ株式会社の、事務所。ここには、社長である、タツヤを含めた、従業員、三人の事務所で、仕事は、主に、ネットを使った、裏取引や、オークションに、手に入れた、遺産の物品を、出品し、利益を得ている。そのため、社員を、大勢、雇う必要もなく、人件費を、削減できるのだ・・・・。
社員①「いやぁ~!!♪国宝と呼ばれる!!♪♪あの壺!♪・・・・高く売れましたなぁ~♪♪」
社員②「全くです♪♪」
タツヤ「いやぁ~!!♪あの持ち主!♪あの壺の価値が!全く!!分かっとらんかったからなぁ~!!♪ボロい商売だったよぉ~!♪」
社員②「そうですなぁ~♪♪」
社員①「そうですそうです♪♪」
この後、タツヤ含めた、サージ株式会社の、従業員三人は、高々と、高笑いをしていた・・・・。
タツヤ「所で!♪例の!ファリス島の、お供物の、剣については、どうなっておるのだ♪?」
社員①「そこはもう♪抜かりなく♪♪」
社員②「既に♪出発の準備は♪整ってますよ♪♪社長♪!」
これを聞いて、タツヤは、勝ち誇ったように、高笑いをする・・・・。
タツヤ「そうかそうか!!ではっ!!出発するとしよう♪」
社員①「はい♪♪ではっ♪」
こうして、タツヤと、社員二人は、ニヤニヤしながら、この部屋を出た・・・・。
【シーン4】
ここは、自衛隊の、基地の中の、ヤスユキ軍曹の部屋。ここに、ヤスユキは、電話で、部下の報告を、受けていた・・・・。
ヤスユキ「・・・・そうか・・・分かった・・・ご苦労・・・・」
部下「・・・・はい・・・・引き続き、サージ株式会社を、見張ります・・・・」
ヤスユキ「・・・・ああ・・・頼む・・・・」
この後、ヤスユキは、電話を切り、深く、ため息をつく・・・・。
ヤスユキ「・・・・また、ファリス刀が・・・狙われるのか・・・・」
この後、ヤスユキは、頭を抱える・・・・。
ヤスユキ「・・・・サージ株式会社・・・・」
この後、ヤスユキは、電話の受話器を、手にし、電話をかけた・・・・。
【シーン5】
ここは、イツキとカオルの、自宅。ここで、イツキは、いつも通り、ソファーに、座って、テレビを見て、静養に務め、カオルは、掃除機で、掃除していた。その後、机の上の、カオルのスマホが、鳴る・・・・。
カオル「!?誰だろう!??」
自分のスマホが、鳴ったのを見て、カオルは、掃除機を止め、机に、向かって行き、スマホを手にし、電話に出る・・・・。
カオル「もしもし♪♪」
ヤスユキ「・・・・俺だ・・・・」
カオル「!?ヤスユキ軍曹!??」
ヤスユキ「・・・・ああ・・・・」
カオル「あのぉ~、何か?」
ヤスユキ「・・・・また、ファリス刀が、狙われてる・・・・」
カオル「・・・・またですか・・・・?」
ヤスユキ「・・・・ああ・・・・」
カオル「・・・・今度は、誰が・・・・?」
ヤスユキ「・・・・誰というより、どこだな・・・・」
カオル「?どこです??」
ヤスユキ「・・・・サージ株式会社と言うところだ・・・・」
カオル「!サージ株式会社!?名前は!!聞いたことありますが!・・・・あまり、いい噂、聞きませんね・・・・」
ヤスユキ「・・・・そうか・・・・」
カオル「・・・・はい、評判悪いです・・・・」
この後、ヤスユキは深く、ため息をつく・・・・。
ヤスユキ「・・・・こっちでも、引き続き、サージ株式会社のことは、探りを入れてみるが、念の為、ファリス刀が、取られないように、君達、夫婦も、ファリス島へ、向かってくれないか・・・・?」
カオル「・・・・はい・・・分かりました・・・・」
ヤスユキ「・・・・そうか・・・引き受けてくれるか・・・・?」
カオル「・・・・はい・・・ヤスユキ軍曹の、頼みですから・・・・」
ヤスユキ「いやぁ~♪君が、ファリス島神話に、詳しくて、助かったよ♪♪」
カオル「いえっ!とんでもない!♪」
ヤスユキ「・・・・ではっ・・・頼んだぞ・・・・」
カオル「・・・・はい・・・・」
このまま、通話が切れる。カオル、スマホを閉じ、再び、机の上に置く・・・・。
カオル「イツキぃ~!」
イツキ「!ん~っ!?」
カオル「さっき!ヤスユキ軍曹から!!電話があって!・・・・」
イツキ「!ファリス島か!?」
カオル「うん」
この後、イツキは、テレビを消し、ソファーから、立ち上がる・・・・。
イツキ「・・・・性懲りも無く、また、神への、お供物を、狙うとは・・・・」
カオル「ホントホント!」
イツキ「・・・・とりあえず、行くか・・・・」
カオル「そうね♪」
この後、イツキとカオルは、自分の部屋に戻り、ドアを閉めた後、外用の服に、着替え始めた・・・・。
【シーン6】~次の日~
ここは、自衛隊の、基地の中の、ヤスユキ軍曹の部屋。ここに、ヤスユキは、電話で、部下の報告を、受けていた・・・・。
ヤスユキ「・・・・なるほど・・・サージの連中は、出発したか・・・・」
部下「・・・・はい・・・・」
ヤスユキ「・・・・分かった・・・ご苦労・・・・」
部下「・・・・はい・・・失礼します・・・・」
ヤスユキ「・・・・ああ・・・・」
この後、ヤスユキは、電話を切る・・・・。しばらくして、ヤスユキは深く、ため息をつく・・・・。
ヤスユキ「・・・・動き出したか・・・・」
この後、ヤスユキは、受話器を手に、電話をかける・・・・。
【シーン7】
ここは、とある海の浜辺。ここには、小型のボートがあり、イツキとカオルは、その小型のボートで、出発の準備を、していた。その最中に、カオルの、スマホが鳴り、カオルは、スマホを、手に取る・・・・。
カオル「!!ヤスユキ軍曹からだ!」
この後、カオルは、電話に出る・・・・。
カオル「・・・・もしもし、カオルです・・・・」
ヤスユキ「・・・・ヤスユキだ・・・先程、部下から、連絡が入って、サージの連中は、もう、事務所を、出発したそうだ・・・・」
カオル「・・・・そうですか・・・でも、問題ないです・・・こちらは、もう、ボートを出す所です・・・・」
ヤスユキ「・・・・そうか・・・では、頼んだぞ・・・・」
カオル「・・・・はい・・・・」
この後、ヤスユキ側から、電話を切った・・・・。
イツキ「カオルぅ~♪準備できたぞぉ~♪」
この後、カオルは、スマホをしまい、イツキの方に、視線を移す・・・・。
カオル「オッケぇ~♪♪」
この後、イツキとカオルは、この小型ボートに、乗り込む・・・・。
イツキ「・・・・行くぞ・・・・」
カオル「・・・・ええっ・・・・」
この後、イツキとカオルの乗った、小型ボートは、この浜辺を、出発した・・・・。
【シーン8】
一方、こちらは、タツヤと、社員二人の、サージ株式会社側。ここは、とある浜辺で、こちらも、レンタルで、手に入れた、小型ボートで、出発する所であった・・・・。
タツヤ「・・・・ではっ!♪出発するかの♪♪」
社員①「はい♪♪社長♪」
社員②「今回も♪ボロ儲けですなぁ~♪♪」
タツヤ「そうだそうだ♪♪」
社員①「では!♪出発しましょう!♪♪」
タツヤ「ああっ♪♪出発だ!♪出発♪」
こうして、サージ株式会社側も、レンタルした、小型ボートで、ファリス島に、向かって、出発した・・・・。
【シーン9】
ここは、海の上を、走っている、イツキとカオルの乗った、小型ボート。ボートを、走らせながら、イツキとカオルは、会話している・・・・。
イツキ「・・・・ってわけで、俺は、本気で、アマチュアボクシングで、オリンピック目指してる♪♪」
カオル「・・・・あなたが、そう言う性格なのは、知ってるし、第三次世界大戦中でも、そうだったけど、無理し過ぎ!!」
イツキ「いいじゃねぇか♪暇なんだよぉ~♪♪」
カオル「・・・・全く・・・・」
カオルは、呆れている。この後、しばらくして、ファリス島が、見えて来る・・・・。
カオル「・・・・見えた・・・・」
イツキ「・・・・ああ・・・・」
そのまま、しばらくして、この小型ボートは、ファリス島に、上陸する。そのまま、イツキとカオルは、ボートを降り、碇を下ろす・・・・。
カオル「・・・・こっちが、先みたいね・・・・」
イツキ「・・・・だな・・・・」
この後、イツキとカオルは、互いの顔を、見合わせる・・・・。
カオル「・・・・行きましょ・・・・」
イツキ「・・・・ああ・・・・」
この後、イツキとカオルは、島の中に、入って行った・・・・。
【シーン10】
ここは、ファリス島の中の、祭壇。ここには、ファリス島の、神への、お供物が、多数あり、ファリス刀も、その一つである・・・・。この島の、先住民族達は、ファリス島の神に、祈るため、歌ったり、踊ったり、礼拝したりしていて、その中に、部族長の、ゴルルもいた・・・・。そんな、部族の祈りの最中、イツキとカオルが、顔を出す・・・・。
ゴルル「おおっ!!イツキ殿!カオル殿!」
カオル「お久しぶりです。ゴルルさん♪」
ゴルル「これは、これは、どうしたのです??」
カオル「・・・・実は、この祭壇の、ファイス刀が、狙われているという、情報が、入りまして・・・・」
これを聞いて、ゴルルの表情が、曇る・・・・。
ゴルル「・・・・またですか・・・・?」
カオル「・・・・はい・・・・」
これを聞いて、ゴルルは深い、ため息をつく・・・・。
ゴルル「・・・・今度も、日本人・・・・?」
イツキ「・・・・ええっ・・・・」
ゴルル「・・・・そうか・・・・」
この後、ゴルルは深く、ため息をつく・・・・。
ゴルル「・・・・どうしようもないな・・・日本人・・・・」
イツキ「・・・・僕も・・・そう思います・・・・」
カオル「・・・・正直・・・同じ日本人として、恥ずかしいです・・・・」
イツキ「・・・・全くだ!!・・・・」
ゴルル「・・・・君達は、ホントに、いい友人だよ・・・・」
イツキ「いえいえ!!とんでもない!」
カオル「当然ですよぉ~・・・全く!!・・・日本人は!・・・・」
イツキ「・・・・命がけで、守った国なのに・・・・」
カオル「ホントよぉ~!!・・・・」
イツキ「・・・・とりあえず、捕らえるぞ。サージ株式会社の連中・・・・」
カオル「・・・・そうね・・・・」
ゴルル「・・・・ありがとうございます♪・・・イツキ殿、カオル殿・・・・」
イツキ「いえっ!!」
カオル「任せて下さい!!♪」
ゴルル「うむっ」
こうして、イツキ、カオル、ゴルルは、ちょっと話した後、三人で、どこか、明後日の方向に、行った・・・・。
【シーン11】
ここは、サージ株式会社の方の、海を、走っている、小型のボートの上。こちらでは、社長のタツヤと、二人の社員は、会話していた・・・・。
タツヤ「よ~し!♪今回も♪順調♪♪ボロ儲けだぞぉ~♪そうだろぉ~!!♪」
社員①「もちろんです!!♪社長!♪」
社員②「ことは!♪順調です!!♪」
タツヤ「そうかそうか!!♪」
この後、タツヤは、誇らしげに、高々と、高笑いしていた・・・・。
社員①「!!見えて来ましたよ!♪社長!!♪」
タツヤ「!おっ!!あれが!ファリス島か!!♪」
社員②「そうです!♪ファリス島です!!♪」
タツヤ「よ~し!♪行くぞぉ~!!♪」
こうして、この小型レンタルボートは、ファリス島に、向かって、進んで行った・・・・。そのまま、しばらくして、この小型レンタルボートは、ファリス島に、上陸する。そのまま、タツヤと、その部下2人は、ボートを降り、碇を下ろす。社員二人は、ボートから、マシンガンと、それぞれ、一丁ずつ、取り出し、武装する・・・・。
タツヤ「・・・・では!♪・・・行くとしようかの♪♪・・・・」
社員①と②「はいっ!!♪社長!♪」
この後、サージ株式会社の、三人は、森の奥へ、進んで行った・・・・。
【シーン12】
一方、こちらは、イツキ、カオル、ゴルル側。こちらでは、三人共、木陰に、隠れていた・・・・。
ゴルル「・・・・ファリス刀は、金目的なんかで、盗んだら、天罰が、下るのに・・・・」
イツキ「・・・・天罰・・・・」
カオル「・・・・そっ天罰・・・お供物に手を出せば、必ず、天罰が下り、命を落とす・・・そう、言われてるわ・・・・」
イツキ「・・・・天罰ねぇ~・・・・」
カオル「バカにできたもんじゃないわ!!ファリス刀を盗んだ者は!例外なく!命を落としてるわ!しかも!ファリス刀は!必ず!何かしらで!!島に戻るし!」
イツキ「・・・・今回も、そうなるかねぇ~・・・・」
カオル「・・・・そうなると、願うわ♪例え、偶然でも・・・・」
イツキ「・・・・そうなるなら、僕らは、要らないな・・・・♪」
カオル「・・・・そうかも・・・しれないけど・・・でも!!・・・防ぎたい・・・・」
イツキ「まあ、守るに、越したことないさ♪♪」
カオル「そうね♪♪」
ゴルル「・・・・なんか・・・二人共・・・ありがとう・・・・」
イツキ「友人として、当然ですよ」
カオル「右に同じ♪」
ゴルル「・・・・君達のような人間も、いると言うことに、救われるよ・・・・」
カオル「いいえぇ~♪♪」
イツキ「!来た!!」
イツキが、こういうと、カオルとゴルルの、視線は、前方に向く。すると、その視線の先には、タツヤと、マシンガンで武装した、二人の部下が、こっちに、歩いて来ていた・・・・。
イツキ「・・・・マシンガンで、武装しているな・・・・」
カオル「・・・・ええっ・・・・」
イツキ「・・・・カオル・・・銃は・・・・??」
カオル「・・・・これだけ・・・・」
こう言いながら、カオルは、オートマの拳銃を、一丁、見せる・・・・。
カオル「・・・・イツキは・・・・??」
イツキ「・・・・俺も、この一丁だけ・・・・」
こう言いながら、イツキも、オートマの拳銃を、一丁、見せる・・・・。
イツキ「・・・・まさか、マシンガンとは・・・・」
カオル「・・・・一般人は、銃刀法違反でしょ・・・・??」
イツキ「・・・・確かに・・・・」
カオル「・・・・どうやって、手に入れたのよ・・・・」
イツキ「・・・・どうせ金だろ・・・・?」
カオル「・・・・どうなってんのよ!・・・日本の法律は・・・・」
イツキ「・・・・戦後だからな・・・・」
カオル「・・・・確かにね・・・・」
こんな会話をしながら、イツキとカオルは、いつでも、撃てるように、タツヤと、二人の部下に、向かって、自らの、銃を構える・・・・。
タツヤ「誰も、いないようだのぉ~♪♪」
社員①「油断は、禁物ですよ♪社長♪♪」
社員②「何があるか、分かりません♪♪」
タツヤ「まあまあ♪♪向こうは、先住民♪こっちは、マシンガン♪♪何もしようがないだろ♪?」
社員①「確かに♪♪」
社員②「それはありますな♪♪」
この後、このサージ株式会社の、三人は、面白おかしそうに、高々に、高笑いをしていた・・・・。
タツヤ「?所で、ファリス刀は、どこかの??」
社員①「あれでありますよ♪社長♪」
こう言いながら、この社員①は、指で、お供えされてる、ファイス刀を、指し示す・・・・。
タツヤ「あれかぁ~!!♪」
こう言いながら、タツヤは、お供えされている、ファリス刀の方に、ルンルンで、歩いて近付いていく・・・・。
ゴルル「いかん!!!!ファリス刀が!!!」
このゴルルの、大声で、タツヤと、2人の部下は、イツキ、カオル、ゴルルの存在に、気付き、視線を、こっちの方に向ける・・・・。
カオル「!まずい!!」
イツキ「気付かれた!!」
タツヤ「誰かいるぞぉ~!!!!撃て撃てぇ~!!!!」
この後、サージ株式会社の、社員二人は、イツキ、カオル、ゴルルの三人に、向かって、マシンガンを、ぶっ放す・・・・。
イツキ「・・・・くそっ・・・・!!」
それに対して、イツキ、カオルは、銃で、反撃しながら、森の中を、逃げ、それに、ゴルルも、ついて行く・・・・。
タツヤ「奴らを追えぇ~!!!!殺せぇ~!!!!」
社員①と②「はい!!社長!」
この、タツヤの、命令に従い、部下2人は、自らの、マシンガンを、ぶっ放しながら、イツキ達を、追っていく・・・・。
タツヤ「・・・・よし・・・今の内に、ファリス刀を、ボートまで・・・・♪♪」
意地悪そうな、笑みを浮かべながら、タツヤは、ファリス刀を、手に取ると、そのまま、盗み去ってしまった・・・・。
【シーン13】
一方、こちらは、イツキ、カオル、ゴルル側。こちらでは、イツキ達は、サージ株式会社の2人に、マシンガンを、放たれながら、逃げていた。普通なら、マシンガンに、やられそうな、ものだが、イツキ、カオルは、元自衛隊員で、この二人の、サージ株式会社の社員は、マシンガンだけの、素人で、その差で、イツキ達は、マシンガンの弾を、1発も食らわず、逃げ続けることが、できていた。だが、それでも、イツキとカオルの武器は、オートマチック式の、拳銃で、決定的な、反撃の手は、なかった・・・・。
イツキ「・・・・くそっ!!武器だけはいいなぁ~!!!!奴ら!!・・・・」
カオル「そうね!!!!」
イツキ「どうする!!?」
カオル「奴らは!!素人よ!ぶっ放すだけ!ぶっ放してくれるわ!♪・・・・」
イツキ「・・・・言われてみれば!!奴らは!素人だもんな!!♪・・・・」
カオル「そうよ!!素人よ!!♪」
イツキ「よしっ!!その手でいこ!!♪」
カオル「ええっ!!」
社員①「・・・・?何言ってんだ??・・・あの二人・・・・」
社員②「?・・・・さあ・・・・??」
こうして、イツキ達は、サージ株式会社の、社員2人から、逃げ続けていた・・・・。
【シーン14】
一方、こちらは、タツヤ側。まんまと、ファリス刀を、盗んだタツヤは、走って、小型ボートの方に、向かっていた。そして、タツヤは、小型ボートの、中に入り、予め、出発の、準備をしていた・・・・。
タツヤ「・・・・さてっ!後は、あの二人が、来るのを待とう・・・いやぁ~!♪人件費も!バカにならんからな!!♪」
この後、タツヤは、誇らしげに、高笑いをしていた・・・・。
【シーン15】
一方、こちらは、イツキ側。こちらでは、相変わらず、イツキ、カオル、ゴルルの三人は、サージ株式会社の、社員2人の、マシンガンの乱射を、避けながら、時々、銃で、反撃していた・・・・。
社員①「何だ1?あいつら!・・・当たらない!!」
社員②「こっちは!マシンガンなのに!・・・なぜ!?」
社員①「あっちこっちに!隠れて!!ちょこまか!ちょこまかと!!」
こうして、この二人の社員は、ドンドン、後先考えずに、マシンガンを、乱射していた・・・・。
社員②「・・・・この!!・・・!あれっ!?・・・・」
サージ株式会社の、2人の社員の、マシンガンの弾が、切れる・・・・。
社員②「くそっ!!・・・・あらっ!?・・・・」
このマシンガンの、ホイスターも、無かった・・・・。
社員②「もう無い!!」
社員①「俺もだ!!」
イツキ「!よしっ!♪動くな!!!!」
こう言いながら、イツキとカオルは、銃を構え、この二人の、社員に向ける・・・・。
イツキ「両手を後ろに!跪け!!」
カオル「観念しなさい!!お前達の負けよ!」
こう言われて、この二人の、サージ株式会社の、社員は、渋々、従った・・・・。
社員①「・・・・何だよぉ~・・・俺達の方が、武器良かったのにぃ~・・・・」
社員②「・・・・お前達、何者だよぉ~・・・・」
イツキ「・・・・元自衛隊、イツキ・・・・」
カオル「・・・・同じく、カオル・・・・」
社員①「弾当たんねぇ~と思ったら、自衛隊かよぉ~・・・・」
社員②「嘘だろぉ~・・・・」
イツキ「・・・・俺達が、警官だったら、お前達の、勝ちだったろうが、運が悪かったな・・・・♪」
社員①「そんなぁ~・・・・」
カオル「・・・・あなた達を・・・逮捕します・・・・」
この後、カオルは、この二人の、サージ株式会社の、社員に、手錠をかけ、逮捕した・・・・。
イツキ「・・・・ここを頼む・・・・」
カオル「・・・・ええっ・・・・」
この後、イツキは、サージ株式会社、社長である、タツヤのいる、レンタル小型ボートの方へ、向かって行った・・・・。
【シーン16】
一方、こちらは、タツヤ側。こちらでは、マシンガンを持った、部下二人を、待っていた・・・・。
タツヤ「・・・・まだか!!あの二人は!・・・・」
この後、しばらく、待っていると、銃を、構えながら、こっちに、向かって来ている、イツキが見える。タツヤは、部下と思い、気付かず、手を振る・・・・。
タツヤ「!来た!!お~い!!♪・・・・!?んっ!!?」
ここで、タツヤは、こっちに、向かって、来ているのは、イツキと気付く・・・・。
タツヤ「!!違う!・・・・私の!!部下じゃない!・・・・」
ここで、タツヤは、ハッ!と我に返り、ボートを出す・・・・。
タツヤ「もう!!出すしかない!・・・・ちきしょう!!人件費がぁ~!・・・・」
出発準備だけは、終えていた、レンタル小型ボートは、イツキが着く前に、出発した・・・・。
イツキ「!!あっ!この野郎ぅ~!!!!」
そんな、出発した、小型ボートに向かって、銃を、撃ち続けるが、無意味だった・・・・。
イツキ「・・・・くそっ!!・・・・」
この後、イツキは、自分の方の、小型ボートの方を、発進させる、準備を始める・・・・。
イツキ「・・・・くそっ!準備してる間に!見失っちまう!!・・・・」
何とか、準備を終えるが、その間に、タツヤのボートを、見失ってしまった・・・・。
イツキ「・・・・遅かったか・・・・」
この後、イツキは、疲れで、腰が抜け、尻餅をついてしまった・・・・。
【シーン17】
ここは、タツヤの乗っている、レンタル小型ボートの上。ここで、タツヤは、手に入れた、ファリス刀を手に、笑いが、込み上げてきた・・・・。
タツヤ「部下は!!失ったが!新たな部下は!また!金で雇えばいい!今は!ファリス刀を!手に入れたことを!喜ぼう!!」
この後、タツヤは、高笑いしていた・・・・。そんな、レンタル小型ボートの、上空に、暗雲が、立ち込める・・・・。
タツヤ「・・・・急に、天気が・・・・」
この後、この暗雲から、雷が鳴って、このレンタル小型ボートに、命中し、このボートは、大破してしまった・・・・。
タツヤ「うぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
このレンタル小型ボートは、海の藻屑となった・・・・。
【シーン18】
一方、こちらは、イツキ側。イツキは、カオル、ゴルルの所に、戻る所であった・・・・。
イツキ「・・・・全く・・・神話通り、天罰でも、下ってくれれば、いいんだけどな・・・・」
【シーン19】
ここは、お供物のたくさんある、祭壇。ここに、タツヤに、盗まれたはずの、ファリス刀が、上空から、降ってきて、この祭壇の上に、戻った。ファリス島の、神の力と、思われる・・・・。