今の仕事のきっかけ
私は、建築資材の営業マンでした。
ある日突然、上司に同行営業を命じられ
とある得意先事務所に
上司と訪問しました。
得意先の部長様は、
「あなたがなべ太郎さんですね」
「これから色々お世話になります」
と挨拶されました。
先方は私の事をよく知っている様子。
不思議に思いながら先方が用意した
書類に自分の名前が記入してある事に
気がつきました、
その書類は現場の安全書類だった。
そこには「現場代理人 なべ太郎」
と書いてあるではないか。
安全書類とは、工事現場が始まる前に
提出する現場の作業員や工事する上で
危険が伴う道具や行為を管理する
ための書類になります。
私は意味がわからず混乱した。
「なんで自分の名前が
書類に書いてあるの?」
私が所属している会社は
建築関係の販売会社ですが、
たまに工事を受注する事があります。
どうやら上司は受注した工事の管理を
私に丸投げしたようです。
現場管理の経験のない私に
一切の相談もなく。
それからは本当に大変でした。
現場管理をした事がない私には、
元請の言う事は意味が分からない。
職人からは指示があいまいだと怒られる。
「お前みたいな中抜きだけする奴は、
現場に来るんじゃねーよ」
と胸倉を掴まれたりもしました。
悔しいやら情けないやらで、
何とか現場の事を収めようと必死でした。
必死に現場や施工管理の事を勉強しました。
ようやく現場が収まって、
私は知らず知らずのうちに気が付きました。
この仕事が面白いという事に。
現場管理という仕事は、
「使用する機器や機材・工法などの
創意工夫ができる」
「完成物がお客様に感謝される」
「自分が成長できる実感がある」
と良いこと尽くめだったのです。
仕事を通じてお客様や協力会社様と
仲良くなれる事も魅力のひとつです。
私は、すっかり現場管理に
ハマってしまいました。
調子にのって電気工事や
管工事施工管理技士を
取得しました。
私は、この仕事を社内で
拡大させようと画策しています。
以上が、今の仕事のきっかけです。
現在、この仕事を部下を巻き込みながら
拡大している最中です。