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2017年3月 最北の鉄路を巡る旅 4日目後編(最東端の地へ)

2017年3月に実施した北海道の鉄道を巡る旅の記録です。今回は4日目後編。
釧路から根室本線(花咲線)に乗り、日本最東端の街「根室」、そして納沙布岬へ行きます。前回の記録はこちら↓

根室本線(花咲線) 行き

和商市場で食事を済ませ、釧路駅に戻ってきました。
11:12発の快速ノサップ根室行に乗車します。

キハ54-523に乗車
車内は昔特急車両で使用していた簡易リクライニングシートが並びます

花咲線はしばらくは内陸部を走り、門静を過ぎると厚岸湾の海沿いを走るようになります。

厚岸湾の眺め
釧路から45分ほどで厚岸に到着しました

厚岸を出ると列車はラムサール条約に登録されている、別寒辺牛べかんべうし湿原の中を走ります。冬なのでよくわかりませんでしたが、夏は素晴らしい景色なのだと思います。

人間以外の生き物の足跡しかありません

湿原を抜けると、茶内、浜中、姉別、厚床と人の営みを感じることができるエリアを走ります。天候も良くなってきました。

釧路から一時間半ほどで厚床に到着。
かつてこの駅から標津線が分岐していました。

厚床から先は未開の地のような場所を進んでいきます。
ここからしばらくは鹿が支配する世界が広がります。

空と電線と雪と鹿
落石の手前で再び海に出ます
落石は漁港があります
鹿が多いので減速して走る区間が多いです
浜松海岸だと思います。流氷の残骸が見えました。

昆布盛を過ぎ、西和田辺りになると、根室近郊エリアになり、牛や馬の姿を見ることができるようになります。

13:22着 根室
日本本土最東端の街に到達しました。
この列車の乗車率は高かったと記憶しています。

最東端の駅は根室駅ではなく、隣の東根室駅になります。

納沙布(ノサップ)岬へ

根室まで来たならば現在到達可能な最東端の地である納沙布岬へ行かなければなりません。幸い公共交通機関が充実しており、路線バスで気軽に行くことができます。

13:45発 根室交通バス 片道1,070円

特等席に着席
宗谷岬へ行った時よりもすごい場所に来てしまった感がありました

14:29着 納沙布岬
根室駅前バスターミナルから45分ほどで到着しました。
北緯43度22分58秒 東経145度49分16秒 本土最東端の地です。

流氷!
沖合に向けて流氷の道ができており神秘的でした

歯舞群島は流氷と区別がつかないのでよくわかりませんでしたが、国後島はよく見えました。(ご時世柄詳しく書くことは控えます。)

泊山でしょうか
標高1481mのルルイ岳と1772mの爺爺岳ちゃちゃだけだと思います。
現実がどうであれ、歴史を勉強し、考えることが大事だと思います。
明治5年に北海道で最初に設置した灯台(木造)
昭和5年に鉄筋コンクリート造で建て替えられ現在に至ります。
最東端のにゃん
黒い恋人ですね

15:10発のバスで駅に戻ります。
滞在時間は40分ほどでしたが、資料館等を見なければちょうどいい時間だと思います。今度は車で訪れたいですね。

根室交通のバス

2022年4月現在、行きの便が10分ほど早く出発するようですが、この行程で納沙布岬を観光することは可能なようです。

15:54着 根室駅前ターミナル

根室本線(花咲線) 帰り

根室駅は日本最東端の「有人駅」で、本当の最東端は一つ隣の東根室駅になります。釧路から東に向けて伸びてきた線路は、根室手前で北上し、最後に西に向けて回り込んで終点根室に到達します。

私鉄を含めた日本最西端の駅は松浦鉄道の「たびら平戸口駅」になります

16:09発 普通 釧路行 

キハ54-515に乗車
ここが本当の最東端の駅
馬に別れを告げて
鹿の世界へ
鉄道以外は人の気配が全く無いような場所を進みます
落石-厚床間は花咲線のハイライト区間なのではないでしょうか

東の大地は日が沈むのが早かったです。
列車は暗闇の大地を突き進み、19時前頃に釧路に到着しました。
根室本線・花咲線の区間は人生で一度は乗るべき路線だと思います。

18:51着 釧路 

釧路→帯広

北海道の鉄道旅行もいよいよ終盤になってきました。
翌日は飛行機を使用せず、ひたすら鉄路で帰る予定だったので、少しでも移動するために普通列車で帯広まで向かいました。

19:26発 釧路  根室本線 新得行

列車は混雑していましたが、白糠までに大勢が降り、音別か厚内あたりで乗客は自分一人になってしまいました。
常豊信号場?で対向のスーパーおおぞら号との行き違いで停車しましたが、特急が鹿との衝突で十数分ほど遅れて到着しました。周りには人の気配が無く、乗客も自分一人のみ。行き違いの特急もいつ来るかわからない。この旅で一番不安になった時間でした。

貸切のキハ40(信号場停車時に撮影)
道東限定 釧路風 ジューシーザンギ

流石に帯広まで貸切ではなく、池田から数名乗車があったと思います。

22:17着 帯広 (遅れを取り戻したかどうかは覚えていません。)

安定の東横インに入り4日目の旅は終了です。
この時の帯広の東横インは素泊まり1泊3,000円代で激安でした。

読んでいただきありがとうございました。

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