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ベイコラム 横浜 砂田毅樹選手⇔中日 京田陽太選手のトレードはなぜ行われたのか。

おはようございます。なべマガジンです。

シーズンが終わっても、毎日楽しいストーブリーグ。
選手が去ることは寂しいですが、自球団以上に
必要とされて他球団に移籍することは、選手にとって
幸せなことだと思います。もちろん、移籍先で活躍できることが
確約されてはないので、競争には変わりありませんし、
過去の実績をみても、選手それぞれです。
それも選手、チーム次第。移籍した選手は特に
頑張って欲しいと思います。

前置きはさておき、本日のトピックはこちら。
先週の金曜日発表され、こちらも大きな話題を呼んだ
中日の大型トレード第二弾。

中日 京田陽太内野手 ⇔ 横浜 砂田毅樹投手

!!!
京田選手のトレードまたは現役ドラフトでの放出は
想定しておりましたが、まさか横浜とは思っていませんでした。
しかしながら、よくよく考えると、全貌がみえてきました。
下記の項目から考察していきます。

1.砂田毅樹選手の放出理由

※過去の記事ですが、参考程度ご確認ください。

今回のトレードに予想されるのは下記の2点です。

①ブルペン陣においての左投手比率は重視しない方針か

先発候補に左腕が多いことは紛れもない事実ですが、中継ぎ候補は潤沢ではない。来年もエスコバー・田中健投手が担うものと予想されますが、二人共に勤続疲労のある選手。若手では、中継ぎに転向した坂本投手、変則フォームの池谷投手や手術から復活を目指す櫻井投手、支配下登録され、先発もした石川投手、はたまた髙田投手の中継ぎ転向など、様々なプランがありますが、現状1軍が固い状況ではない。砂田投手であればこの段階で1軍候補として挙げられる選手と思いますが、この状況でトレードとなった理由として、ブルペン陣において、左腕の頭数を揃えるという考えは無いのではないかと思う。日本一になったオリックスをみるとブルペン陣は150キロを越える、本格派右腕がずらり、左腕はほとんどいない。そのため、ベイスターズも左腕にこだわることなく、ブルペン陣は、右中心でいく可能性もあるだろう。もちろん、現役ドラフトでの獲得の可能性もあるので、否定はできないが、良い右投手で戦っていこうという姿勢を伺うことができた。

➁ピークアウトと判断し、既にトレード候補の一人だった

育成1位指名の高卒選手であり、ラミレス政権の2017.2018年はフル回転。巨人のコーチでもある、阿部氏が最も対戦したくない投手とも言わせた左腕である。2021年58試合に登板したものの、今年は疲労の影響なのか、本来の投球ができずにいた。①でも記載したように、左腕については、比率を減らしつつ、若手のブレイク候補を育てる方針であれば、トレード候補として挙がった理由が良く分かる。選手の年齢や年俸のバランスでみても、年齢は来年28歳 年俸5600万円の砂田投手。一方、京田選手は年齢は来年29歳 年俸6400万円 実績経験豊富であるという点まで、トレード候補としては、ピッタリである。

2.砂田毅樹選手の今後、移籍先について(中日)

おそらく、移籍1年目から1軍でのブルペン待機で、6.7回やワンポイント起用されることになるでしょう。中日は、中継ぎ左腕がほとんどいない状況で、候補だった福投手が手術、橋本投手も先発へ転向。来年2年目の石森投手も不透明で、ほとんど候補がいない状況となり、砂田投手とすれば、1軍でのチャンスが可能性大である。放出ではなく、必要とされて移籍することが明白な獲得となっており、これはファンにとっても非常に嬉しい移籍先になった。2022年、結果は悪化したものの、投手能力としてまだ衰えてはいない。スライダーの切れは健在で、スクリューやチェンジアップもあり、球種は多彩。あまりクロスファイヤーのストレートは得意ではなく、球威は強い方ではないため、コントロールに苦しむと、連打され歯止めが効かないきつい場面もあるが、広いバンテリンドームで、低めの制球力が安定すれば、1軍で1年間活躍できる可能性を秘めた選手です。中日ファンの皆様、砂田投手の応援をよろしくお願いいたします。

3.京田陽太選手の獲得理由

2022年シーズン。ベイスターズはショートの固定に苦しんだ。森選手をブレイク候補に挙げ、キャンプから期待されていたものの、オープン戦で怪我により離脱。開幕前、同時に期待されていた知野選手も、開幕戦でのエラーなどから、そのまま状態を崩してしまい、結局2021年と同じ、大和・柴田コンビで戦う事になった。大和選手もチャンスに強い打撃、守備では、名手と言われておりますが、送球ミスや、イージスミスが増えているのも事実で、さすがに年齢的にもベテランの域。柴田選手も内野手のバックアップとして、一塁以外、完璧にこなす守備は、今後も期待できますが、打撃面での不振が続いており、来年はもう30歳。もちろん、スタメン出場の可能性はありますが、優先的に起用される状況ではないだろう。では、2023年シーズンこそ、森選手では?という予想が大半だろうが、さすがにまだ高卒4年目。野球センス・身体能力は抜群かと思いますが、ブレイクする可能性は五分五分である。先日では、私生活面でのリークが話題となり、印象は悪化してしまった。(森選手がメインとして標的になりましたが、大きな問題にまでは発展しなかったことは幸いでした)先日のドラフトでは3位で、セカンドながら、ショートもできることを見込んで、林選手を獲得しており、森選手の対抗馬としても期待されます。ここにもう一人実績経験豊富な即戦力クラスを加えることは、優勝を目指すにあたって、必要なピースでピッタリだったのが、中日の京田選手でした。

京田選手は、2016年ドラフト2位で入団し、1年目からショートのレギュラーを獲得し新人王を獲得し、ドラゴンズの顔になった選手です。(余談ですが、中日は巨人に入団した吉川選手を獲得予定でしたが、1位指名されてしまったため、2位で京田選手を獲得したのではないかという説があります。)打撃面では、打率2割5分前後の成績ながらも2021年まで毎年100安打以上放っています。盗塁数こそ年々低下していますが、盗塁できる選手ですし、一番の特徴は、安定感のある守備と広い守備範囲です。おそらく、ゴールデングラブ賞の選出方法が記者投票でなければ、確実にゴールデングラブ賞に選出されていたであろうほどの名手です。2022年こそ、立浪監督とうまくいかず、完全に干されてしまった格好となりましたが、選手としてはまだまだ衰えていません。レギュラークラスのショートをトレードで獲得できることは中々ありませんので、非常に良いトレードになったと思います。
ベイスターズは明るい雰囲気で有名なチームですし、移籍した大田選手も1年目から選手としても、盛り上げ役としても活躍しています。京田選手もリスタートするには、とても良い球団になったのではないでしょうか。京田選手がデスターシャに加わるのか注目です。

4.まとめ

双方の球団にとって、ウィークポイントを埋めあうことを出来た素晴らしいトレードとなった。これがトレードだ。と語り継がれるような活躍を期待したい。

中日、そして立浪監督の来年へかける思いが伝わる、レギュラー野手だった阿部・京田選手の放出は世間を沸かせました。各OBも賛否両論であり、物議をかもしていますが、それほど立浪監督が内野手陣をリセットしたったのでしょう。ドラフトで4名の内野手(2位村松選手、5位濱選手、6位田中選手、7位福永選手)を獲得し、全員が大卒以上です。三ツ俣選手も戦力外とし、レギュラー候補はサードの高橋選手とファーストのビシエド選手で、二遊間のレギュラー争いは、他球団のファンにとっても、どうなるのか見ものです。

今回は、砂田投手と京田選手のトレードについて考察させて頂きました。
両選手にとって良いトレードになりますように、心から祈っております。

砂田投手、育成から這い上がり、ベイスターズの日本シリーズ進出へ大きく貢献して下さり、長い間ブルペンを支えてくれて、本当にありがとうございました。中日へ行っても、活躍を期待しています!

京田選手、ベイスターズのショートはまだ決まっていません。来年開幕戦でのスタメン起用もあるかもしれません。今年は、おそらくプロ入りしてから1番辛いシーズンだったと思いますが、気分一新、ベイスターズで暴れて下さい!宜しくお願い致します。

最後までお読みいただきありがとうございました。
また、ストーブリーグで動きがあれば、投稿していきますので、
これからもよろしくお願いいたします!!!

20年以上ベイスターズ・プロ野球を見てきた自分だからこそ発信できることをこれからも発信し続けていきますので、良ければ、サポートをお願い致します^^