「安売り」を防ぐ方法
今、世の中にはモノがあふれ返っています。
安い食べ物、安い家電、安い服など。
皆さんは、安くて便利な世の中だと
今の時代に満足でしょうか。
確かに安いモノで助かる事もよくあります。
しかし、働く私達の給料や時給も
安いのではないでしょうか。
私のいる業界は建設業界です。
建設業界は、安値が横行しています。
具体的に
・材料費
・工事費
・設計費
について説明させて頂きます。
材料費
材料に関しては、安売りの最たるものです。
どの業界もそうかもしれませんが、
価格を第一優先に求められます。
私の会社も材料の販売がメインですが
とにかく信じられないくらい安く売ります。
多分、みんな麻痺しているのだと思います。
お客様のニーズが
買うならどこでも一緒だから、
一番安い会社に発注するのが
一般的になっています。
場合によっては利益が1.5%~3% の場合も
よくあります。
3000万円や3億円なら、まだわかります。
実際には30万円から300万円の場合でも
頻繁に安売りが行われます。
仮に3%としても30万円で利益が9千円。
300万円で利益9万円です。
何のために売っているのでしょうね?
インターネットサイトの台頭も大きく
影響しています。
インターネットサイトには、
業界ではありえない
最安値で販売されている事がよくあります。
「とにかく売上さえ上がれば良い」
との考えで取引しているとしか
考えられません。
今後、販売だけではこの業界は成り立たなく
なるでしょう。
工事費
工事費も、価格競争が激しいと思います。
工事は業種や内容にもよりますが
内装工事関係が特に酷い。
内装業界は、材料は元請支給で
工事のみを請ける一人親方も多く
安くなり易いのでしょうね。
機器取付などの単純作業は
特に安く叩かれる傾向にあると
感じています。
一方で、高圧の電気工事などの
特殊な仕事は高単価を
キープ出来ているようです。
設計費
設計事務所などの専門会社は
設計料を取っているのですが
私達の会社は、受注するために
設計しているので
お金を頂く事はほとんど
ありません。
以前、受注前提で設計した時に
図面をそのまま競合他社に
流され、仕事を奪われた事が
ありました。
その時は設計者が夜遅くまで残業し
土日も出社して仕上げていた事も
あり、私は怒り心頭でした。
お客様に抗議しましたが
「チャンスを上げただけ有難いと思え」
との捨て台詞を投げつけられました。
そのお客様とはそれ以降
一切取引していません。
このように設計もいいように
利用される事が多いと思うのは
私だけでしょうか?
安売りがもたらしたもの
このような価格競争に
陥っている業界は
建築業界だけではないと思います。
どの会社も目先の売上が欲しくて
飛びつき、それが業界の悪循環を
生んでいるのです。
とは言え仕事量も少ないこの業界では
仕方のないことかもしれません。
しかし、この意味のない消耗戦を
私はしたくありません。
例えばテレビCMを流しているような
大手建築会社や内装会社は安売りを
しているでしょうか。
多分していませんよね。
それはブランディンクです。
スタバやテスラのように高くても
人気があるのは
ブランディンクが成功しているからでは
ないでしょうか?
では、ブランディンクはどのようにすれば
手に入るのか。
色んな戦略やマーケティングなども
あるかもしれませんが
一番は、実績だと考えます。
実績を今まで積み上げて信頼されている
企業価値が出来上がっているからだと
私は解釈しています。
その為には日々良い仕事を行い、
実績を高めるしかないのです。
そう私は結論に至りました。
そのためにも日々の仕事で
実績をつくり、
「あの会社に発注したい」
と思われるように日々努力したい。