空を見上げて 6話
日奈子:北野日奈子です!宜しく!
○○:元気な人だな。
絢音:きいちゃん、早速だけど何人かのバッティング見てくれる?
日奈子:オッケーよ!
絢音:そうね、廉君と渉君、それに太陽君を見てくれる?
太田廉 水口隼人と同じ3年生。長打が魅力だが変化球への対応に難ありの選手。
日奈子:合点承知!
水口:監督、あの人に任せて大丈夫なんですか?
絢音:問題ないわよ。あの子の指導は完璧だから、さあ〜それ以外のメンバーはピッチングや1箇所ノックをします準備して!
一同:はい!
日奈子:よーし3人とも準備は大丈夫?
廉:あの〜、なんで俺たち3人なんです?特に太陽とかはまだ初心者なのに。
太陽:確かに、自分は基礎練習とかをした方がいいと思います。
日奈子:じゃあ3人に質問!君たちの1番の武器は何?
渉: 、、、自分は長打力だと思います。
日奈子:正解!君たちは絢音ちゃんに長打を期待されているんだよ。
廉:なるほど、確かに渉はこの前もホームラン打ってたし、俺はいつもホームラン狙いのバッティングしてるからな!それに太陽もこの前に結構飛距離出てたもんな!
日奈子:まあ、私はまだ君たちの練習見てないけど絢音ちゃんはすぐに見抜いたんだろうね!あの子は本当に観察眼が鋭いから。それじゃ早速初めて行こうか!
こうして日奈子の指導が始まった。
日奈子:攻撃の中で長打は最も効率よく得点を取ることが出来る!スイング速度は1km/h上がると飛距離が1.3m伸びると言われているの。だからとにかくスイングを早くする事、その中でしっかりと自分のタイミングでピッチャーのボールを待つ事が重要!早速やってみるよ!
3人:はい!
練習を始めたが、廉と渉は苦戦していた。
廉:スイングを早くしようと意識すると大振りになっちゃうな。
渉:当たるかどうか不安になりますね。
日奈子:フライをあげようとすると自然と大振りになるからライナーを打つようにスイングをコンパクトにしてみるのもいいかも!
太陽:こんな感じかな?
カキーン
日奈子:え?凄いフェンス手前まで飛んでるよ!凄いよ太陽君
太陽:はい!ありがとうございます!
廉:くそ!負けてられるか!ふん!
カキーン
渉:俺だって!
カキーン
日奈子:よーし、3人とも良くなってきたね!その調子でどんどんいくぞー!
絢音:やっぱりきいちゃんに来てもらって正解だったな!
○○:前から疑問だったんですけど、監督って何者なんですか?
絢音:それはまた話すよ。それより○○君力みすぎてフォーム崩れてるよ。
○○:やべ、涼!もう1球!
涼:オッケー次で決めろよ!
絢音:さーて。あとは春の大会どうするかな?メンバーリストも作らないとな。それにしても、くじ運に恵まれてないわね。
宮城育英高校 春の大会初戦の相手。
宮城県の絶対王者。前年に東北勢として初めて夏の全国大会を優勝した。
絢音:本番は夏、よね。
次回 春の大会、絢音のとった作戦とは?
続く!
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