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空を見上げて 14話

日奈:あの子は私の教え子だから。

○○:え?母さんの、教え子

日奈:うん!2人は私が昔、秋田の高校で働いてるのは知ってるよね?

咲月:はい、知ってます。確かお母さんも同期だよね!

眞衣:そう。そして、私たちはその高校の女子野球部の顧問をしていたの。

○○:もしかして絢音監督はその時の。

日奈:そう。絢音はその高校の女子野球部の部員だったの。

咲月:そうだったんだ。やっぱり、絢音監督は優秀な人だったの?

眞衣:そうね。絢音は今まで見た中で1番優れている投手だった。○○君のようにね。

○○:…

日奈:でもね、高校2年の夏に絢音は肘を怪我してね。投げる事が出来なくなってしまったの。


絢音:私はまだ投げられるの!絶対に。
ズキン

絢音:痛い!なんで、なんで。うわーん😭

日奈:絢音。


日奈:絢音は結局、投げる事が出来なかった。でもね、あの子は決して弱音は吐かなかったの。自分に出来る事を考えて、学生コーチとして野球部を支えたの。

眞衣:本当に強い子だったよ。卒業してからは何をしているのか分からなかったけど、野球部の監督をしていたのね。

○○:じゃあ、絢音監督があんなに野球に詳しいのは、

日奈:あの子のこれまでの経験だね。きっと野球に対する知識を沢山学んだのね。

咲月:絢音監督にそんな過去があったんだ。ちなみに、2人が女子野球部の顧問だったって初耳なんだけど。

○○:俺もだな。秋田の高校で事務として働いてたとは聞いた事あるけど。

日奈:あれ?話してなかったけ?

眞衣:私も咲月には話したと思うんだけど。

○○、咲月:はあ〜、本当にこの人たちは。

日奈:と、とにかく○○!絢音はすごい監督なんだからね!なんといっても私の教え子なんだから!

○○:あんな凄い人が母さんの教え子なんて信じられないのだが。

日奈:なんか悪口が聞こえたような。

○○:気のせいじゃない?

日奈:まあ、とりあえず!今度の試合で絢音に久しぶりに会いたいな。

眞衣:そうね。肘を壊してしまったのは、私たちにも責任があるからね。

咲月:きっと絢音監督なら2人のこと受け入れてくれるよ!

○○:とりあえず、今日は美味しい夜ご飯作ってよ!

日奈:任せなさい!



数日後。夏の大会、2回戦。第4シード高である柴田大附属との対戦。

1番 センター 青木怜馬 8
2番 レフト  富田健吾 7
3番 サード  太田廉  5
4番 ファースト 伊達渉 3
5番 セカンド 加藤大寿 4
6番 キャッチャー 池内涼 2
7番 ライト  清水太陽 9
8番 ショート 三浦健太 6
9番ピッチャー 水口隼人 1

先発は隼人が務める。

初回に坂道高校がチャンスを作りそこから5番の大寿が先制のタイムリー、更に涼が2点タイムリースリーベースを放ち3対0に

先発の隼人は5回まで被安打2無四死球と安定したピッチングを披露した。

打線は初回以降は相手先発に封じ込まれ3対0のまま試合は後半に入る。

すると7回に四球とヒット、更に相手のエラーでランナーをためて7番の太陽がレフトフェンス直撃のタイムリーツーベースを放ち6対0に。

8回からは2年生の桃谷亜蓮が今大会初登板。初登板のプレッシャーから、ヒットと四球を許すが得意な変化球で打ち取り無失点で切り抜ける。

その裏に3番の廉のサヨナラホームランが飛び出し、7対0。8回コールドで第4シードの柴田大附属を撃破した。

○○:まさか柴田相手にコールド勝ちなんて。

涼:俺たち、本当にいけるじゃないか?甲子園!

絢音:油断はしないようにね!まだあと4試合勝たないといけないんだから!

一同:はい!

??:へーまさか柴田が負けるなんてね。

??:準決勝の相手、坂高じゃないの。

??:まあ、楽しみだよ。その前に俺らも育英倒さないとな!

??:楽しみにしてるぜ!久保○○

次回 夏の大会もいよいよ終盤戦に!坂道高校は甲子園に行けるのか。更に咲月のお姉ちゃんによって○○と咲月の関係にも変化が!

史緒里:作者、前にあれほど私を出せと言ったはずなのに、😡

作者:でも史緒里さん楽天の試合を見に行ってたし。

史緒里:これはお仕置きが必要ね。覚悟はいい。😄

作者:ひえー!

(生きていたら) 続く。

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