1日2題の英文和訳 【解説編】 Sep.7.2024
今日は標準的な長さの英文が2題ですね。どんな重要事項が隠れているでしょうか。では、解説を始めましょう。
【第1問】
「もし私があなたに何かを話していて、あなたが眉を上げたら、それは私が言っていることを疑っている、または異議を唱えていることを私に示したいということを意味しているのかもしれない。」
【解説】
従属節が先行して主節が続きますが、従属節側には特に問題はないと思います。
従属節の主語itは主節の内容を指しています。動詞meanには助動詞couldがついていますが、これは「〜できた」という能力の意味の過去形や仮定法帰結節ではなく、推量の助動詞です。
meanの目的語となるthat節内のshowは目的語を2つとっていて、1つ目の目的語がmeで、2つ目の目的語がthat節です。そのthat節の中は2つの英文がorで結ばれています。
〜 to show me that
<you are doubtful> or <(you are) questioning something I am saying>
形容詞doubtful「疑っている」、他動詞questionは「〜を疑う」で意味が重なってしまうので、今回は後者を「〜に異議を唱える」と訳しました。また、“I am saying”の部分は目的格の関係代名詞が省略された関係代名詞節ですね。
【第2問】
「もし私たちがこのような物質をより多く含んでいる食べ物を食べるならば、それは、私たちが人生において直面するかもしれない問題に対処するためのより安定していて確かな精神的枠組みを維持する助けとなるだろう。」
【解説】
従属節と主節からなる英文です。
従属節は目的語のfoodを関係代名詞節が後置修飾しています。特に問題はないでしょう。
主節の主語itは従属節の内容を指しています。動詞helpは目的語と原形不定詞を従えていますが、久しぶりなのでhelpの語法を確認しておきましょう。今回は下記の③に該当しますね。
原形不定詞maintainの目的語がmental frameworkで、andで結ばれた②つの形容詞が修飾しています。また、あとに続く不定詞句は形容詞的用法で、これもmental frameworkを後ろから修飾していますね。さらに不定詞句の中でも、problemsを関係代名詞節が後ろから修飾しています。
このように修飾語句が多いときは(珍しいことではありませんが)、部分部分の訳をしっかり考えた上で、丁寧に日本語を組み立てていく必要がありますね。