オタク同士

                   『オタク同士』


カズヤ:映画オタクの大学生。大学では、『映画研究部』という、サークルに、所属していて、自主制作映画を、撮ったりしている。


アサヒ:声優志望の、専門学生。乙女ゲームのオタク。乙女ゲームが、好きなため、声優を、志すように、なっていた。


カツマサ:萌オタの、大学生。大学では、『演劇部』に、所属していて、俳優、戯曲家、演出家を、こなす。


ソフィア:インド人とハーフの、女子大生。文学が好きで、『演劇部』に、所属している。歌も好きで、ミュージカル女優になるのが夢。


トモミ:文学が好きな、女子大生。大学に、通っているが、学費を稼ぐため、ソープ嬢を、している。


サナエ:文学が好きな、女子大生。大学では、『映画研究部』という、サークルに、所属していて、自主制作映画を、撮ったりしている。後に、演劇の、戯曲家、演出家になる。


コウイチロウ:映画が、特に好きな訳ではないが、『映画研究部』の、自主制作映画監督だった男性。現在、AV企業の、AV監督。


【シーン1】~過去のシーン~

 ここは、カツマサの自宅。ここで、当時、小学生だった、カズヤとカツマサは、とあるトレーディングカードゲームで、対戦して、遊んでいた・・・・。


カズヤ「よしっ!このモンスターで、攻撃♪」


カツマサ「甘い!この魔法カードで、ガード♪」


カズヤ「!うわっ!そう来るか!!」


カツマサ「カズヤ君!攻撃ばかりだからねぇ~♪」


カズヤ「・・・・うわぁ~・・・こっち、レアカード、揃えてんだけどなぁ~・・・・」


カツマサ「モンスターの、大量召喚と、速攻は、すごいけど、コンビネーションが、それ系ばっかだからねぇ~♪・・・速攻コンボの、バリエーションは、多いけど♪・・・・」


カズヤ「・・・・う~ん・・・・」


カツマサ「まっ!レアカードじゃなくても♪これだけできるってこと♪♪」


カズヤ「・・・・ヤバいなぁ~・・・マジで、頭いいなぁ~・・・・」


カツマサ「要は♪カードは♪使いようだよ♪♪」


カズヤ「・・・・まあねぇ~・・・・」


 この後、カズヤは、深く、悩んでいる様子だった・・・・。


【シーン2】~過去のシーン~

 ここは、アサヒの自宅の、アサヒの部屋。ここで、当時、小学生だったアサヒは、テレビゲームで、遊んでいた・・・・。


母親「アサヒぃ~♪ご飯よぉ~♪」


アサヒ「・・・・はぁ~い・・・・」


 この後、アサヒは、ゲームを、セーブして、ゲーム機の、電源を切り、テレビを消し、この部屋を出た・・・・。


【シーン3】~過去のシーン~

 ここは、とあるカードゲーム店。ここの、カードゲームの大会に、当時、高校生だったカズヤが、出場していた。そして、・・・・。


カズヤ「!うわっ!・・・・負けました・・・・」


対戦相手「いやぁ~♪こんなデッキ♪初めてだよ♪♪速攻のコンボの多さは♪ビックリだ♪♪」


カズヤ「・・・・いやっ♪・・・よく言われます♪・・・はい♪・・・・」


対戦相手「また戦おう♪」


カズヤ「はい!♪」


 こうして、カズヤと、この対戦相手は、ガッチリ、握手をした・・・・。


【シーン4】~過去のシーン~

 ここは、アサヒの自宅の、アサヒの部屋。ここで、当時、高校生だったアサヒは、パソコンの、乙女ゲームで、遊んでいた・・・・。


アサヒ「・・・・あ~あ・・・恋人、欲しいなぁ~・・・・」


 この後、アサヒは、深く、ため息をついた・・・・。


【シーン5】~現在のシーン~

 ここは、とある大学の、『映画研究部』という、サークルの部室。ここの編集室で、カズヤは、パソコンで、自分の、自主制作映画の、編集をしていた・・・・。


カズヤ「・・・・よしっ!今作も、いい物になりそうだ♪・・・・」


 こう言いながら、カズヤは、無邪気に、微笑んでいた・・・・。


【シーン6】

 ここは、とある専門学校の教室。ここで、アサヒは、大勢の、生徒と共に、声優になるための、基礎発声練習をしていた・・・・。


講師「次は!『外郎売り』です!!」


全生徒(アサヒを含む)「はい!!」


 こうして、『外郎売り』の練習が、始まった・・・・。


【シーン7】

 ここは、カズヤの自宅。ここで、カズヤは、ノートパソコンの前で、脚本を、書いていた・・・・。


カズヤ「・・・・よしっ!できた♪・・・・」


 この後、カズヤは、この脚本を、保存し、それを、コピペで、とある投稿サイトに、投稿し、それを、とあるSNSに、リンクを、コピペで貼った・・・・。


【シーン8】

 ここは、アサヒの自宅。ここで、コスプレ姿のアサヒは、写メで、自分のコスプレ姿を、撮影していた・・・・。


アサヒ「・・・・よしっ!いい出来!♪・・・・」


 この後、アサヒは、このコスプレ画像を、とあるSNSに、投稿した・・・・。


【シーン9】

 ここは、とある大学の中の、とある道。ここを、カズヤとカツマサは、会話しながら、歩いていた・・・・。


カズヤ「今年も、学園祭が、近いな」


カツマサ「そうだな」


カズヤ「今回の舞台の、手応えは?」


カツマサ「・・・・まあ、上々と言った所だろう・・・・」


カズヤ「?んっ?何か、不服そうだな」


カツマサ「・・・・完璧じゃないだけ・・・とは言え、去年のクオリティーを、超えられるかは、微妙・・・・」


カズヤ「あらら」


カツマサ「・・・・そっちは、どうだ・・・・?」


カズヤ「!んっ!?・・・・ああ、映画か・・・・」


カツマサ「そう」


カズヤ「いやぁ~♪いい出来だね♪♪」


カツマサ「・・・・そっか・・・・」


カズヤ「・・・・まあ、不安なのは、映画の出来より、進路の方・・・・」


カツマサ「・・・・ああっ・・・お前の場合、サークル内の派閥か・・・・」


カズヤ「・・・・まあね・・・うち・・・映画のサークルなんだけど、編集技術を、身に付けて、AV業界入りする奴も、多くて・・・・」


カツマサ「・・・・それっ・・・入ってから、知ったんだもんな・・・・」


カズヤ「・・・・まあね・・・・」


カツマサ「・・・・お前は、・・・どうしたいんだ・・・・?」


カズヤ「・・・・うん・・・まあ、・・・俺は、AV業界より、ずっと、表現者で、いたいんだよ・・・・」


カツマサ「・・・・やっぱな・・・・」


カズヤ「・・・・うん・・・でもな・・・編集技術は、AV派閥の方しか、知らないって感じでな・・・・」


カツマサ「・・・・本気で、自主制、続けたいって奴・・・居るには居るけど、AVで、食っていきながらって人ばかり・・・だろ?・・・・」


カズヤ「・・・・それな・・・・」


カツマサ「・・・・ヤバいな・・・・」


カズヤ「・・・・何とか、授業と両立は、してきたけど、就職は、不安・・・・」


カツマサ「・・・・ウチの、大学の就職率、いいけど、サークル生以外だもんな・・・・」


カズヤ「・・・・それな・・・・」


カツマサ「・・・・う~む・・・・」


カズヤ「・・・・お前は、いいよな?・・・戯曲賞取ってるし・・・・」


カツマサ「お陰様で、知名度は、全国区だ♪」


カズヤ「・・・・お前には、映画を、褒めて貰えてるけど・・・俺は、厳しいな・・・・」


カツマサ「・・・・そっか・・・・」


 この後、カツマサは、しばらく、考え込む・・・・。


カツマサ「・・・・なあ、カズヤ・・・・」


カズヤ「?何だぁ~??」


カツマサ「・・・・うん、ふと思ったんだけど・・・・」


カズヤ「!・・・・うん??・・・・」


カツマサ「・・・・お前・・・・」


カズヤ「・・・・うん・・・・」


カツマサ「・・・・演劇に、転向しない・・・・?」


 これを聞いて、カズヤは、驚きを隠せない・・・・。


カズヤ「・・・・えっ・・・・?」


カツマサ「・・・・いやっ『映画』と、『演劇』じゃあ、勝手が違うのは、分かっているが・・・何か・・・お前の場合・・・演劇なら、戯曲賞ものなんだよ・・・話は・・・・」


カズヤ「・・・・ああっ・・・それ、言ってたな・・・・」


カツマサ「・・・・うん・・・うまく、転向できれば、賞取れると、思うんだよ・・・・」


 これを聞いて、カズヤは、動揺する・・・・。


カズヤ「・・・・そっそうかな・・・・?」


カツマサ「・・・・まあ・・・僕が、審査員なら、受賞作としたい・・・・」


カズヤ「・・・・ああ~・・・・」


 この後、カズヤは、しばらく、考え込む・・・・。


カズヤ「・・・・してみようかな?転向・・・・」


カツマサ「!うん!!それがいい!演劇のことなら!僕が!教えるし!」


カズヤ「・・・・う~ん・・・・」


 この後も、カズヤは、しばらく、考え込む・・・・。


カズヤ「・・・・うん!・・・そうしてみる♪」


カツマサ「よしっ!いやぁ~、お前の、作品は、僕も、楽しみだったからな♪」


カズヤ「・・・・おおっ・・・そこまで、楽しみにしてたのか・・・・」


カツマサ「まあね♪」


カズヤ「・・・・まあ、・・・今回で、学生最後の作品・・・終われば、演劇について、学びたいな・・・・」


カツマサ「おしっ!任せろ!!」


カズヤ「うん♪よろしく!」


カツマサ「おう!♪」


 この後も、カズヤとカツマサは、会話しながら、歩いていた・・・・。


【シーン10】

 ここは、とあるソープ店の、一部屋。ここで、トモミは、男性客の、フェラをしていた・・・・。


男性客「・・・・ああっ♪・・・気持ちいい♪・・・じゃあ♪・・・入れて♪・・・・」


トモミ「・・・・はい・・・・」


 この後、この男性客は、台に、寝っ転がる・・・・。


トモミ「・・・・じゃあ・・・・」


男性客「うん♪♪」


 この後、トモミは、この男性客と、騎乗位を始めた・・・・。


【シーン11】

 ここは、とある大学のサークル、『映画研究部』の部室。ここの編集室で、サナエが、パソコンで、自分の、自主制作映画の、編集をしていた・・・・。しばらく、編集していると、この編集室に、カズヤが、入って来る・・・・。


カズヤ「お疲れッス!♪」


サナエ「お疲れぇ~♪」


 この後、カズヤは、別のパソコンの前まで行き、そのパソコンを、起動する・・・・。


サナエ「・・・・順調?・・・・」


カズヤ「!えっ?編集ですか??」


サナエ「・・・・うん・・・・」


カズヤ「・・・・ええっ・・・まあ・・・・」


サナエ「・・・・そっか・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


サナエ「・・・・今回で、・・・学生、最後やね・・・・♪」


カズヤ「・・・・ですね♪・・・・」


 この後も、しばらく、間があく・・・・。


サナエ「・・・・あのさ・・・・」


カズヤ「・・・・はい・・・・」


サナエ「・・・・どうするつもりなん?・・・・」


カズヤ「?・・・・何がです・・・・??」


サナエ「・・・・コウイチロウさん所・・・・」


カズヤ「・・・・ああっ・・・・」


 この後も、また、しばらく、間があく・・・・。


サナエ「・・・・っで、どうなん・・・・?」


カズヤ「・・・・はあ・・・・」


 この後も、また、再び、しばらく、間があく・・・・。


カズヤ「・・・・俺・・・行かないです・・・・」


 これを聞いて、サナエは、驚きを、隠せない。しばらく、間があく・・・・。


サナエ「・・・・!えっ!?・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


カズヤ「・・・・俺は・・・AVの方には行かず、演劇の方に、転校するつもりです・・・・」


 この後、しばらくして、サナエは、ため息をつく・・・・。


サナエ「・・・・そう、うまくいくと、思いよん・・・・?」


カズヤ「・・・・いくら何でも、警察が、動きますよ・・・・」


 この後、しばらくして、サナエは、再び、ため息をつく・・・・。


サナエ「・・・・知らんよ・・・・」


カズヤ「!えっ!?」


サナエ「・・・・この不景気・・・そんな、甘くないよ・・・・」


 この後、カズヤは、呆然とし、編集の手が、止まっていた・・・・。


【シーン12】

 ここは、とある大学のサークル、『演劇部』の部室。ここには、カツマサが、自分の書いた、台本と、睨めっこをしていた・・・・。しばらくして、この部室に、ソフィアが、入って来る・・・・。


ソフィア「・・・・お疲れ様です・・・・」


カツマサ「お疲れッス!♪」


 この後、ソフィアは、近くの、椅子に座る・・・・。


ソフィア「・・・・どうしたんです?・・・台本なんか、見つめて・・・・」


カツマサ「・・・・いやっ・・・演出に、悩んでるんだ・・・・」


ソフィア「・・・・ああっ、なるほど・・・やっぱり、カツマサさん、真面目ですね・・・・」


カツマサ「・・・・まあ・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


ソフィア「・・・・何か・・・演出、変わったりします・・・・?」


カツマサ「・・・・少し・・・・」


ソフィア「・・・・なるほど・・・・」


 この後も、カツマサは、台本との、睨めっこを、続けていた・・・・。


【シーン13】

 ここは、とあるラーメン屋。ここのテーブルの、一つに、アサヒとトモミが、それぞれ、ラーメンを、食べながら、会話していた・・・・。


トモミ「・・・・なるほど・・・画像投稿で、生活か・・・・」


アサヒ「・・・・うん・・・有料プランで・・・・」


トモミ「・・・・そっかぁ~・・・でも、それなら、風俗で、体を売った方が・・・・」


アサヒ「・・・・いやっ・・・エッチぃ~ことに、抵抗はあって・・・・」


トモミ「それで、大事な所を、隠してか・・・・」


アサヒ「・・・・うん・・・・」


トモミ「・・・・なるほどねぇ~・・・でも、ネットだから、裸を見たい人は、誹謗中傷すると思うけど・・・・」


アサヒ「・・・・覚悟の上・・・・」


トモミ「・・・・う~ん・・・・」


 こう言いながら、トモミは、深く、考え込む・・・・。


トモミ「・・・・大丈夫かなぁ~?・・・・」


アサヒ「・・・・不安・・・・?」


トモミ「・・・・うん・・・覚悟の上ったって、誹謗中傷は、そんなに、甘くないと思うよ・・・・」


アサヒ「・・・・そう言われても・・・・」


トモミ「・・・・ネットに晒さないで、風俗ぐらいの方が・・・正直、この不景気で、風俗嬢も、AV女優も、珍しくないし・・・・」


アサヒ「・・・・そう・・・だけど・・・・」


 この後、しばらくして、トモミは、深く、ため息をつく・・・・。


トモミ「・・・・まあ、・・・キモい男と、ヤりたくないのは、分かるし、やるだけ、やってみても、いいかもね・・・・」


アサヒ「・・・・私は・・・・」


トモミ「・・・・うん・・・・」


 この後、しばらくして、トモミは、再び深く、ため息をつく・・・・。


トモミ「・・・・まっ、何かあれば、相談には乗るよ・・・・」


アサヒ「・・・・うん・・・・」


 この後、トモミは、一息つく・・・・。


トモミ「・・・・食べよっか♪・・・・」


アサヒ「・・・・うん・・・・」


 この後、トモミとアサヒは、ラーメンを、食べ始めた・・・・。


【シーン14】

 ここは、サナエの自宅。自宅に、帰って来たサナエは、スマホの、LINE通話で、電話を、かけ始める。相手は、コウイチロウだ・・・・。


コウイチロウ「もしもし♪」


サナエ「あっ!コウイチロウさん!」


コウイチロウ「カズヤどうって!!?」


サナエ「・・・・あっ・・・それがですね・・・カズヤの奴、コウイチロウさんの所へは行かず、映画から、演劇に、転向するって・・・・」


 これを聞いて、コウイチロウは、イラッ!とする・・・・。


コウイチロウ「・・・・はっ!?・・・・」


サナエ「いやっ、だから、自主制から、演劇に、転向するって、言い出して・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


コウイチロウ「・・・・あいつ、舐めとんね・・・・」


サナエ「・・・・私も、そう思うんですけど・・・・」


コウイチロウ「やろっ!!?」


サナエ「・・・・はい・・・・」


 この後も、しばらく、間があく・・・・。


コウイチロウ「・・・・サナエ・・・・」


サナエ「!はい!!」


コウイチロウ「・・・・学園祭の時、もう一回!説得して・・・・」


サナエ「分かりました」


コウイチロウ「頼むね♪」


サナエ「はい」


 この後、通話が切れた・・・・。そして、サナエは、深く、ため息をついた・・・・。


サナエ「・・・・絶対、最終警告やね・・・うん・・・・」


 この後、サナエは、一息つき、倒れるように、ソファーに、横になった・・・・。


【シーン15】~学園祭の日、・・・・~

 ここは、学園祭中の、とある大学の中。ここの、『演劇部』の公演に、カズヤは、客として、観劇していた・・・・。


カズヤ(・・・・さすが、カツマサ・・・・)


 カズヤは、この舞台に、見入っていた・・・・。


【シーン16】~同じ日、・・・・~

 ここは、学園祭中の、とある大学の中。ここの、『映画研究部』の、自主制作映画の、上映会場に、カツマサは、客として、見ていた・・・・。


カツマサ(・・・・やはり、君は、AV企業なんかで、終わる人材じゃないよ。カズヤ君・・・・)


 カツマサも、カズヤの、自主制作映画に、見入っていた・・・・。


【シーン17】~学園祭終了後、・・・・~

 ここは、『映画研究部』の、自主制作映画の、上映会場。上映の終わった、この上映会場で、カズヤ、サナエを始めとした、映画研究部員達は、後片付けをしていた・・・・。


【シーン18】

 ここは、『映画研究部』の、打ち上げ会場。ここでは、学園祭の、上映の終えた、映画研究部員達の、打ち上げが、行われ、大いに、盛り上がっていた・・・・。そんな中、サナエは、カズヤの側まで寄る・・・・。


サナエ「・・・・カズヤ・・・・」


カズヤ「!サナエさん!?」


サナエ「・・・・ちょっと・・・・」


 この後、カズヤは、サナエに付いて行く・・・・。


サナエ「・・・・カズヤ・・・・」


カズヤ「・・・・はい・・・・」


 この後、サナエは、一息つく・・・・。


サナエ「・・・・ホントに、コウイチロウさんとこ、行かんつもり・・・・?」


カズヤ「・・・・はい・・・・」


 この後も、サナエは、一息つく・・・・。


サナエ「・・・・ホントに・・・それで、いいんやね・・・・?」


カズヤ「・・・・はい・・・・」


 この後も、サナエは、再び、一息つく・・・・。


サナエ「・・・・もう知らん・・・・」


 こう言いながら、サナエは、この場を、去ろうとする・・・・。


カズヤ「・・・・サナエさん・・・・」


 こう言われ、サナエは、立ち止まる・・・・。


サナエ「・・・・なん・・・・?」


カズヤ「・・・・俺は、・・・表現者でありたい・・・ただ、それだけなんです・・・『映研』に、入ったばかりの頃も、今も・・・・」


サナエ「・・・・そっ・・・・」


カズヤ「・・・・はい・・・・」


 この後、サナエは、深く、ため息をつく・・・・。


サナエ「・・・・君らしいよ・・・正直・・・・」


カズヤ「・・・・俺は・・・自分の信念を、曲げたくないです・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


サナエ「・・・・表現者って言葉・・・あんま、好きじゃないんよね・・・・」


カズヤ「・・・・知ってます・・・・」


 この後、しばらくして、サナエは、一息つく・・・・。


サナエ「・・・・君・・・昔から、思いよったんやけど・・・・」


カズヤ「・・・・はい・・・・」


 この後、サナエは、一息つく・・・・。


サナエ「・・・・頭、使い過ぎやし・・・神経質なんよね・・・正直・・・・」


カズヤ「・・・・俺は・・・表現者であり・・・映画オタクなんで・・・・」


サナエ「・・・・知っとる・・・・」


カズヤ「・・・・俺は、・・・サナエさんの、作品の凄さは、知ってます・・・でも・・・俺とサナエさん・・・何って言うか・・・正反対なんですよ・・・・」


サナエ「・・・・君は凄いし、ウチは、君とウチは、正反対と、思っとらん・・・・」


カズヤ「・・・・いつも、言いますね・・・それ・・・・」


サナエ「・・・・お互い様・・・・」


カズヤ「・・・・ですね・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


カズヤ「・・・・俺は、演劇の道で、表現者として、足掻きます・・・・」


サナエ「・・・・それに関しては、頑張れと、応援できん・・・早く、こっち来いが、本音・・・・」


カズヤ「・・・・でしょうね・・・・」


サナエ「・・・・うん・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


サナエ「・・・・どの位かは、分からんけど・・・しばらく・・・お別れ・・・・」


カズヤ「・・・・ええっ・・・・」


 こうして、サナエは、自分の席に戻り、カズヤは、しばらく、その場に、立ち尽くしていた・・・・。


【シーン19】~とある日、・・・・~

 ここは、とあるラーメン店。ここで、カズヤとカツマサは、それぞれ、ラーメンを、食べながら、会話していた・・・・。


カズヤ「・・・・劇団か・・・・」


カツマサ「・・・・うん・・・とりあえず、ソフィアちゃんは、入ってくれることに、なっている・・・・」


カズヤ「ああっ!あのインド人と、ハーフの」


カツマサ「そうそう」


カズヤ「ああね」


カツマサ「とりあえず、そこ所属の、原案提示者という事に、なるかな」


カズヤ「いやぁ~、悪いね。俺の台本を、・・・・戯曲?・・・化まで、してくれるなんて・・・・」


カツマサ「お前の作品だからな」


カズヤ「・・・・ありがと♪・・・・」


カツマサ「・・・・いやいや♪・・・・」


カズヤ「・・・・そして、劇団員随時募集か・・・・」


カツマサ「・・・・だな・・・・」


カズヤ「いやぁ~♪♪楽しみだ♪」


カツマサ「だな!♪」


カズヤ「ああっ♪」


 こうして、カズヤとカツマサは、満面の笑みを、浮かべていた・・・・。


【シーン20】

 ここは、とある十字路。ここの、ある電柱に、カツマサの劇団、『オタク同士』の、劇団員募集の、チラシが、貼ってあった。このチラシの前を、アサヒが、通りかかり、つい、足を止める・・・・。


アサヒ「・・・・劇団員・・・募集・・・・」


 アサヒは、このチラシを、マジマジと見ていた・・・・。


【シーン21】~一ヶ月後、・・・・~

 ここは、劇団、『オタク同士』の、稽古場。ここでは、カツマサ、ソフィア、アサヒの基礎発声練習が、行われていた・・・・。


カツマサ「では!自由発声です!!」


ソフィアとアサヒ「はい!!」


 こうして、カツマサ、ソフィア、アサヒの、それぞれの発声練習を、始めた・・・・。


【シーン22】

 ここは、とあるAV事務所の、スタジオ。ここの、ベッドの上で、コウイチロウとサナエは、互いに、一矢纏わぬ姿で、セックスしていた・・・・。


【シーン23】~セックス後、・・・・~

 ここは、とあるAV事務所の、スタジオ。ここの、ベッドの上で、コウイチロウとサナエは、互いに、一矢纏わぬ姿で、並んで、横になっていた・・・・。


コウイチロウ「・・・・劇団の、原作担当か・・・・」


サナエ「・・・・みたいです・・・・」


コウイチロウ「・・・・なるほどね・・・・」


サナエ「・・・・はい・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


コウイチロウ「・・・・何か・・・面白くないね・・・・」


サナエ「面白くないですね」


コウイチロウ「・・・・うん、面白くない・・・・」


 この後、コウイチロウは、しばらく、考え込む・・・・。


コウイチロウ「・・・・どうするかなぁ~・・・・♪」


サナエ「・・・・どうしましょ・・・・」


コウイチロウ「ねえ~♪?」


サナエ「・・・・はい・・・・」


 この後も、コウイチロウは、しばらく、考え込む・・・・。


コウイチロウ「とりあえず!♪評判下げようや♪」


サナエ「ですね!♪」


コウイチロウ「うん!♪下げよ下げよ♪」


サナエ「はい♪」


 この後、コウイチロウは、無邪気で、不敵な笑みを、浮かべながら、考え込んでいた・・・・。


【シーン24】

 ここは、とある居酒屋。ここの、カウンターで、カツマサとソフィアは、それぞれ、カクテルを、飲みながら、会話していた・・・・。


ソフィア「・・・・私だけですね・・・オタクとは違うの・・・・」


カツマサ「・・・・文学も、オタクのようなものだよ・・・文学も、萌えとの共通点も、多いし・・・・」


ソフィア「・・・・カツマサさん・・・よく萌え系のキャラを、自分の作品に、登場させてるって、言いますけど・・・私には、その萌えっていうのが、分からなくて・・・・」


カツマサ「・・・・ああっ・・・ヒロインは、萌えキャラにしてるね・・・演劇仲間からは、やめりゃいいのにって、言われますけど・・・・」


ソフィア「・・・・ヒロインが・・・ですか・・・・」


カツマサ「・・・・はい・・・・」


 この後、しばらくして、カツマサは、ため息をつく・・・・。


カツマサ「・・・・まあ、何って言うか・・・ソフィアちゃんにも、萌えへの偏見を、捨てて貰いたいです・・・・」


ソフィア「・・・・はあ・・・・」


 この後も、しばらく、間があく・・・・。


ソフィア「・・・・あの・・・・」


カツマサ「!・・・・はい・・・・?」


ソフィア「・・・・カツマサさんは、セックスへの、抵抗って、ありますか・・・・?」


カツマサ「・・・・いえっ・・・萌えキャラは、好きですが、セックスへの、抵抗は、ありません・・・表現者ですから・・・・」


 これを聞いて、ソフィアは、安心したように、一息つく・・・・。


ソフィア「・・・・じゃあ・・・・」


カツマサ「!はい?」


 この後、少し、間があく・・・・。


ソフィア「・・・・私と・・・寝てくれませんか・・・・?」


 これを聞いて、カツマサは、戸惑いを、隠せない・・・・。


カツマサ「・・・・えっ!?・・・・」


 この後、カツマサと、ソフィアの間は、いいムードに、なっていた・・・・。


【シーン25】

 ここは、とあるアニソンバー。ここで、カズヤとアサヒは、それぞれ、酒を飲んでいた・・・・。


カズヤ「・・・・いやぁ~♪昔は、オタクってだけで、浮いてしまってたんだけどなぁ~・・・・」


アサヒ「・・・・私も、小さい頃、オタクってことで、イジめられた・・・・」


カズヤ「!だよねぇ~!?」


アサヒ「・・・・うん・・・・」


 この後、カズヤとアサヒは、何となく、嬉しそうな、気持ちになる・・・・。


アサヒ「・・・・付き合う♪?・・・・」


カズヤ「!いいの♪?」


アサヒ「うん♪♪」


カズヤ「付き合お♪♪」


アサヒ「うん♪♪♪」


 こうして、カズヤと、アサヒの間も、いいムードになり、互いに、見つめ合っていた・・・・。


【シーン26】

 ここは、カツマサの自宅。ここの寝室で、カツマサとソフィアは、口付けを、繰り返しながら、互いが互いの服を、脱がせていき、そのまま、2人で、ベッドに、倒れ込んだ・・・・。


【シーン27】

 ここは、カズヤの自宅。ここの寝室で、カズヤとアサヒは、こちらも、口付けを、繰り返しながら、互いが互いの服を、脱がせていき、そのまま、2人で、ベッドに、倒れ込んだ・・・・。


【シーン28】

 ここは、カツマサの自宅。ここの寝室の、ベッドの上で、カツマサとソフィアは、互いに、一矢纏わぬ姿で、セックスしていた・・・・。


【シーン29】

 ここは、カズヤの自宅。ここの寝室の、ベッドの上で、カズヤとアサヒは、互いに、一矢纏わぬ姿で、セックスしていた・・・・。


【シーン30】~次の稽古日、・・・・~

 ここは、とある稽古場。ここでは、今公演のための、稽古が、行われていた。この稽古場には、カツマサ、ソフィア、アサヒの他に、カズヤも、顔を出していた。今回の、脚本、演出は、カツマサだが、カズヤも、勉強のため、顔を出している・・・・。


カツマサ「・・・・はい、お疲れ様です・・・・」


ソフィアとアサヒ「お疲れ様です」


カツマサ「・・・・特に、問題ないですが・・・アサヒちゃん・・・・」


アサヒ「!はい!!」


カツマサ「先程の場面の、『愛おしくて、たまらないのです』の場所・・・『、』が、『。』位、間が、空いてますが、・・・・」


アサヒ「!あっ!すみません!!」


カツマサ「!あっ!いや!謝らなくていいです。ただ、そこ、それ位、間を、空けないと、言い辛いですか?」


アサヒ「・・・・えっ・・・あっ・・・はい・・・何って言うか・・・息がもたないと言うか・・・・」


カツマサ「分かりました。そこは、『、』ではなく、『・・・』にしましょう♪」


アサヒ「・・・・あっ・・・はい・・・分かりました・・・・」


カツマサ「・・・・はい、これで、それ位、空けても、問題ないです・・・・」


アサヒ「はい!!ありがとうございます!♪」


カツマサ「・・・・では!!今日の稽古は!これ位で!♪・・・・」


ソフィア「はい!!ありがとうございました!」


 こうして、この日の稽古は、終わった・・・・。


【シーン31】

 ここは、カツマサの自宅。ここの、自分の部屋で、カツマサは、この日の、台本の、修正箇所を、黙々と直していた。そして、それが、終わり、カツマサは、大きく、一息ついた・・・・。


カツマサ「終わったぁ~!!♪」


 こう言いながら、カツマサは、伸びをした・・・・。


カツマサ「・・・・さて♪・・・とりあえず、ネットサーフィンするか♪♪・・・・」


 この後、カツマサは、パソコンで、ネットを開いた。すると、・・・・。


カツマサ「!?んっ!!?」


 カツマサが、目にしたのは、ネット上の、『劇団『オタク同士』の、男女関係』という項目であった・・・・。


カツマサ「・・・・劇団『オタク同士』の・・・男女関係!?・・・どう言うこと??・・・・」


 カツマサは、しばらく、固まってた・・・・。


カツマサ「・・・・何だこれ・・・・??」


 この後、カツマサは、恐る恐る、この項目を、クリックし、このページを開く。すると、・・・・。


カツマサ「!?んんっ!!?」


 このページを開くと、信じられないことに、カツマサとソフィアの、キス画像と、カズヤとアサヒの、キス画像が、貼ってあり、その下の文章には、ある事ない事の、デタラメな事が、記事にされていた・・・・。


カツマサ「・・・・何だ!この!デタラメな記事は!!・・・・」


 カツマサは、怒り浸透と言った感じだった・・・・。


【シーン32】~次の稽古日、・・・・~

 ここは、とある稽古場。ここで、カズヤ、カツマサ、ソフィア、アサヒの4人は、途方に暮れていた・・・・。


カズヤ「・・・・俺達の、プライベート・・・・」


カツマサ「・・・・名誉毀損に、プライバシーの侵害・・・誰が、やったか分かれば、訴えることもできるのに・・・・」


ソフィア「・・・・オマケに、今公演、キャンセル続出・・・・」


アサヒ「・・・・でも、何で、キャンセル続出??・・・・」


ソフィア「・・・・ウチ・・・オタク受けで、成り立ってたから・・・スキャンダルで、オタクが、離れていったんだと思う・・・・」


アサヒ「そんなぁ~!!」


 この後、しばらく、この場に、重い空気が、漂う・・・・。


カズヤ「・・・・どう・・・する・・・・?」


ソフィア「・・・・どうって・・・・」


カツマサ「・・・・劇団、立ち上げて、初っ端、これじゃあ・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


カツマサ「・・・・とりあえず、・・・今公演やって・・・活動休止にしよう・・・・」


ソフィア「・・・・そうだね・・・赤字と分かってるけど・・・・」


カズヤ「・・・・うん・・・・」


 この後、カツマサは、深く、ため息をつく・・・・。


カツマサ「・・・・まさか、・・・いきなり、こうなるとは・・・・」


ソフィア「・・・・そうね・・・・」


アサヒ「・・・・うん・・・・」


 こうして、この場の空気は、どんよりと、していた・・・・。


【シーン33】

 ここは、とあるAV事務所の、スタジオ。ここの、ベッドの上で、コウイチロウとサナエは、互いに、一矢纏わぬ姿で、並んで、横になっていた・・・・。


サナエ「・・・・うまくいったね♪・・・・」


コウイチロウ「そうやね!♪やっぱ♪カズヤには♪来て貰わんとね♪♪」


サナエ「・・・・うん・・・・♪」


 こうして、コウイチロウとサナエは、満面の笑みを、浮かべて見つめ合い、そのまま、セックスを、始めた・・・・。


【シーン34】~公演日、・・・・~

 ここは、とある劇場。ここでは、客が、少ないながらも、『劇団オタク同士』の、公演が、行われていた・・・・。


ナレーション(カズヤの声で)「こうして、最悪な形で、僕ら、『劇団オタク同士』は、公演を、迎えた。客は少ないため、大赤字で、今公演を、終えてしまい、僕らは、長期間の、活動休止を、余儀なくされた・・・・」


【シーン35】

 ここは、カツマサの自宅。ここの寝室の、ベッドの上で、カツマサとソフィアは、互いに、一矢纏わぬ姿で、並んで、横になっていた・・・・。


カツマサ「・・・・思った通り、大赤字だった・・・・」


ソフィア「・・・・うん・・・・」


 この後、カツマサは、深く、ため息をついた・・・・。


カツマサ「・・・・赤字だけなら、活動費を、みんなで、集めるだけで済むが、あの投稿の、ほとぼりが、冷めない事には、・・・・」


ソフィア「・・・・そうね・・・・」


 この後、カツマサは、イライラした様子を見せる・・・・。


カツマサ「・・・・誰だ!?あんなデタラメ!投稿したのは!・・・・」


ソフィア「・・・・ホント、それ・・・・」


 こうして、カツマサとソフィアは、途方に暮れていた・・・・。


【シーン36】~とある日、・・・・~

 ここは、とある都会の街中。大勢の人が、行き交う、この街中を、カズヤは、1人で、歩いていた・・・・。


カズヤ「・・・・ネット・・・便利だけど、ああいう投稿は、勘弁だよなぁ~・・・・」


 この後、カズヤは、深く、ため息をついた・・・・。


カズヤ「・・・・誰だよ・・・あの投稿・・・・」


コウイチロウ「俺だよ!!♪」


 後ろから、こう言われ、カズヤは、後ろに振り向く。すると、そこには、コウイチロウがいた・・・・。


カズヤ「!コウイチロウさん!!」


コウイチロウ「よっ!久しぶり!♪」


 コウイチロウの、この様子に、カズヤは、合点がいき、カズヤは、深く、ため息をつく・・・・。


カズヤ「・・・・そういうことですか・・・・」


コウイチロウ「そういうこと!♪警察も何も!!ネットは!手出しできないし!今は!!オタクの時代!普通なら!なんて事ないスキャンダルも!痛手!特に!!芸能的なことじゃ!尚更!♪」


 こう言われ、カズヤは、追い詰められたような顔をする・・・・。


コウイチロウ「・・・・あの劇団も、お前が居なきゃ、普通に、公演できたんだよ♪分かる♪?カズヤ君♪あのスキャンダルは♪君のせいなの♪♪・・・・」


 この後、カズヤは、押し黙る・・・・。


コウイチロウ「あの劇団だけじゃないよ!!お前が!ウチ以外の所に行けば!必ず!!こうなる!今は!!オタクの時代!こうなるのは!簡単なんだよねぇ~♪・・・・」


 この後も、カズヤは、押し黙る・・・・。


コウイチロウ「・・・・こっち来い♪・・・お前は、こっち側の人間なんだよ♪『映研』来た時から♪・・・・」


 この後、カズヤは、悔しそうにする・・・・。


コウイチロウ「・・・・お前が、他の所に行けば、そこが迷惑する。分かるな?カズヤ君♪・・・・」


 この後も、カズヤは、押し黙る・・・・。


コウイチロウ「・・・・カズヤ君♪・・・・」


 この後、しばらくして、カズヤは、深く、ため息をつく・・・・。


カズヤ「・・・・はい・・・・」


 これを聞いて、コウイチロウは、満面の笑みを、浮かべる・・・・。


コウイチロウ「よぉ~し♪♪いい子だ♪」


 この後、コウイチロウとカズヤは、並んで、歩いて、この場を、跡にした・・・・。


【シーン37】

 ここは、カズヤの自宅。ここで、カズヤは、窓から、外を眺めながら、悲しそうな顔を、していた・・・・。しばらく、そうして、外を眺めた後、カズヤは、躊躇いながらも、スマホに、手を出し、しばらく、スマホを、眺めた後、意を決し、LINE通話で、アサヒに、電話を掛けた・・・・。


アサヒ「・・・・もしもし?・・・・」


カズヤ「・・・・アサヒちゃん・・・・」


アサヒ「?どうしたの??」


カズヤ「・・・・うん・・・・」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


アサヒ「?カズヤ君??」


 この後も、しばらく、間があく・・・・。


カズヤ「・・・・アサヒちゃん・・・・」


アサヒ「?んっ??」


 この後も、しばらく、間があく・・・・。


カズヤ「・・・・僕は、・・・さよならを、しなきゃならない・・・・」


 これを聞いて、アサヒは、ショックを受ける・・・・。


アサヒ「・・・・えっ・・・・!?」


 この後、カズヤは、深く、ため息をつく・・・・。


カズヤ「・・・・訳は・・・聞かないで欲しい・・・・」


アサヒ「!えっ!?えっ!!?」


 この後、しばらく、間があく・・・・。


カズヤ「・・・・俺は・・・この劇団に・・・この演劇界に、いちゃいけないんだ・・・・」


アサヒ「!どうしてぇ~!?そんなことないよぉ~!!」


 この後、カズヤは、しばらく、押し黙る・・・・。


アサヒ「・・・・カズヤ君・・・・?」


 この後、しばらくして、カズヤは、深く、ため息をつき、やがて、カズヤは、泣き始める・・・・。


カズヤ「・・・・アサヒちゃん・・・・」


アサヒ「!?カズヤ君!!?」


カズヤ「・・・・さよなら・・・・」


アサヒ「カズヤ君!!??」


 この後、カズヤは、アサヒとの通話を切り、LINEの設定で、アサヒを、ブロックした・・・・。この後も、カズヤは、ポロポロと、涙を、こぼしていた・・・・。


【シーン38】

 ここは、アサヒの自宅、アサヒは、繰り返し、カズヤに、LINE通話で、電話を、かけ続ける・・・・。


アサヒ「カズヤ君!カズヤ君!!カズヤ君!!!カズヤ君!!!!」


 LINE通話が、通じず、アサヒは、スマホを落とし、ポロポロと、涙を流す・・・・。


アサヒ「・・・・カズヤ君・・・どうしてぇ~?・・・・」


 この後も、アサヒは、何が何だか分からず、大声で、泣き続けた・・・・。


【シーン39】~数日後、・・・・~

 ここは、とあるAV事務所の、スタジオ。ここで、カズヤは、サナエと、ベッドの上に、座っていた・・・・。


サナエ「・・・・おかえり・・・・」


カズヤ「・・・・ただいま・・・・」


 この後、サナエは、カズヤに、キスをする・・・・。


サナエ「・・・・とりあえず、ここの仕事の、練習しよっか♪・・・・」


カズヤ「?練習??」


 この後、サナエは、無邪気に笑う・・・・。


サナエ「・・・・ここは、AV事務所♪・・・分かるでしょ♪?・・・・」


カズヤ「・・・・そういえば・・・そうだね・・・・」


 この後、カズヤとサナエは、再び、口付けを交わし、それを繰り返しながら、互いが互いの服を、脱がせていき、そのまま、このベッドの上で、セックスを、始めた・・・・。

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