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作務衣というフォーマルウェア

1年前、私はふらっと立ち寄ったセレクトショップにて、黒の作務衣を買ったのだが、これがとてもいいフォーマルウェアに昇格した話し。作務衣好きが増えることを願う。

作務衣(さむえ)

作務衣(' さむえ' または' さむい' )は、禅宗の僧侶が務め、日々の雑事(作務)を行うときに着る衣のことである。
wikipediaより

作務衣の存在を恥ずかしながら30数年生きてきた中で初めて知り、そんな発見も嬉しかったのだが、そのちょっと変わった雰囲気と動きやすそうなのにしっかり目に見える生地がいいな。と思って、とんとん拍子に購入。

買ったのはこちら。リンク探していたところ、なんと今なら10%オフだそう!

作り手は、「風景になる作業着」をコンセプトに掲げているsagyoさん。sagyoさんの哲学もとても素敵なので、またゆっくりご紹介していきたいのだが、動きやすさと愛着が両立するような、そんなものづくりをされている。

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私の産前産後は、稼ぎもないのに税金やら年金やら健康保険やら、出ていくお金が多かったので、買わないものを決めていたのだが(おかげで0歳児の養育費は統計平均の1/10という結果に。)その中の一つが「服」であった。

そんな中出会った作務衣。

たまたま、府の非常勤講師として1年働くことが決まっていたので、スーツ的ななにかを探しており、でもあの好感の持てない「スーツ」をまた買うのは嫌だな、と思っていた矢先のこと。服に無頓着な私の人生で1番高額な服の購入だったと思われる。

ちなみに、私の着こなしは、無印良品のダブルガーゼワンピース(めちゃくちゃ着心地がいいのに、きっちりした印象も与えられていたと自負している。もう若くないので丈の長さが重要)にこちらの作務衣を羽織るもの。着心地の良さときっちりした印象が両立でき、私のごきげんフォーマルに昇格したのである。

OLの時は、「オフィスカジュアル」という降って湧いたよくわからないものに振り回されて、服選び難民だったが、そんな会社員の方々にもぜひ「スーツ」という常識を破って頂きたい。デザイン系の人は特に、有名ブランドのスーツを選ぶくらいなら、こういうこだわりや哲学の詰まったもの選びがいいのではないか。

また、「子供の卒業式何着ていこうかしら」と、行事ごとに新しい服を着なければいけない呪縛に囚われている母親の皆さんにも、ぜひ「スーツ」というものを見直してほしい。果たしてあなたのスーツは、歳を重ねるごとに愛着が湧き、着心地が良いものか??

みなさんが良いフォーマルに出会って、消費しすぎない社会に繋がっていくことを願う。

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