どの色が好き?<絵本:あまがえるのかくれんぼ>
あまがえるのかくれんぼ 作:たてのひろしさん、絵:かわしまはるこさん
まっかだな まっかだな ♪
つたの葉っぱはまっかだな もみじの葉っぱもまっかだな ♪
この歌はみなさんご存じの童謡「まっかな秋」冒頭の歌詞で
まさに今、これから紅葉の季節🍁となります。
美しい紅葉もいいですが、今回はみどり色をメインとした動植物のお話です。実はこの”色”というのが絵本のテーマでもあります。
主人公はラッタ、チモ、アルノーの3匹のあまがえる。
「えっ、3匹もいるの。見分けられないよ」と思うあなた。
はい、その気持ちわかります。でも、3匹とも特徴があるので心配ご無用ですよ。
物語のはじめは、かくれんぼの場所を探していたラッタがくぼみにかくれたこと。
ラッタをみつけたチモとアルノーにもある変化があらわれて・・・(あとはページを開いてのお楽しみ)。
映像や写真で見るあまがえるは、にらまれているようで苦手ではありますが、かわしまさんが描くあまがえるは、飛びはねて笑っているという動作と表情が生き生きして、怖さはまったく感じないです。
特に注目して欲しいのが“指の動き”で1本1本の指の開き具合がチャーミングに感じるのです!
もう1つ、各ページに出てくる虫たち(てんとう虫、ちょうちょ、アリ、ハチ、カマキリなど)がどこにいるかを探すのも楽しめます。
あまがえるとたくさんの虫、そして植物たちの「ぼくたちはここにいるよー」と楽しくも生きるための厳しい世界を見て、彼らの生態をこわさないようにしようと改めて感じた1冊でした。🤗
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