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ベイコラム 伊藤裕季也選手⇔楽天 森原康平選手のトレードはなぜ行われたのか。
おはようございます。そして、お久しぶりです。なべマガジンです。
オールスターを終えて、後半戦スタート!という中で巨人のクラスターにより、中止が続いておりますね。せめて明日は実施してほしいと願ってます。
そんな中、伊藤裕季也選手⇔楽天 森原康平選手のトレードが先日発表されました。
個人的に地元出身の選手で、知り合いに近いこともあり
開かれた後援会には参加もしていたこともあり、残念でなりません。
それでは、トレードの考察について記載していきます。
1.伊藤裕季也選手の放出理由
※去年の記事ですが、参考程度にご確認ください。
今回のトレードについて思うのは下記の3点が挙げられます
①牧選手の加入と宮﨑選手の長期契約(6年)、他選手台頭
彼にとってはこれが一番大きい転機になってしまったと思います。まずルーキーだった2019年シーズンは、ファームで14本塁打を放ち、和製大砲としての片鱗を見せつけ、8月に宮﨑選手の負傷で1軍デビュー。それはそれは華々しいデビューでした。出場2試合目で、代打で2塁打を放つとそのまま守備につき、2打席連続2塁打を記録し、翌日には5番セカンドで初のスタメンを勝ち取ると、同点本塁打を含む2打席連続本塁打を記録。プロ初先発の試合で2本塁打した新人は、セ・リーグは阪神の田淵選手以来50年ぶり、DeNAでは球団初の快挙だった。しかしながら、ブレイクを期待された2年目は、伸び悩み、2軍での出場が中心でシーズン終盤での1軍出場となった。そのシーズンのドラフト2位で同じ右の内野手である、牧選手の加入が発覚する。球団として、牧選手が2位まで残っていたこと、内野手の活性化での獲得なったが、牧選手の想定以上の活躍により、伊藤裕選手の出場はどんどん奪われていった。宮﨑選手も非常にタフで長期離脱も無く、親友だった梶谷選手とは逆の選択である残留を選んだ。この時点で、サード・セカンドというメインポジションでレギュラー獲得が非常に厳しい立場になった。
そして、ドラフト6位で同期入団していた知野選手が2022年練習試合やオープン戦で覚醒の片鱗をみせ、大田選手や藤田選手の新加入、森選手や蝦名選手の台頭もあり、内野手枠や代打での出場の可能性も減っている中、2軍でも圧倒的な数字を残すことができなかった。
➁打撃フォームの確立ができず、変化球への対応に課題があった
打撃スタイルは、引っ張りタイプで力強く振り抜いて仕留めるタイプ。実際にルーキー時に放った2打席連続本塁打は小笠原・ロドリゲスの左腕からのインハイのストレートをレフトスタンドに振り抜いたものだった。
そのため、変化球への対応は課題で、落ちる球及び外に逃げるスライダーなどに弱く、空振り三振は目立っていた。毎年打撃フォームを少しずつ改善しつつ、手応えを掴んでいるようにコメントでも報じられていたが、1年目の様な結果は出せず、課題も克服することができなかった。
➂新天地で気分一新という球団の計らいもあった
上記で記載したように、自身の伸び悩みとレギュラー争いや1軍枠の状況が非常に厳しい立場となり、結果を残しても1軍に上がれない可能性もあり、本人としてもメンタル的に良い状況ではなかったと思います。どちらかというと、人見知りで明るく振る舞うタイプではなく、元キャプテンの石川選手のように態度には出さないが内なる闘志を燃やすタイプ。クールな印象を与えるが、人当たりも良く人望も厚かった伊藤裕季也選手。
今季成績も徐々に調子を上げており、先日の巨人戦では、元横浜の井納・山口からフォークを2連続本塁打している。球団として、編成状況を踏まえ、彼のキャリアのことを考えると、タイミング的にも今年度の放出が良いのではということになったと思われます。
2.伊藤裕季也選手の今後、移籍先について(楽天)
もちろん、筆者は覚醒することを信じて応援し続けます。やはり、和製大砲として片鱗を持ち合わせているのは間違いなく飛ばす力を持っています。環境を変えれば、また気持ち新たに自分の打撃スタイルを磨いて、ブレイクのきっかけを掴んでくれると思ってます。大学時代の同期である小郷選手、自主トレを一緒に行っている辰巳選手、実績十分の浅村選手など移籍先の楽天には、彼を支えるチームメイトの存在も大きく、良い環境に移籍できたでしょう。たまたまかもしれませんが、彼にとっては1番やりやすい球団でしょう。石井監督がコメントしていたように、右打者や新外国人の不振で、1軍のレギュラーも決まっておらず、チャンスの宝庫です。セカンドは浅村選手も、サード・ファースト・DHを中心に出場機会はありますし、おそらく後半戦1度は1軍でスタメン起用されることが予想されます。ここでまず、来年に繋がる結果を残して欲しいと思います。ベイスターズ時代もチャンスが全くなかった訳ではないですが、スタメンでの出場が少なく代打中心になっておりました。大田選手同様にスタメン出場で結果を残せるタイプですので、代打向きではないかなと実績から想定されますので、起用時はスタメン出場で!!と願っています。
3.森原康平選手の獲得理由
実績十分のリリーバーの獲得になりました。楽天は実績に関係無く、現状での改善トレードも多く、巨人へ高梨選手⇔高田選手やウィーラー選手⇔池田選手など、え?と思われるトレード実績もありますし、今回でいえば、固定できていない内野手、そして打てる右打者が欲しかったということで伊藤裕季也選手とのトレードになったと思います。
一方ベイスターズは、前半戦リリーフの登板過多が目立っており、田中健選手やクリスキー選手(怪我)、三嶋選手(再調整・コロナウイルスの影響)もあってエスコバー選手や伊勢選手、平田選手を中心にフル回転。入江選手の台頭はかなり大きいですが、夏場を迎えてもう1枚リリーフを加えたいという狙いがあったと思います。新外国人のR.ガゼルマン投手も加入しておりますが、未知数であることと、先発ローテーションも潤沢ではないので、もしかしたら森原選手の獲得によって、先発に回せる可能性も出てきております。
2022年1月に右肘をクリーニング手術しておりますが、7月には3試合に1軍登板しており、全く問題ありません。力強いストレートとフォークを武器に、日本代表まで選出された選手で、まだ31歳になる年であり、接戦でも起用できる選手になってくると思いますので、ベイスターズへの加入はかなり大きい。後半戦は2軍調整の上、早期に1軍昇格が見込まれると思います。
※森原選手の紹介は別記事にて投稿予定です。
4.まとめ
両球団にとってWIN-WINのトレード。両選手が1軍で活躍できる可能性も大きく素晴らしいトレードになった。
個人的に寂しいトレードにはなりましたが、去年からずっと覚悟はしていました。移籍先は中日やオリックスかな?と思っていましたが、今年の状況を考えると楽天という移籍先で良かったと思っています。
最後に思いを記載させて頂きます。
伊藤裕季也選手へ
ベイスターズへ指名された時の衝撃・感動は忘れられません。
そして、1年目のキャンプに所属する草野球のユニフォームを着て
嘉手納キャンプに行った際の出待ちで、声をかけてくれたことは
今でも忘れられません。ベイスターズでブレイクのきっかけを
掴むことが出来ませんでしたが、必ずまた飛躍できるチャンスが
楽天ではあると信じていますし、伊藤裕季也選手がここから
這い上がることを信じて応援していきます。
また交流戦でスタメンを張ってベイスターズと対戦できることを
心より期待しております。
ベイスターズへの入団は、自分の人生を変えたと言っても過言ではないです。本当にありがとうございました。
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