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tukamatter
【競馬】全日本2歳優駿(G1)の進化――世界を目指すダート王者たち【ダート路線・三十数年見てきて】
競馬を見続けてきた身として、改めて日本競馬の価値の向上を実感する。三十数年前、ダート路線は脇役だった。国内のダート路線がですら。しかし、今ではここをステップに海外遠征し、結果を出す馬が続々と現れている。
今回、無敗で全日本2歳優駿を制したミリアッドラヴがサウジダービーへ挑戦するという。これはすでに珍しいことではなくなったが、それこそがこのレースのレベルが国際的に評価されている証拠だろう。
さらに、昨年の全日本2歳優駿勝ち馬フォーエバーヤングは、その後UAEダービーを圧勝し、ケンタッキーダービー、ブリーダーズカップ・クラシックで3着に入る快挙を成し遂げた。もはや、日本のダート2歳王者決定戦は「世界のG1」と言っても過言ではない。
ダート競馬における日本馬の存在感が、年々増していくのを目の当たりにするのは感慨深い。これからもこのレースが、世界を目指す登竜門であり続けてほしい。