📕49 私の存在理由
レゾンデートル
著者
知念実希人
主な著書『仮面病棟』『崩れる脳を抱きしめて』『ひとつむぎの手』『リアルフェイス』など。
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📕内容📕
私がジャックです――
殺人者の〈存在理由〉とは?
末期癌を宣告された医師・岬雄貴は、酒浸りの日々を送っていた。
ある日、不良から暴行を受けた岬は、復讐を果たすが、現場には一枚のトランプが――。
そのカードは、連続殺人鬼「切り裂きジャック」のものと同じだった。
その後、ジャックと岬の奇妙な関係が始まり……。
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🍀言葉🍀
患者には治療を受ける権利もあれば、治療を受けない権利もある。最終的に患者の健康の責任を負うのは医師ではない、患者自身だ。
人生の意味はあの世に行く瞬間に決まる。『死』は敗北などではない。そして最も重要なことは『死』から逃れることではなく、『死』を受け入れるまでに、いかに意味ある『生』を送れるか。
⭐️1%のかけら⭐️
レゾンデートル。フランス語で「私の存在理由。生きる意味。この世界に存在する意義」だそうだ。
この小説はハラハラドキドキするミステリー・サスペンス作品。そして、展開が気になりすぎて、現実世界を忘れ本の世界に没入していた。
こういった小説を読むために今生きてる気がする。
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主人公の岬は末期癌を宣告され、酒浸りの日々を送っていた。 そんなある日、不良から暴行を受けた岬は、ある決意=レゾンデートルを見出す。そこから主人公は二転三転とレゾンデートルを変えていくのだが、最終的には素晴らしいレゾンデートルを見つけ、そのために自分の残り少ない人生を生きることを誓う。
そして、この物語の途中から岬と奇妙な関係を持つようになった連続殺人鬼「切り裂きジャック」にもレゾンデートルがある。
この小説のテーマは以下の通りだろう。
自分にとっての存在理由、生きる意味は。
自分の人生で賭してしたいことは。
主人公の岬、切り裂きジャックはそれぞれ違うレゾンデートルを見つけ出した。
今の僕にはこれというレゾンデートルがわからない。
それを見つけたい。
見つけることで、僕の人生は無駄じゃなかった。無意味じゃなかったと思える人生を送りたい。
「いかに意味ある『生』を送れるか。」
生きるとは、思い出づくりであり、レゾンデートルを見つける壮大な旅でもある。
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📕入社1年目の教科書📕