【就活】026 事例1:バスケの青年①
【就活】なべじゅんコーチの「みんな 自分らしく」 No.26
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* 自分らしく、自分の魅力を伝える就活へ*
* 第2章 自己分析編 *
* 8.事例1: バスケの青年① *
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就活学生さんを コーチングで支援している ”なべじゅん” コーチです。
前回までで、「ニーズ」と「価値観」を言葉化していく方法について、説明しました。
今日は、これまでご説明した手法(手順)を使って、
「どのように自己分析を進めていくと、自分の軸、自分の「価値観」を明確にして、ES+面接でのアピールにつなげていけるのか」
を、実際の相談事例をベースにして、シナリオ風にお伝えしていこうと思います。
また、解説も随所に入れていくので、とても長い文章になると思います。
なので、何回かに分けて連載していきます。
(注意)*実際の相談事例をそのまま公開することは、コーチの守秘義務に反するため 以下の記載は、誰か特定に実在する方のケースではありません。私が年150人の相談に乗った際に、よく見受けられる内容から一つのフィクション(物語)としてまとめたものですので、その点はご了承願います。
*ただし、多くの方が、このような状況にある、ということは、読んでご理解いただけると思いますよ。
1)相談内容
大学3年生(文系)の男性Aさんからのご相談内容は、
「ESを見て、アドバイスをください」というものでした。
1. ES(ガクチカ)に書かれていたこと
(書かれていたテーマ)
・ガクチカとして、高校時代に全国3位となった 部活バスケットの活動を書かれていました。
・1年の時から努力してレギュラーの座を勝ち取り、3年の際には主将も経験されています。
(概要;自己アピール点)
・ご本人のアピール点として、
「私の強みは、【リーダーシップ力】があることです。・・・高校3年の際には主将となり、・・・全国大会で3位という結果を残すことができました。」と書かれていました。
皆さんも、同じように「私の強みは、●●です」という書き方で始まっていると思いますが、
例えば、「リーダーシップ力」という言葉で、相手(面接官)に、自分の魅力が本当に伝わるでしょうか?
これが、ESを拝見して、最初に気になってことでした。
2. 他者との差(差異)を付けるには
相談に乗る上で数多くのESシートを拝見させていただきますが、
例えば、「私の強みは、リーダーシップ力です。」と書かれている方は数多くいらっしゃいます。
それがあなたの事実なのですから、そのように書くことは悪くありません。
ただ、読み手である面接官側から見ると正直、「リーダーシップ力があります」と(だけ)書かれる方は多数居るのです。100枚読んだら、十数人は居るようなものです。
ということは、その部分では <他者との差が付かない><自分の魅力を印象付けられない> ということでもあります。
*本質的には、他者と比較しての優劣の差が大事なのではなく、あなた固有の素晴らしさ・魅力を伝えることの方が大事なのですが、それに至る前に、比較と捉えたとしても横並びで <他者との差が付かない> ということになります。
また、短く「リーダーシップ力」とだけ書かれることにも、もったいないと思うところがあります。
これは他の特徴を表すどんな言葉でも「〇〇力」と言われるものは全て同じなのですが、
「Q. あなたの強みを教えてください?」と質問すると、
「私の強みは、」・・・「リーダーシップ力です」「コミュニケーション力です」「積極性です」など、辞書にある単語をそのままで使う方が多いです。
この書き方のマイナス点は、「辞書に書かれた、あの内容を言っているんでしょ!」と、読み手(面接官)が 勝手に <理解した気になってしまう> ところもあるのです。これにも注意しましょう!
例えば、辞書的に言うと、「リーダーシップ力」という言葉には、
・高い目標を掲げ、皆が苦しく付いてこれない時も、先頭に立って鼓舞・牽引し、目標達成まであきらめずに引っ張っていく人。
という印象を持ちますよね。このようなイメージは、皆さんの中にも共通して存在するものであり、それを【辞書に書かれた内容】と言っています。
残念ながら、「辞書に書かれたような内容」では、他の候補者と横並びになるまでで、そこから抜き出て印象付けされるものではないのです。
3.自分の魅力を具体的に伝える表現
ですので、可能であるなら、
・自分を、一言で具体的に伝えることができる表現
・それも、【自分なりの オリジナルな表現】
を工夫していった方が、自分らしさを最大限伝えて行くという就活(ESと面接)本来の目的から見ても、望ましいのだと思っています。
この提案をすると、文字数に限りがあるESで、そんな説明文章など書けないじゃないですか! と言われることも数多くあります。
確かに、400~500文字のESで、長い文章で書くことは難しいですね。
別に、文章でなくともいいのです。
仮に「●●なリーダーシップ」と修飾語「●●な」と付けるだけでも、単なる「リーダーシップ力」と書いて辞書の定義だと受け止められるよりは、もっと具体的に自分の魅力を伝えていることになるのです。
ESの「●●な」だけでは、細かいことまでは伝わり切らないとしても、この後に面接があるのですから、その面接の際に、
Q.「●●な」っていうのは、どういう意味なの?
と質問を受ければ良く、その場で丁寧に説明をすれば、自分オリジナルの魅力(特徴)をより深く・正しく理解してもらえるチャンスになるのです。
面接官も、あなたをより深く知りたいからこそ面接をしているので、この「●●な」を見落とすことはありません。
自分の魅力を最大限伝えること、そのために、何をどう表現するか、それを考えてみるといいと思いますよ。
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今日は、ここまでにしましょう。
次回はこの続きで、では実際にどのようなコーチング(質問)を行い、Aさんの「オリジナルの強み」を言葉化していったのかを、お伝えしたいと思います。
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■ Finding Mine 代表 なべじゅんコーチ
感情に着目した自己分析から「自分らしさ」を引き出す 寄り添いコーチ
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