2024夏アニメの感想を少々
2024秋アニメがはじまってきたので、2024夏アニメの中で最終話まで視聴したアニメの感想をざっくり総括して書きます。ネタバレ注意。
視聴したアニメ
異世界スーサイドスクワッド
狼と香辛料
推しの子
しかのこのこのここしたんたん
ダンジョンの中の人
天穂のサクナヒメ
逃げ上手の若君
僕のヒーローアカデミア
ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん
負けヒロインが多すぎる!
ラーメン赤猫
2.5次元の誘惑
自分の中では意外と見た方だな・・・
今回は今期内に終わったアニメを取り上げます。
2.5次元は来期終了時にまた。
異世界スーサイドスクワッド
まさかのワーナーが直接日本アニメに殴り込みをかけてきた意欲作。
スーサイドスクワッドといえば映画が有名かな?(未視聴)
OPは布袋寅泰(!?)の「Another world」。
完全新曲で、布袋がひたすらギターをかき鳴らし散らかす曲。
しかし、やはり布袋は違うぜ!音楽のことはようわからんがとにかくかっこいい!映像も動きが少ない分構図が洗練されている印象。それと低めのfps(映像の流れの速さ)もよき。個人的にはサビで塔がぬるっと爆破されたあと、ゆっくり落下するスーサイドスクワッドがお気に入り。今期見た中ではかなりかっこいいOPだと思う。
全体としては犯罪者っぽくないなーという印象。
寄せ集めの悪党というより、地元のヤンキーみたいな妙な情の厚さが気になる。とにかくチンピラの枠を出なかった印象。洗脳されたエルフに拷問するピースメイカーみたいなのをもっと見たかったな。
映像も悪くはなかったが、5話どうした。
総評としてはチンピラファンタジーバトルものとして見ればおもしろい印象。なんというか、大昔に流行した任侠ものみたいでした。
狼と香辛料
前シーズンから引き続き。ラノベ原作の世にも珍しいファンタジーというか中世?の世界観の経済モノ。作品世界に登場する貨幣や相場やその仕組みなどを詳しく解説してくれる。
しかし、狼と香辛料といえばメインヒロインのホロ(cv.小清水亜美)。ケモミミ方言ツンデレ食いしん坊と属性もりもり。ストーリーは基本この娘と主人公ロレンスが中心になって展開されるので、この娘が気に入るかどうかで評価も変わるかも。つまり、ラブコメ要素もあるのだ。
個人的にはホロはあまり性癖に刺さらなかったが経済という視点がおもしろく、そこから展開される話も興味深かったので楽しめた。でも、あの謎ダンスはよかったなぁ
また、制作陣が過去のアニメ化の際に携わっていた方々(感慨深い!)。1話やシーズンの節目で挟まる描写なのだが、ホロが娘に昔話を語るという体でストーリーが進んでいますよ、という構成と見せ方が愛を感じていい。
総評としては経済モノ、あるいはホロが刺さる人にはうってつけ。特に経済周りの設定はとても凝っているので気になる人はぜひ。
推しの子
1期のOP、EDが話題になり散らかし、今回の2期もキタニタツヤと中島健人が手掛けるOP曲が話題になった。
でも、東京ブレイド編ってこんな長かったっけ・・・、こいつらずっと演劇してんな。
見せ場の演劇中にあれこれはとても気合が入ってて見ごたえがあった。
個人的にはメルトの覚醒シーンがかなり凝ってたところ。原作でのお気に入りシーンだったのでそこは満足。
あと、カミキヒカルとツクヨミの中の人が隠せてなさすぎて発表前から特定されてたのは笑った。
総評としては1期よりかはとっつきづらいものの、1期から見ている人にはniceな作品かなという印象。
しかのこのこのここしたんたん
放送前にOPが鬼のようにバズった本作。予告の時点でギャグの雰囲気をむんむん放っていたが、想像以上にギャグに全振りだった。
正直人を選ぶ作品に思えたが、個人的にはギャグ全振りの作品は最近珍しいな感じたのと、ギャグは嫌いじゃないので好印象。
しかし、ギャグに振りまくっているので語ることはあまりない。あとはキャラクターがいいデザインだった。馬車芽めめはいいですね。
総評としてはギャグ好きならドンピシャかも。
ダンジョンの中の人
ダンジョンの中の人。読んで字のごとく。ダンジョンにはそこで働く人がいて、それを管理する人もいるよという話。
無性生殖するゴブリンや裏で協力関係にあるシーフギルドなど妙に設定が凝っている。最近のダンジョンはすげーや。
個人的に好きなシーンはクレイの偽名に使われるランガドさん。後にクレイに惚れた王国の騎士によってランガドさんが捜索される羽目になるという。
不憫かわいいランガドさんである。
メインキャラであるクレイとベルの立ち位置を考えると俺TUEEEEEEEEEEの息吹を感じるが、ダンジョン経営は強くないと務まらないかというので説得力がある。下剋上目当てで面接にくる輩もいますからね・・・
というわけで設定にこだわりを感じる一作。アニメーションの出来は可もなく不可もなくといったところだと思う。
総評としては一風変わったファンタジーを求めるものにはおすすめ。
天穂のサクナヒメ
米作りが本格的すぎることで話題になった同名ゲームのアニメ化(未プレイ)。なのでアニメが初見の人の感想です。
かなり和風ファンタジー要素が強め。特にUFOみたいなのが飛んできたのにはびっくり。ゴジラ2000かな?
脚本が花田十輝(最近で言うとガルクラの脚本構成の人)なのもあってストーリーはおもしろい。トコロワとサクナのすれ違い様、ちっと美しすぎんか?農作モノという先入観は見事に取っ払われた。
ただ、戦闘描写はまずまずという印象。オオミズチが姑息なラスボスだったのは好印象。
あと個人的にはEDは非常にGOOD。だってガンダムX好きなんだもん。
総評としては農作モノではなく、和風ファンタジーなので刺さる人にはおすすめ。とはいえ米作りの描写をサボっている訳ではなく、チョー細かく描写しているので要素として楽しもう。
逃げ上手の若君
ジャンプで連載してる同名漫画のアニメ化。南北朝時代の出来事を描いた本作は、なんと主人公のはずの足利尊氏がラスボス。主人公は鎌倉時代末期に幕府を牛耳っていた北条家の得宗という家系の北条高時の次男、北条時行(wiki調べ)。
まず、語りたいのは時代劇のような重苦しさを感じず、コメディタッチで気軽に見れる点。時代柄、血生臭さはあるものの、適度にギャグが挟まる(しかもおもしろい!)おかげでうまく調和できている。
それとおもしろおじさんたちとその表現も語りたい。特に小笠原貞宗と市河助房の覚醒リンクは見ものだ。目と耳で会話するってなんやねん!足利尊氏に関しても、その常軌を逸した感じがひしひしと伝わってくる。とりわけキャラクターの個性を際立たせる演出がかなり秀逸だった。
戦闘もテンポよく作画も良好。時行くんのアクロバティックな逃げ様には脱帽だ。
歴史を忠実に再現する、というよりかは見やすく楽しいものを作ろうという気概を感じ、実際に楽しめた。
総評としては今期見た作品でとりあえずおすすめするならこれかな。かなりいい作品だったと思います。
僕のヒーローアカデミア
あれよあれよと7期に突入したヒロアカくん。7期はストライプからはじまってクライマックスに突入する激アツシーズンだ。
特に私は後半のヒロアカの展開が大好きだったのでとても楽しみにしてた。
今シーズンは最終決戦周りの話がメインだからかわからないが、声優さんの演技が迫真すぎる。轟家やお茶子ちゃん、トガちゃんもそうだが、突然なのにほぼ違和感なくオールフォーワンを演じた神谷浩史が個人的には好き。オールフォーワンってこんなザ・悪役みたいなキレ方するんだな。
前シーズンにつづいて作画や演出もGOOD。原作で好きだった障子くんと異形差別の話で、回想が若干盛られたり、声がついたりして操られるままになってしまったスピナーと考えることをやめなかったおっさんや障子くんとの差がより鮮明になった。ちょっとスピナーが不憫だが障子くんの信念の強さが感じられて満足。
ようやくオールマイトでてきた!と思ったらお預けをくらってしまったが、ファイナルシーズンも期待。
総評としてはかなり満足した。原作でも好きだった部分がクオリティの高い映像で見れるのは気持ちがいい。最初の4話くらいは今までの振り返りなのでここからヒロアカを見始められるのも良。
ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん
放送開始後、SNSでいろいろ話題になった本作。最初はチェックしていなかったが、盛り上がりに乗じて視聴。
まずヒロインがかわいい。アーリャもさることながら有希やマーシャさんもよき。ラブコメにおいてかわいいヒロインは大事なのでその点はGOOD。ヒロインの表現(特にアングルや演技)にはところどころスタッフのこだわりを感じる。
個人的に驚いたのは生徒会長の座の争いの描写がやけに本格的だったこと。
意訳すると気に入らないという理由でディベート対決を申し込まれたり、校内放送に誘われたと思ったら出汁にされたり、って事情があるとはいえ殺伐すぎるだろ!アーリャが追いつめられるたびにお腹が痛くなりました・・・
思ったより楽しく見れたので、2期にも期待できる作品。ラブコメやかわいいキャラが好きな人、あと声優好きな人にもおすすめです。
負けヒロインが多すぎる!
今期で一番気に入っている作品。原作も漫画版買ってしまった。
まず、OPがとてもよい。遊び心溢れるスタッフロールとぼっちぼろまるの「つよがるガール」と映像が絶妙にマッチしていて作品の明るい雰囲気と少しもの悲しい雰囲気両方体感できる楽しいOPだ。特にお気に入りは路面電車から降りた八奈見と焼塩が文字を抜けるところ。八奈見さんはどうして文字の隙間をくぐらなかったのかな・・・?
本編は構成が◎。原作では温水くんの心の中の突っ込みメインで話が進むのだが、適度にカットしつつも表情で語りかけてくる。結果、温水くんの絶妙な立ち位置と負けヒロイン独特の雰囲気を残しながらアニメ化に成功している。
しっかり3巻分の内容をやりきったのも好印象。じっくり1巻の内容をアニメ化した1~4話に比べ、2巻にあたる5~7話が駆け足気味だったので、どう収めるかも個人的には注目ポイントだった。3巻にあたる8~11話は小鞠の居場所というテーマに重点おいた脚本構成がよき。ただ、ひばりさんのポンコツエピソードが軒並みカットだったのは少し寂しい。なぜか朝雲さんの文化祭エピソードに力が入っていたのはおもしろかった。
EDもGOOD。特にお気に入りは8~11話の小鞠のED。終わりの方で後ろを向いていた小鞠が、11話のEDで振り向き笑いかける。よかったね小鞠・・・
アニオリの最終話もかなりよかった。7話のオチから繋げるとは・・・
ていうか八奈見さんと温水くん原作より距離近くないか?しかも、黒幕小抜先生かよ!便利な先生だな・・・
総評としてはこの作品独特の雰囲気を見事にアニメ化できた良作。若君と同じくらいおすすめです。
ラーメン赤猫
猫が経営するラーメン屋!?
が舞台のハートフルコメディ。なのだが、迷惑客の対応に追われたり、仕入れ先に相応しいか見定めにくるおばちゃんがいたり、と世界観はかなりリアル。
そんな世知辛い中で、人と猫が心を通い合わせる瞬間が心温まる。主人公の社さんもブラック企業から転職してきてます・・・
社さんが正社員になるまでで一区切りにしたのはGOOD。いい終わり方だった。
基本3DCGで1話あたり大体3つほどのショートストーリーで成り立っている。情報量が多くなるようなことはなく、むしろあっさり見れる。3Dも邪魔することなくできていた。
全体的に原作の雰囲気を重視したつくりになっていると感じる。回想の色味も暖かい。
総評としてはバトルとかいいから和むやつ見せろ!という人におすすめ。
まとめ
春もそうだったが、前評判をひっくり返すような作品が多かった印象。そういうの流行ってるんすかね?期待していた異世界スーサイドスクワッドがそこそこだったのがちょい残念。一方、ヒロアカや推しの子はほぼ期待通り。てか夏実はラブコメ強いな?個人的には楽しめた夏アニメでした。
見た作品全部語ろうとするとたいへんなので秋はある程度しぼる
かも。
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