第0回 SBNR Japan を実施します
その出会いは必然だったのかもしれない。
鎌倉で奇跡的に出会った5人。僕は自己紹介をかねてSBNRの紹介をした。
何かが弾けた感じがした。
僧侶、クリエイティブ・ディレクター、バンカー、演出家、それぞれの道で価値観のモノサシを持つ男たちの魂が揺れた気がした。
SBNRという言葉がそれぞれの体内にジブンゴト化してゆくのが分かった。
あれから2ヶ月。
12月22日に「SBNR Japan」というタイトルでセッションをやることになった。
第0回ということにした。理由は明確である。僕らにとってはまずはSBNRという概念の広がりを確かめてみたいという思いがあったためだ。
" 価値観が大きく変わる時代 " とは、" 全ての物事のモノサシが変わる " ことを意味していると思う。
経済、社会、資本、人間関係、そう、全ての価値の尺度が変わってきている。
自力と他力という言葉がある。いろいろな解釈があるが、僕の中では明確だ。自分の足で歩くか、他人に抱っこしてもらうかという違いだ。
自力型、ジブンゴトとしてこの変化を前向きに向き合おうと思っている。
5つのセッションをすることにした。
場所は高野山だ。飛鷹全法 住職。まさに鎌倉で出会った知の巨人だ。
コロナの折なので友達限定配信でオンラインセッションを基本とすることにした。ただし僕らは高野山に集まることにした。
時は「2020年12月22日(火) 11:00-17:50」だ。
キーノートとして僕がSBNRについて解説をすることにした。
20分の時間を貰い、SBNRについて俯瞰して紹介し、何が可能性で、いま何をすべきかを話したいと思う。
このメンバーを見てほしい。ドキドキする。金融、クリエイティブ、インバウンド、コミュニティー、思想、地方創生など多様性ある話題に花が咲きそうだ。
そして、セッションは5つ準備をした。
まずは僕のセッション。これまで一緒にSBNRプロジェクトを実践してきた方々との共通価値を探究してみたいと思った。
伊勢市の須崎さん、出羽三山の加藤さん、宗像大社の養父さんが一同に介するのは初の機会だ。三つの聖地が高野山で融合し、垣根を越えて海外目線を取り入れながらSBNR視点でその価値を再解釈する。
そして盟友の二人。山田拓ちゃんと山田さきこ。共に有形無形の価値づくりをしてきた仲間だ。拓ちゃんからは里山のみならず日本の田舎の価値デザイン、海外経験が豊富なさきことは、世界から見たSBNRの可能性について深掘りしたいと思っている。
YouTubeで公開予定(友達限定)だが、是非ここでのセッションを通じて、意義ある一歩を刻みたい。できればこのメンバーでプロジェクトを立ち上げたいくらいだ。
そして、セッションBもド級である。ラクロスの親友なおきがバンカーとして登壇。各界から話題の山口周さんと対談を行う。
タイトルは「風の時代の国家、企業、金融」。ある一説では12/22から世界の周期が変わるらしい。これまでの土の時代から風の時代へと質的に変化するという。
価値観が音を立てて変化してきている現代、僕自身も強くそのシフトを実感している。
個人的に山口周さんの読者でもあり、共に内閣府の価値デザイン委員メンバーでもあるので、特に興味深い。
そして、親生君が主催するコミュニティーの本質論。いま大きく人間関係や地域コミュニティーの在り方が変わってきている。
DX化、AI社会の到来により、コミュニティーの単位や面積もフィジカルな物から、オンラインやデジタルベースに拡張し、より複雑化してきている。
そんな中、人間が本来持っている社会融和性を拠り所に益々コミュニティーの在り方は重要になってくると思っている。
特にSBNR視点で考えた場合、海外の異文化圏の人々とのコミュニティー形成が普通になってくるはずだ。つまり共通価値な何なのか、そしてその価値のあり方は何なのかという双方発生型の文脈デザイン力が求められると思っている。ユニリーバの島田由香さん、そして日本遺産プロデューサーの本田勝之助さんとのセッションは見逃せない。
現代のコミュニティー論を本音で語れる三傑の登壇は、きっと大きなインパクトを刻むと思う。
そして、小橋賢児くんが主催する「ファッションと精神性」。
まさに今回のSBNR Japanの推進役でもある賢児くん。ありとあらゆるクリエイティブ分野で先進的な活動を牽引するその姿には頼もしさを感じる。
賢児君とそのシンパシーを共有する仲間が語り尽くす「精神性」と「ファッション」。きっとファッションという概念そのものの在り方が変わる時代において、どんな指針を示してゆくのかドキドキ感が止まらない。
エシカル感性や、ソーシャル概念、そしてThink Light観念が重要なファッション要素、デザイン要素となっている現代。デザイン思考を手掛かりに未来の価値の在り方と向き合う中、地球社会の共同体の一員としての個人という視点が益々重要になってきている。僕も一緒に考えてみたい。
そして最終話は今回の会場を提供してくれた高野山 高租院 の飛鷹全法 住職。いま各界から話題の建築家田根剛さんとの対談。
アルケーから建築まで、有形無形の壁を越えて、精神性を軸に未来の記憶の在り方を語る。
想像しただけでも興奮してしまう。どんな展開になるか、ぜひ会場にいる僕らと共に視聴している友達たちと一緒にポジティブな化学変化が起きる瞬間を共有したいと考えている。
思えば共感から始まった今回のSBNR Japan。
知の時代から問いの時代、そして精神の時代へとステップを刻んでゆく中で、今回のこの取り組みは非常に意味と意義がありそうだ。
明日の早朝の出発が待ち遠しい。
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