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「実家に帰りたくありません」を読んだ感想。

LINEマンガで、イタコさんの漫画「実家に帰りたくありません」が連載されています。

引用 LINEマンガ

【無料】「実家に帰りたくありません」を読んでるよ!LINEマンガなら今すぐ無料で第1話が読める!#LINEマンガ

最初は時間を待って毎日¥0チケットで読んでいましたが、途中からどうしても先の話が気になってしまいました。

ちょっと微妙な実家の両親のイタコとその娘への態度。両親と姉の妙に近い距離感。両親と姉の言動など、様々な違和感がなんとなくどこかに繋がっている…。

電子書籍探したのですが出版されていないようで、LINEマンガのレンタルで一気読みました。

家族という集団の不思議

家族という単位の中で、ひとりひとりが知らず知らずのうちにパワーバランスを保とうとしているそうですね。

子どもが不登校になる原因が、その子が家族を守ろうとしての行動である場合もあると言います。それは両親の不仲であったり、誰かが問題を抱えていたり色々でしょう。

まだまだ守られるべき存在である子どもが、そんな重たい心配事を抱えるなんて辛いなあ、なんて思ってしまいます。

不健全な家族の在り様

主人公の「イタコ」は、不登校ではありませんが、家族のバランス、均衡を保つための生贄のような存在でした。

両親の不仲がまず事実としてあり、離婚を望まない両親は、コミュニケーションの手段として「イタコの悪口」を選びました。イタコの悪口を言う時だけ、お互いが共感し合い会話が成立するのです。

それはイタコが大人になっても続きました。苦しいとは思いつつ、実家の家族から逃げられなかったイタコの心を変えたのが、自分が築いた新しい家族の存在でした。

イタコの夫はイタコの人格を尊重します。イタコが娘の悪口を言わずとも家族は幸せに暮らしています。これが正しい在り方だとイタコは気付きます。

そして、このままではいけないと思ったイタコは自分と実家の家族を守るために働きかけることにします。

変わるために必要なこと

お互いに問題意識を持たないと、変えることはできないのかもしれません。

誰かを犠牲にしないと家族の均衡を守れなかった側が現状を変えようと意識するためには自分にとってかなりショックな出来事でもなければならないのでしょうね。

結果として、イタコのアプローチは残念ながら受け入れられず、イタコは実家と距離を置くことにしました。

「心」の再生

イタコの夫は、自分を軸として考えるマイペースな方です。そして他者のペースも大切だと考えます。イタコは少しずつ自分を軸に考えられるようになりました。

自分の尊厳も他者の尊厳も守られるべきであることを改めて感じとり、両親と姉の振る舞いに違和感を覚えます。

両親と姉によってイタコに与えられた家族としての役割は、イタコの心を長い期間で傷つけていました。

相手の価値観に縛られて自分の価値を低く見てしまうのがクセになっていたイタコでしたが、自分の価値観で生きる様に変わっていきます。

どんなに歪められても、適切な環境に移れば心は回復するのだなあと勇気を抱かせてくれる内容です。

まとめ

悲しい終わり方ではあるかもしれませんが、親子関係は家庭によります。実の親と仲のいい家族ばかりではありませんよね。

わたしもどちらかというと、一定の距離があってやっと良好な関係を保てているタイプ。自分の今の家庭こそ良好に存続していきたいので、このまま近づき過ぎずにいきたいと思っています。

個人的にこのお話は、実家の家族に侵略されそうになった家庭をイタコがしっかり守ったというハッピーエンドとして読んでも良いと思います。

友達やパートナーとの会話で実家の話題に違和感を覚えることはありませんか?

なんでこんなに淡白なんだろう。なんだか情がないのでは?そんな風に感じたことがある方は、ぜひ読んでみてはいかがでしょう。

その友人やパートナーは、周りに理解されずとも自分の心を守るために家族との関係に悩み・戦っている強い人かもしれません。

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