6歳長男にミニ四駆をプレゼントしたらお金の勉強ができた話
長男6歳の誕生日。祖父母からのプレゼントはミニ四駆でした。
・・・祖父母からというか、「プレゼントはミニ四駆にしてくれ」と私から指定しました。
なんなら、そもそも夫の希望。
読者の皆様の中にも記憶にあるのではないでしょうか。
ミニ四駆は、私と夫がこどものころ爆発的な人気がありました。
その「当時のこどもたち」の中の一人であった夫は、自分の息子にもミニ四駆で遊んでほしいとずっと言い続けていました。
一方、私は全然興味が無い。
全然興味はないけど、長男は(次男も)重度の鉄オタであり、生まれてこの方プラレールにしか興味がなかったので
興味の幅を少しでも広げるために、「ミニ四駆」を買い与えてみました。
余談ですが、なぜ祖父母経由でプレゼントしたかというと、本人が私たち親にリクエストしたプレゼントは「プラレール スーパーひたち限定カラー」だったので、ミニ四駆を買い与える隙がなかったためです。
結論
「まさかミニ四駆を通じて、お金の勉強までできるなんて!とんでもない知育玩具だ!!!」
と感動したので、その魅力を書かせてください。
プラモデルはモノづくりの基礎
ミニ四駆の特徴といえば、接着剤不要の組み立て式。豊富なパーツで自分流にカスタムできるところ。
「ミニ四駆 初心者向け」で検索して買ったものの、届いて中身を見たら、自分でパーツを組み合わせて作り上げる仕様になっていました。
「完成品が送られてくるわけではないのか・・・」
対象年齢も10歳からだったので、6歳の長男に組み立てられるのかと不安になっていましたが(なぜ買った)
長男は喜び勇んで夫と一緒にミニ四駆の組み立てに取り掛かりました。
見守っていると、組み立てには「切る」「貼る」「組み合わせる」のモノづくりの基本が詰まっており、ハサミだけでは足りないので、棚の奥から工具箱を取り出し、工具の使い方を夫に習いながら、製作に取り組んでいました。
それだけでも大感動なのですが、完成後の楽しみはミニ四駆を自分好みにカスタマイズしていくこと。家電量販店に行くと、ミニ四駆パーツが豊富に販売しており、モーターだけでも十数種類あります。
「速く走らせたい!」
「コースアウトしてしまったから、ブレーキパーツで速度を調整したい」
など、自分の希望に合わせてパーツを交換していました。
手先の器用さだけではなく、部品の特性を知り、試行錯誤しながらよりよいモノを作り上げていく。
まさに「モノづくりの基礎」をミニ四駆を通じて学んでいく長男でした。
お金の勉強は、ミニ四駆で。
長男は来年から小学生。
そろそろお金の勉強をさせたいと考えていたのですが、ミニ四駆がそのきっかけを作ってくれました。
モノづくりの基本が詰まっているミニ四駆ですが、デメリットは「パーツが多いし消耗品!買い替えで結構お金がかかる!」
パーツの種類が豊富でカスタムができる一方、種類も多いし、走らせていると焼き切れや摩耗を起こして買い替えなくてはならないんですね・・・。
長男も新しいパーツを欲しがるので、レース場に行くと必ず夫に何かねだって新しいパーツを買ってもらっていました。
そして夫が私に怒られていました。
「欲しがればすぐに手に入る」
その環境は、長男にとって後々いい影響を与えないと考え、年明けにもらっていた手つかずのお年玉を渡してお金の勉強をさせることにしました。
ミニ四駆のパーツは、大体300~1000円ほど。
長男のお年玉は約3000円ありました。
それを1000円札と500円玉100円玉に崩し、机の上に並べて
など教え込み、そこら辺にあったキッザニアの財布に入れて渡しました。
その日、夫とレース場に行った息子は、自分のお金で新しいモーターを買って嬉しそうに見せてくれました。
自分のお金で欲しいものを買うことはとても嬉しいものです。
その嬉しさのために人は一生懸命働くのではないでしょうか?
その後の息子を見る限り、頻繁に買い足すことはないものの、一か月に一回ほど新しいパーツを自分のお金で買っていました。
自分のお金を出して欲しい物を買う機会。
ミニ四駆は非常にいいチャンスを与えてくれました。
ミニ四駆を通じて社会を学ぶ
こちらも意外だった「ミニ四駆を通じて社会が学べる」という話。
ミニ四駆のレース場なのですが、家電量販店コジマによく行っています。
レース場自体はミニ四駆を持っていれば誰でも無料で利用することができ、周囲には作業台もあって簡単なパーツ交換であれば、その場で手入れすることができます。
訪れる人は様々で、うちのような父と息子のペアもいれば、小中学生が遊びにきていたり、ミニ四駆歴●十年?!と思わせるようなミドルエイジのおじさま方も・・・
その全員がとっても優しいんです!!!!!
ミニ四駆の醍醐味はやはり、互いにレースを競い合わせること。
組み立てやカスタムなどいろいろありますが、結局のところ「他のミニ四駆とスピードを競う」ことが一番ではないかと思うのですが、長男もレース場に行くと競争相手を探します。
長男は、人を見て危険がないと自分なりに判断すると自分から話しかけていきます。私はそれをみて「迷惑になっているんじゃないか」と焦って止めようとしたのですが(特にミドル世代の一人で遊びにこられている方など・・・)
「悪いことをしているわけではないのだからやみくもに止めるのはよくない。こどもの世界に親が介入するのと同じだ」と思ってぐっと堪えて見守りました。
結局、一度を断られることもなく、声をかけた方々全員、快く長男と勝負をしてくださいました。それどころか、長男のミニ四駆がイマイチ振るわないと修正してくれたり、パーツにアドバイスをもらったり、とても丁寧に接してくださいます。
普段の生活では、同年代のお友だちや親戚ぐらいしか付き合いがないため、様々な年齢の方と交流ができる場所は本当に貴重。
どんな方も長男に対等に接してくださり、本当に感謝です。
ミニ四駆は、学びの宝庫
「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」という本がありますが、こどもにとって遊びは学びの宝庫。
これまで興味が「電車」一辺倒だった長男に、視野が広がればと思い、プレゼントしてもらったミニ四駆ですが、たくさんのことを学ばせることができました。
レース場をあとにする際、相手をしてもらった方々にお礼の一声をかけてから帰るのですが「またやろうね!」と見送って下さるときの長男の嬉しそうな顔。
組み立てるだけでは終わらない、ミニ四駆の無限の可能性はまだまだたくさんありそうです!!
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