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2015年2月1日 小湊鉄道・養老渓谷の旅part2
前回は小湊鉄道で養老渓谷駅に到着し、バスで粟又の滝(養老の滝)へ向かい散策しました。前回の記録はこちらになります。↓
今回は養老渓谷を散策します。
渓谷を散策する前に、立國時出世観音にお参りするため、こちらの観音橋を渡ります。
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砂岩と泥岩が交互になっている上総層群の特徴が一目でわかりますね。
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養老渓谷遊歩道に入ります。
最初に見事な崖が現れます。
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ここも砂岩と泥岩が交互になっている様子がよくわかります。
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ここは基本的に流れが穏やかなので、京都鴨川のような飛び石が設置されています。
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弘文洞跡に到着しました。
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この弘文洞跡ですが、インスタ映えスポットになり損ねた名所と言ってもいいでしょう。近年、上総亀山付近の濃溝の滝・亀岩の洞窟がインスタ映えスポットとして有名ですが、誕生した経緯は同じです。
昔、耕地開拓を目的として、支流の蕪来川の養老川への合流を短絡化(河川跡を耕地化)するために掘られたトンネルでしたが、昭和54年5月に頭頂部が崩落し、現在の姿になってしまったようです。この短絡化は「川まわし」と呼ばれており、濃溝の滝・亀岩の洞窟も同じように掘られたものです。
カシミール3D・スーパー地形を引用させていただき確認してみます。
赤線が弘文洞が掘られる前の蕪来川の旧流路です。
オレンジ線のように川の流路が変えられ、旧流路は現在では荒地になっているようですが、当時は耕地化されたということです。
※右上の方位は地図とは関係ありません。
※養老川は地図右下から上に向かって流れています。
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地図には温泉マークがたくさん記載されていますが、ここは養老温泉と呼ばれています。源泉は20℃に行かないくらいのラジウム泉となっており、黒湯と呼ばれる真っ黒なお湯につかることができます。
この黒湯のラジウム温泉ですが、実は横浜・川崎市東部や蒲田周辺などでも入浴することができるため、申し訳なかったのですが、この日は日帰り入浴はしませんでした。
散策した後は歩いて養老渓谷駅まで戻りました。
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凶暴らしいので遠くから観察しました。
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先を見通すことも大事ですが、先が見えないからこそ人は進んでいきます。
養老渓谷駅からは終点の上総中野駅へ向かい、小湊鉄道を完乗しました。
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キハ200形は昭和38年と39年に五井から千葉まで国鉄線に乗り入れたことがあるそうです。
今回は小湊鉄道の一日フリー乗車県を使用したため、いすみ鉄道には乗らず、このまま折り返し帰路につきました。
小湊鉄道は一言で言い表せないような素敵な世界が広がっています。この旅の後、房総里山トロッコがデビューし、最近はJRから購入したボックスシートのキハ40も導入されましたので、より魅力的になっていると思います。
もう一度乗りに行きたいですね。
読んでいただきありがとうございました。
次の旅へつづきます。