「ハコヅメ」の漫画で知る、自分が色んな脅威から守られているということ。
先週からドラマが放映されている「ハコヅメ」ですが、もう漫画の方はお読みですか?
「踊る大捜査線」で育ち、先日「ドロケイ」で知識を更新したばかりの私ですが、そういえばドロケイの前に読んでいた「ハコヅメ」。読んだのが無料公開されていた1巻~2巻くらいの内容だったので、ゆるい・ギャグっぽい感じかしらなんて思っていましたが久しぶりに読むとまた違う魅力を感じたのでご紹介してみたいと思います。
伏線からの伏線回収が巧み
ギャグ回にシリアス回の伏線が隠されていたり、ん?って思った内容が後から伏線として回収されたり、面白くてついつい前の話にもどったりしてなかなか進まないこともしばしば。伏線の隠され方や、回収のタイミングが小気味よいです!
事件や被害者の様子がリアル
周知の事実ですが、作者の泰三子さんは元警察官です。
だからこそ捜査の様子もさることながら、被害者の描写がリアルです。
特に性犯罪の被害者についての内容は子どもを持つ親として見入ってしまいました。一番肝に銘じなくではと思ったのは、被害者は被害を小さく報告しやすいということです。
詳しく説明すると、苦手な方もいると思うのでぼかしますが、10受けた被害を1しか話さないことが多いそうです。周りが1を聞いてほっとしてしまい、さらに被害は1だけだと思い込もうとしてしまうのって怖いですよね。被害を受けた本人はずっと本当には理解されていない状態です。それはきっと辛いだろうし、気づかないうちに周りが傷つけてしまうと思うのです。1しか言ってこなかったけど、10の被害を受けてるかもしれないと思ったらきっと対応は変わるはず。被害者を二度も三度も傷つけることが無いようにこれだけは忘れないようにしたいです。
さらに、リアルだなあと思ったのは、時間をかけて身体を張って捜査した事件ですら未解決の場合も多々あるということです。
未解決事件は、ある。
今までの刑事ドラマ、警察モノの漫画は事件が結構解決しませんでしたか?あれって当たり前じゃないんだなあと改めて気づきました。
未解決で事項になってしまったとき、被害者と同じくらい警察の方たちも悔しいんだろうなあと感じました。時間をかけて身体を張って、家族との時間を削り捜査した事件ですよね。もしかしたら仲間が犠牲になっているかもしれない。そんな中で頑張ってくれているんだと、何度か目頭が熱くなりました。
未然に防ぐために
私は運転しないのですが、よく一般人が「ねずみとり」と呼ぶ抜き打ちの取り締まり。あれも悲惨な事故を未然に防ぐためと言われていますね。
どうせ評価のため~とかも聞きますが、実際の交通事故の件数ってかなりの数ですが、背景にはそれ以上の交通ルールの違反があるということだと思うので、それは発見目標もあるよなあなんて納得してしまいました。
まあ、私は運転しない側の人間だからです。歩いていて取り締まられることがあるならここまで肩はもちません。(笑)
歩行者の立場だからこそ、乱暴な運転には命の危険を感じますし、車って怖いです。そして、運転はしないですが免許をもっているので更新にはいきます。そしてそんなゴールド免許の更新ですら痛ましい事故の写真を見せられ、より怖さは増します。
警察の方々はそんな写真よりもさらに悲惨な状況を知っているんですよね。正直見たくないですよ。危険運転なんてしてたらさらに悲惨な現場になるのではないでしょうか。私たち、守られているんです。
まとめ
ついつい最新巻の先まで読みたくてマンガデイズで課金した私ですが、通して読んで一番感じたのは守られているのだということでした。
悲惨な事件や事故は自分の周りにはないと錯覚して平和ボケして暮らしていけるのは警察官の皆様のおかげなんだなあってつくづく実感しました。せめて防犯意識をもって生活していきたいです。
女性警察官の皆さん、過酷な職場環境なんだなあとそこもまた新発見。ありがとうが溢れました。