2016年12月 関東鉄道常総線・真岡鐵道完乗と古民家レストラン
2016年12月5日(月)の鉄道旅の記録です。鉄道旅というよりかは乗り潰しの旅ですので観光要素はほぼありません。また、古民家レストランへの訪問は当時検討していた古民家活用案の事例調査という目的でした。
今回使用した切符は常総線・真岡鐵道線共通一日自由きっぷです。真岡鐵道は下館-益子間のみ乗り放題なので、茂木まで行く場合は別途益子-茂木間の乗車券を購入します。基本は土日の発売ですが、春夏冬の長い期間は平日も利用できます。詳しくは関東鉄道のホームページをご確認ください。
https://www.kantetsu.co.jp/train/ticket_discount.html
関東鉄道常総線は取手から乗車します。
この日は動き出しがかなり遅かったようで、この時点で11時40分頃でした。
水海道で下館行に接続する快速だったような気がします。
関東鉄道常総線は取手から水海道までは複線非電化区間です。架線が無い複線は結構珍しいそうですね。
非電化なので田舎のローカル線のようなイメージになりますが、取手・守谷・水海道までは沿線に住宅地が広がり、朝夕の通勤通学客が非常に多い路線です。
ではなぜ電化しなかったのかという話になりますが、電化しなかったのではなく、電化できなかったという方が正しそうです。根本的な原因は茨城の石岡にある気象庁の地磁気観測所です。
一般的に世の中の送電網は交流電化方式で送られていますが、電車のモーターは直流電化で動かします。鉄道の電化方式は直流と交流がありますが、直流電化は変電所で直流に変換して電車に送り、交流電化は交流のまま電車に送り電車で変換してモーターを回しています。
都市部の通勤電車は直流電化方式ですが、こちらはたくさん走らせなければならない車両に交流から直流に変換する設備を搭載するより、交流から直流へ変換する変電所を設置したほうがコストが安いためです。
一方地方の本数が少ない路線は、変電所よりも車両(数少ない)で変換させた方がコストが安いため、交流電化方式になっています。
電化方式の経緯は他にもあるとは思いますが、北海道東日本パスの旅で通過した村上や黒磯の交直流切替はこういった理由があります。
地磁気観測所の話に戻りますが、高頻度運転に適している直流電化は観測に影響を及ぼすらしいので、茨城県の鉄道は交流電化方式になっています。常磐線の取手以北、つくばエクスプレスの守谷以北、水戸線の小山以東は交流電化方式になっており、それぞれ交直流切替区間(デットセクション・無電化区間)があります。
このことから、朝ラッシュ時に高頻度運転を行う関東鉄道は交流電化にするメリットが無かったと推測され、つくばエクスプレスが開業するまで、東京から郊外へ路線をのばす大手私鉄が茨城県に向かわなかったのも、地磁気観測所が影響していると思います。
旅の記録に戻ります。
水海道で1両の快速列車に乗り換えました。
12時50分頃?
下館駅に到着しました。関東鉄道常総線を完乗しました。
真岡鐵道に乗り換えます。
この路線はもとは国鉄真岡線でJR化後の翌年に第三セクター化された鉄道です。SLが走っていますが、この日は平日の訪問でしたので乗車できず。
北山駅で下車し、目的の古民家レストランへ向かいました。
栃木特産の大谷石が敷き詰められた素敵な空間の土間でスパゲッティ系をいただいた記憶がありますが、残念ながら写真を撮っていませんでした。前回訪れた千葉の古民家カフェ宮崎邸は代々住んできた家を改修し守り続けているケースでしたが、こちらの経営者様は購入し移住されてきたとのことでした。いろいろお話を聞かせていただきありがとうございました。
北山駅に戻り、真岡鐵道線の完乗を目指します。
15時42分茂木駅に到着しました。
真岡鐵道線を完乗しました。
関東鉄道常総線も真岡鐡道もロングシート車両のため、混んでいると景色が楽しめませんが、空いていれば素晴らしい眺めになります。
この先は暗くなってしまいましたので写真はありません。
下館からも購入したフリー切符があるため関東鉄道常総線で来た道を戻ります。
守谷からはつくばエクスプレス線で帰りました。(北千住から営団)
なんだかんだこの時がTX線初乗車でした。
今回の旅は以上になります。
良質な写真が無くすみませんが、読んでいただきありがとうございました。
次の旅へつづきます。