家族4人で、 #大地の芸術祭 2022へ その4
2日目 農舞台周辺 ※松代エリア
2日目は火曜日。実は芸術祭は火水が休み。わかってはいたので、この日はあえて外に飾ってある作品が集中している農舞台付近を見て帰ることに。火曜日ではなかったら農舞台で中の作品も鑑賞しつつ、ゆっくり買い物(すてきな芸術祭グッズが充実!)したかった!
■「旅人の迷路」「西洋料理店 山猫軒」「砦 61」「リバース・シティー」「○△□の塔と赤とんぼ」「水のプール」「かかしプロジェクト」「イエローフラワー」、あと、外観だけ「手をたずさえる塔」。
イリヤ&エミリア・カバコフは父さん好きな作家。大地の芸術祭には始まった2000年から印象的な作品を発表し続け、「手をたずさえる塔」も含めたらいくつあるんだろう。私は彼らについて詳しいことは何も書けないが、ウクライナで生まれた彼らの作品を2022年というこの年に家族で観ることには大きな意味がある気がする(もっと観たかった)。父さんはこのあと「人生のアーチ」も観に行っていた(母と子らは車中でクールダウン)。
作品鑑賞はここまで。名残惜しいけれど、気温も絶賛上昇中なので十日町方面へ移動。
そして忘れちゃいけないのが野菜直売所。もっと道の駅みたいなのを想像していたのでこんな可愛らしい小屋でかえって愛着が。大玉トマト3つで100円!あと、夕顔ももちろん。直売所のお姉さんが筆ナスも美味しいですよとすすめてくれたのでこちらも迷いなく。もっと買ってご近所のお土産にすれば良かったなあ。
このあと、十日町でお昼ご飯にへぎそばを食べて六日町ICへ。へぎそば、多かった!学習不足、、。でも快くお持ち帰りにしていただいた。帰宅してからも美味しくいただいた。感謝。あっという間の二日間。小さい子どもいるとこれくらいがちょうどいいのかも。大人はもっと観たかった!行けなかったとこ多数。おすすめはもっともっとある。
帰ってからも、おたのしみ
夕顔は、冬瓜みたいに鶏そぼろあんかけに。父さん大好きなので一本丸々使って大量に調理。冷やして毎日食べている。筆ナスは揚げ浸し。これもまた冷やして食べたらさらに身体が元気に。帰宅してからも旅の余韻を楽しむ我が家。
そしてもうひとつ。探したら昔買ったガイドブックが本棚に!あの作品は今はもうないけどここにあったんだね〜とか、地図を比較して見たり、前回はどんなコースでどこに行ったっけ?と見直したり。思い出が重なってゆく楽しさ。3年に1回いくぞー!って思ってたのに、出産や子育てがあったから、実に干支が一周するほど久しぶりになってしまった(2012があるのは母里帰り出産中に父さんが一人でぬけがけ!)。
ちなみに2009年に行った時の1番のお気に入りはアンティエ・グメルスさんという方の「内なる旅」という野外作品。これは強烈だった。写真だとその強烈さを伝えられない。そして今はもうない。でも忘れられない。その時しか観ることができない儚さもまたいい。今回のお気に入りはなんだろう。まだ決められない。
おわりに
いっぱい書いてしまったけれど、一番の想いは、この芸術祭が末永く続いてほしいな、ということ。
あの里山で、こんな芸術祭を開催するということはスタート時に間違いなく並々ならぬ苦労と努力があったのだと思うし、そのことはガイドブックの北川フラムさんの「開催にあたって」に滲み出ている。でもここでしかできないイベントを見事に定着させたことは本当にすごい。あの里山が背景だからこそさらに作品も活き活きとする。あの古い空き家だからこそ作品に物語が生まれてそれぞれの持つ忘れかけていた記憶とリンクする。その土地を守ってきた人たちの息づかいも伝わる、名前の通り大地に根ざした芸術祭だな、と思う。
現代アートは一見敷居が高そうだけれど、地元の人とあいさつかわしながら鑑賞していると、場所と人の力なのか、自分で自由に解釈して自由に感じて、、、それで充分な気持ちになる。わかんなかったらわかんないままで。これ、変だね、あははははーでもいい気がしてしまう。なんかすごく大らかな芸術祭。でもかっこいい。
そうそう、ゆったりとした里山の風景の中で車を走らせている間、普段酔いやすい子どもたちは一度も気分悪くならなかった。
ここ数年は、コロナ禍、そして温暖化による猛暑や大雨はかなり打撃だったと思う。古い空き家や小学校跡地は前来た時よりも暑い気がした。でも、これでひとつひとつ屋内にエアコンを入れてしまったら里山もますます温暖化が進んでしまう。暑いけど、ここでしか観られない、ここに来た人しかわからない楽しさがある。
エアコンという方法以外の暑さ対策を望みつつ、コロナ禍でも人の温かさを感じられる芸術祭。そんな大地の芸術祭に、たくさんの人がこれからも出会ってくれるといいなと思う。また行きたーい。ありがとう越後妻有ー。最後までこの駄文にお付き合いいただいた方にも感謝ー。