1日2題の英文和訳 【解説編】 Sep.24.2024
朝起きるととても寒くて、ストーブをつける日も近いのだなと実感します。タイヤ交換もしなきゃなぁ。
では今日も始めましょう。
【第1問】
「恐らく、毎日1日中スマートフォンを使うヘビーユーザーがほんの少数いて、平均使用時間をより高くしたのだろう。」
【解説】
単純なthere be構文で、主語のheavy usersを関係代名詞節が修飾しています。
関係代名詞節の中では、今回はall dayやevery dayがspendの目的語となる名詞として使われています。普段は副詞として使う語句ですね。
関係詞節は分詞構文を伴っていますが、これはいわゆる『因果関係』を表す分詞構文です。主節の内容を原因として、結果を分詞構文で述べています。関係代名詞のwhichにも同じような用法がありますので、比較すると分かりやすいかもしれません。
Heavy users spent all day, every day on their smartphones, which dragged the average time higher.
(ヘビーユーザーが毎日1日中スマートフォンを使い、そのことが平均使用時間をより高く引き上げた。)
この非制限用法のwhichは主節の内容を先行詞とする特別な用法です。これが分詞構文になったと考えると分かりやすいでしょう。
最後にdragは「〜を引っ張る」という意味の他動詞で、文末のhigherはここでは副詞として用いられています。より「高く」引っ張り上げたんですね。
【第2問】
「これらの想像をかき立てる洞窟壁画の描写は、現在までインドネシアの洞窟の中に隠されていたのものであり、人間の姿を鳥の頭や獣の尾と結びつけ、想像の世界を組み合わせによって探求したものである。」
【解説】
この文は以下の文が柱になっています。
These inspiring images are a combinatorial exploration of an imaginary world.
補語は直訳すると「想像上の世界の結合の探求」となってしまって不自然です。ここは名詞構文の知識を活用しましょう。explorationは他動詞exploreが名詞化したもので、ofは目的格と考えられますので、
explore an imaginary world combinatorially
(想像上の世界を結合して説明する)
ここで言う「結合」とは、文脈上「人間と動物の結合」を指していることは明白です。ここまで来れば、自然な日本語にできそうですね。
名詞構文の知識は重要です。ぜひ下記の『週末英文法』でも確認してください。
そして、2つの分詞構文があります。
hiddenから始まる1つ目の分詞構文は、洞窟壁画の描写がインドネシアの洞窟に隠された「状態」であったことを表しています。
2つ目のmixingから始まる分詞構文は、洞窟壁画の描写が人間の姿を動物と結びつけながら想像上の世界を探求していることを説明しています。
全体としてきちんと訳すのはやや難解な英文かもしれません。名詞構文に分詞構文と、受験英語のスターが集まった出題でした。