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ChatGPTを転職の面接対策に使ったらいい感じだった
実際の転職活動で面接対策にChatGPTを使った記録です。いい感じに活用できたことと、逆にイマイチだったやり方も合わせて紹介します。
ChatGPTに想定質問を考えてもらう
面接対策といっても面接でアピールする内容を作ってもらうのではなく、想定質問を考えてもらいました。面接官側をChatGPTに担当してもらったわけです。
実際のプロンプトは「40歳の人事マネージャーが転職するときに面接で聞かれるであろう想定質問を10個ください」。
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すると、上記のように想定質問を考えてくれます。どれも実際に面接で聞かれそうな内容で、この時点でかなりいい感じです。ChatGPTはこういう一般論が得意ですよね。
今回は経験職種への転職・40歳マネージャーという属性から、過去の実績やマネジメントについての質問がメインでした。このあたりは属性をプロンプトで指定してあげればいい感じの質問を考えてもらえるので適宜調整するといいでしょう。
さらに深掘りした質問を考えてもらう
上記で挙げてもらった10個の質問に対して、「面接で聞かれたらどう答えるかな」と考えておくだけでもかなり有効な面接対策となります。実績不足で落とされるのは仕方ありませんが、準備不足で落とされるのはもったいないですからね。
さらに対策を万全にするためには、上記で挙げた質問からさらに深掘りした質問を考えてもらうと安心です。
例えば、「貢献したことに対してどんな深掘り質問が考えられますか?」と聞いてみます。
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すると上記のように、「背景」「意思決定プロセス」「成果の測定」などの深掘りポイントを教えてくれます。
こうして深掘りされると、「そういえば成果はどう測ってたっけ。客観的に説明できるようにそのときのことを思い出しておこう」と、準備不足に気づいて対策ができるわけです。
ここまでやってもまだ不安だ、という方は「追加で質問を10個考えてください」と広げていけばChatGPTは無限に付き合ってくれます。
生成AIの特徴を活かして効率的な面接対策を
以上が、わたしが実際に行って効果的だった面接対策です。ChatGPTのおかげで短時間で効果的な対策ができたと思います。
ここまで読んだ方のなかには、「ChatGPTに模擬面接をしてもらえばいいのに」「アピール内容までChatGPTに考えてもらいたい」と感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、個人的にはそれらをChatGPTにやってもらうのは(現段階では)効率が悪いように感じます。
実際にやってみた体験をそれぞれ紹介しますね。
ChatGPTと模擬面接は効率が悪い
ChatGPTに「あなたは面接官です。今から人事マネージャーの転職希望者に対して面接をしてください」とプロンプトを書いて模擬面接をしてもらうこと自体は可能です。
しかし実際にやってみると、うまく質問を掘り下げてくれなかったり機械的な質問に終始してしまったりでうまくいきませんでした。質問に対する回答を打ち込む時間を考えると、最初から質問内容を網羅的に挙げてもらう、本記事で紹介したやり方のほうが効率的でした。
面接自体が完全に初めてで面接の流れを体験しておきたい、という方であればやる意味があるかもしれません。
ChatGPTの考える自己アピールは表面的になる
アピール内容自体を考えてもらうのも、生成AIには苦手な分野だと認識しています。
ChatGPTにわたしの経歴や実績を打ち込んでアピール内容を考えてもらっても、どこか表面的で浅い内容になってしまいます。ChatGPTに限らず、生成AIは一般論は得意でも個別の事情に合わせた解を出すのには向いてないのですよね。
効果的に使うとしたらアピールの内容自体ではなく切り口を考えてもらうといいかもしれません。
「人事マネージャーが転職するとき有利になりそうな自己アピールにはどんな切り口がありますか?10個考えてください」のように、アピールの切り口を考えてもらうと、それをヒントにして自身で自己アピールを考えられそうです。
このように、生成AIの得意なこと・苦手なことを認識したうえで利用すれば、効率的な面接対策ができそうですね。
現時点での生成AIは「一般論が得意、個別論は苦手」「質より量が得意。特に網羅的なアイデア出しが得意」なので、その強みを活かして想定質問を網羅的に挙げてもらう使い方をしたわけです。
以上、ChatGPTを面接対策に使ってみた記録でした。最後までお読みいただきありがとうございます。
(転職活動についてはこちら)
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